村長さん頑張って ４７４号

イタリア人のコロンブスによって発見されたアメリカ大陸。

ローマ・カトリック教会・イングランド国教会とプロテスタントのキリスト教の路線闘争。迫害されたピューリタンが理想郷の新世界を目指した移民の地がアメリカだった。

プロテスタントはピューリタン。　ピューリタンの思想は、神と人間、人間の社会も約束を守る契約社会と捉え、聖書に従い地上にユートピアを実現し、神の行動で生活をする。質素な生活を心掛け、神になれないが、神に近付こうとする。その服装は黒と白を基調にする服装だった。「仏になる修行が人生」の仏道は、無駄を排除した白黒の水墨画の清貧世界。共通点がある。

豊かな土地、緑豊かな大平原をバイソンが群れている。空には白頭鷲飛んでいる。今は辺境の僅かな自然を人間から与えられている。しかし黙して語らず不満を申し述べない、人間の常識を超えている。

中央平原はプレーリー土や褐色森林土という肥沃な土壌で、小麦・とうもろこし・大豆の大穀倉地帯。そしてテキサスで石油が発見される。石油で動く内燃機関の自動車、飛行機、船舶。蓄積された富が世界の覇者にする。

その富が労働力としてアフリカの黒人を大量に集める。砂糖に群がる蟻の様に移民が世界から群がる自由の天地アメリカ合衆国。寄らば大樹の陰。黒人大統領が誕生した。

キリスト・イスラム・仏教の混合はピューリタンの思想を壊滅させる。神を恐れぬカラーの世界。アメリカは混迷している。大樹は肥大に成り過ぎ立ち枯れ、倒木の時が近い。

倒木の災難から逃れる方策は、大樹の陰から離脱することである。

アメリカのコピーの日本。ローマカトリック・イギリス国教会の大都会、ピューリタンの理想郷は田舎である。平穏無事な大樹の陰にいては危ない。志のある老人は荒野を目指すべきである。都会で無駄に時を流すより、田舎の農作業に汗を流す。

岐阜県高山市が日本一の広大な面積になった。合掌の里・白川村は高山市に合併しなかった。豪雪の地の村民の選択が古きよき日本を守る。

Better be first in a village than second at Rome. 鯛の尾より鰯の頭。鶏口となるも牛後となる勿れ。市長さんより村長さん。