風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

満員御礼、悪役主役の大相撲 451号

2009年01月29日 06時31分49秒 | 随想
我がまま放題で三場所欠場した横綱朝青龍明徳が優勝して千秋楽を迎えた大相撲初場所。白鵬との優勝決定戦はテレビ視聴率の記録を更新した。勝ちを期待して、負けを願って。価値観の二極分化。朝青龍は土俵上でガッツポーズ。

「礼に始まり、礼で終わる」刹那の勝負、死に体は負けだから駄目押しは駄目、勝って兜の緒を締める謙虚さ、伝統の相撲美が変化している。それを大衆は受け入れる満員御礼。日本人の心何処(いずこ)。

マスコミの非難報道に対する判官びいき。それを認める「数々の試練を乗り越えての優勝。やっぱり横綱は強くなくっちゃ」は麻生太郎首相の表彰式のアドリブ発言。

怪我をおして優勝した貴乃花を「痛みに耐えてよく頑張った。感動した」と絶賛した小泉純一郎発言は流行語になった。

両首相の判官びいきは正反対である。勧善懲悪、善は何、悪とは。何でも有りは無政府状態である。

勝つ為には手段を選ばない戦いは喧嘩である。ルールに従い争うのが競技である。モンゴルと日本の国際化社会の相撲界は法律で律せられず、条約を結ばないといけない。国の喧嘩は戦争である。

規制を緩和して国際化の道を選択した親方衆は、規制を強化して日本の伝統美、日本人の心を復活する責務がある。青少年に夢と希望を与える効果を期待して文部科学省が監督している。同じことが日本国にも当てはまり、監督するのは内閣総理大臣であるが、ヒール礼賛するなら解散総選挙で国民の信を問うべきである。

大相撲は、台本に従い戦う形を見せる金儲けのプロレスとは異質の格闘技なのだろう。

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