人間の睡眠とは魚類体以降の、それまで代謝が全てであった、代謝 = 運動、運動 = 代謝であったものが、運動と代謝を相対的独立のものとして、運動ということを誕生させた、その当然の帰結として、代謝もまた、睡眠という形で運動とは独立相対的のものとして誕生させたものであり、これは別言すれば、単細胞体からクラゲ体までの<生命の歴史>の繰り返しである。と捉え返した。
そこで、少し単細胞体からクラゲ体までの時代のあり方を見ていきたい。それは、外界から必要な物質 = 食を取り入れ、それを自己化(同化・異化)し、不要なものを排泄するというあり方である。(クラゲ体までの運動というものは、せいぜいがゆらゆらと蠢くレベルである。)
そこで求められるものは、必要な物質= 栄養素であり、代謝 = 化学反応 ?を起こさせるための熱である。
そのように考えてみると、睡眠時の保温の大切さということが浮上してくる。それゆえの、寝る前の入浴であると、先人の知恵に関心させられる。
また、この時期になると増える風邪に伴う発熱についても、熱があることで安静を保つことになっていく、ということを含めて、それは体を回復させるためにの、単細胞体からクラゲ体までの生活を繰り返す、繰り返させる ?ためにの、脳の素晴らしい働き、との思いがする。
それだけに、発熱に対して解熱剤を使って元気に活動するということのまずさ(腰痛、膝痛等に対しての湿布薬も同じことである)痛感する。
何故ならば、「病とは回復過程である」(ナイチンゲール)のだから。