
アベノミックスの遺産である三大プロジェクトが危機に瀕している。
東京五輪、リニア中央新幹線、スペースジェットで、延期・経費増大・中止が共通点となり、夢と希望が悪夢と失望に変わった。
巨大企業の三菱航空機は早々に開発を中止し、1350億の資本金を5億にして損失補填するのは良識。
五木寛之「下山の思想」、経済の頂点を極め、まだ坂の上の雲を求めるのは強欲の極み。
音速を超える野望で巨額の損失を計上したコンコルド、科学技術を信じ危険な氷海に処女航海に出たタイタニックの悲劇、繰り返すなら喜劇。
万物の霊長なる西洋思想の誤解から目覚め、自然に畏敬の念を抱き、共生する道を志向する東洋思想に回帰するのが大和魂と思うのである。
五輪は中止が自然で、リニアは磁気浮上を考え直し、鉄路と鉄輪の鉄道に戻るのが「のぞみ」なのだ。