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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

ワールド・レコードは千差万別 472号

2009年02月24日 08時44分50秒 | 随想
世界一の高層ビル「ブルジュ・ドバイ」819メートルがもうじき完成する。ギネス・ワールド・レコードにはマキシマムとミニマムが記録されている。

日本にも多くの世界一があるが、何故か最小記録に関心が向く。大阪の天保山は4.53mの低山、山口県萩市の笠山は火山で113m、香川県小豆島の土渕海峡は最も狭い9.93m、日本最南端の沖ノ鳥島は無人島で9㎡。

「ブルジュ・ドバイ」の様な人工物は記録更新の可能性が残るが、古い木造建築物なら奈良の法隆寺で抜かれることは決してない。

瀬戸大橋や明石大橋は其々の分野で記録保持しているが、何時の日か、更新される運命にある。

「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」の東海道中の難所で、天然の関所だった。その大井川にかかる蓬莱橋は全長897.4m、通行幅2.4mの有料橋で、「世界一の長さを誇る木造歩道橋」は農道として農夫が対岸にある牧ノ原台地の茶畑に農作業に徒歩で出掛ける。

現在は自動車社会だから、そして農夫の高齢化が進んでいるから、農業土木の企業の陳情で鋼鉄とコンクリートの立派な橋が完成し、軽トラックで出向くのだろう。文化遺産になった世界一である。そして文化遺産は観光資源である。

JR東海の東海道線の島田駅より15分のウォーキング・ディスタンスである。通行料金は大人100円、小学生まで10円、自転車100円、定期券は800円。

春の川(海) ひねもすのたり のたりかな。

春風や橋(堤)長うして家遠し。

与謝蕪村に風来坊は真似るが独創性は皆無の盗作である。近代の日本の企業の発展、会社員の仕事は、先進国を真似ることだった。その習性が抜けない。そろそろ自分の言葉を創造する時期である。しかし最先端の風圧は厳しく、耐えられない年齢である。小春日和の無風の日、蓬莱橋を訪ねたいと思っている。

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