MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

T先生実技試験対策(頚部痛・増補)〜本日の症例〜

2017-07-15 21:44:39 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
「頚部痛」の症例。

本日の症例、60代女性、K・Sさん、頚部右側の痛みで来院。右前斜角筋に痛み、側方伸展・屈曲ともに痛みあり、回旋、全後屈では痛み無し。右肩関節の前方偏位があるので、小胸筋の短縮を疑い、指圧を加えると首の痛みが軽減した、ので主に肩関節、加えて手関節、指関節の矯正を行なったところ、右側頚部痛は消失した。

「問診:痛み、可動域制限の聴取」
右頚部痛。側屈時(左右とも)に痛みがある。

「患部の観察:圧痛、可動域確認」
頚部、側屈時(左右とも)に右前斜角筋に痛みあり、回旋、全後屈では痛み無し。
その硬結が
「徒手検査」
ジャクソン、スパーリングともに陰性。

「損傷部の理解」
僧帽筋、肩甲挙筋に緊張、圧痛あり。右胸鎖乳突筋に緊張あり、圧痛無し。

「治療方針:SFL」
右胸鎖乳突筋の筋筋膜の繋がり(SFL:スカーフ様ループ)を触診していって、緊張があり圧痛もあった小胸筋への刺鍼を行なった。

もう一例。60代女性、Y・Yさん。右首の付け根から肩にかけてのコリで来院。右僧帽筋に強いコリがある。首右回旋に制限がある。

「問診:痛み、可動域制限の聴取」
右首の付け根から肩にかけてのコリ。可動域制限特に無し。

「患部の観察:圧痛、可動域確認」
右僧帽筋上部繊維首から肩にかけて張り、肩井に圧痛、左右差でみると右回旋に制限あり。

「徒手検査」
ジャクソン、スパーリングともに陰性。

「損傷部の理解」
右僧帽筋上部繊維に圧痛、コリがあり、右胸鎖乳突筋の短縮、緊張があるので、右胸鎖乳突筋の短縮、緊張が右僧帽筋上部繊維の運動を妨げた結果としての、右僧帽筋上部繊維のコリ、圧痛であると考えられる。

「治療方針:SFL」
右胸鎖乳突筋の筋筋膜の繋がりをSFLによって辿って触診して行くと、胸骨体右側に硬結・圧痛部位が存在したので、その硬結部位が右胸鎖乳突筋の短縮・緊張を引き起こしていると考え、胸骨体右側の硬結部位に刺鍼する。


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