「養生訓」(貝原益軒著 松田道雄訳 中公文庫)読み返している。貝原益軒の卓見に感心させられた。
日本人の伝統的な食について、どんな食が日本人としての系統発生を繰り返す食なのかと考えていて、「養生訓」に「大根が良い」等の食に関わる記述があったことを思いだして、読み返している。
そこには、「病を薬、鍼灸で治すのは最後の手段、下策であり、本来は、それは養生術(食、運動、睡眠等の整え)によってなされるべきことである。」と説かれている。時代性ゆえの誤謬、と思える部分はないとは言えないが、ほとんどは、全く説かれる通りであり、400年近くも前の書であるとは、とても思えない内容である。
かつ、日本人の手による中国医学の学びを踏まえて書いたものなので、中国の古典そのものより日本人には、ずっと馴染みやすいと思える。そういう意味を含めて、東洋医学をこれから学ぼうと思う時に準備運動として読むのに良いのでは、と思えた。乞一読。
日本人の伝統的な食について、どんな食が日本人としての系統発生を繰り返す食なのかと考えていて、「養生訓」に「大根が良い」等の食に関わる記述があったことを思いだして、読み返している。
そこには、「病を薬、鍼灸で治すのは最後の手段、下策であり、本来は、それは養生術(食、運動、睡眠等の整え)によってなされるべきことである。」と説かれている。時代性ゆえの誤謬、と思える部分はないとは言えないが、ほとんどは、全く説かれる通りであり、400年近くも前の書であるとは、とても思えない内容である。
かつ、日本人の手による中国医学の学びを踏まえて書いたものなので、中国の古典そのものより日本人には、ずっと馴染みやすいと思える。そういう意味を含めて、東洋医学をこれから学ぼうと思う時に準備運動として読むのに良いのでは、と思えた。乞一読。