西洋医学的？鍼灸治療について〜東洋医学の学びの無視の恐さ〜

西洋医学的？鍼灸治療について知る機会があった。本当の東洋医学の学びの必要性痛感させられた。

偶然の機会から西洋医学的？鍼灸治療の事実を知ることとなった。東洋医学というものが論理的に説かれることの無い現状から、過去の遺物であり迷信の類としか思えない東洋医学を捨てて西洋医学的な鍼灸を目指す人々の心情は分からないでは無いが、その実際はあまりにも無残なもの、としか思えない。

端的には、過去の悪しき西洋医学のありかただけをまねて、人間の全人的な把握をせずに、病のみに、それも病として完成した実体の病のみに着目しての、かつ症状を如何に軽減するかの対症療法に終始しての治療でしかなかった。例えば、患者の事実を提示するのに、身長、体重や職業、家族構成すらなかった。

しかしながら、現在の西洋医学の最先端のありかたは、逆に東洋医学から学ぶことで、患者の全人的な把握が常識となっているし、対症療法に終始して症状だけを抑えて再発を繰り返させる医者を藪医者と断じている。例えば、『医療実践方法を論理の学に(1)』(聖瞳子 他著 現代社)を一読していただければ、と思う。

詳細には、自身の東洋医学の学びが東洋医学の一般論をそれなりにでも措定出来るところまで深まっていってからとは思うが、東洋医学の美点を捨てて、悪しき西洋医学に学ぶのでは、あまりにも・・・・・・。と思う。