今回のブログ再開は「股関節重心」ということに出会い、自身の姿勢(立つ・歩く)を見直していったところ、様々な不調・病が治っていった、かつ「股関節重心」という視点から、駅や町での人々の姿勢(立つ・歩く)を視ると、8割方の人々が本来の「股関節重心」を崩してしまって(本来のというのは、全ての人がハイハイから立ち上がり、歩き出してという時期には間違いなく「股関節重心」であったはずであり、そうとしか立てなかったはずなのだから)、「骨盤後傾 + 膝重心」になっていることからも、「骨盤後傾 + 膝重心」から「股関節重心」にしてやることの意義を、文章としてしっかりと残しておきたい、との思いからでもあった。
さて、我々人間の運動体というものは、二重の歴史性を持っての現在とあるということは常識である、でなければならないはずであるが、その二重の歴史性とは1つは種としての<生命の歴史>としての単細胞生命体から現在の我々までの歴史であり、もう1つは、個としての誕生、つまり赤ん坊として産声を上げてから、現在の我々までの歴史である。
問題は、そのような二重の歴史性を持って出来上がった運動体を、通常はそのままにしておくことなく、様々に使っての生活をすることになる、ということである。
それゆえに、ハイハイから立って歩くあたりまでは、大同小異の運動体であったものが、使い方によってはやがて、例えばマラソン選手から重量挙げ選手まで、様々な体型へとなっていく。
その場合に、本来の姿勢( = 「股関節重心」を崩さないで、それらが行えれば何ら問題を生じないのであるが、例えば、極端な例では、バレエのように本来の姿勢(=「股関節重心」)から、その自身の専門に見合った姿勢への改変を求められる場合には、そこからの、姿勢の崩れからの、様々な不調・病を持っていくことにもなっていきかねない。
(続く)