南信州の果樹園の援農奉公を終了させ、岡崎の薩摩芋と大豆を収穫した畑にタマネギを植える為に肥料を投入、耕運機で耕す援農奉公をした。
農業機械は農夫の仕事で、肥料を散布し、畝を作るのが仕事。半反だから五畝即ち百五十坪に2万本植える計画である。
日大相撲部出身の若者と三人作業だった。琴光喜や高見盛の後輩であるが農業で生活する道を選択し修行中。
肥料は牛糞でなく、鶏糞でなく、豚糞である。熱処理してあるから病原菌など不衛生物質は無いが強烈な臭いを周囲に散乱し、悪臭が伝染した。作業着を洗い、入浴したら臭いは消えた。
役所の見解は臭いは全て悪臭であると言う。ウナギ屋や焼き鳥屋からの芳香も嫌いな人には悪臭になるからである。
農夫は収穫の楽しみを想像すると、世間の悪臭も芳香になる。好き嫌いは心次第で如何様にもなるようだ。