MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

「新・東洋医学概論」による授業~原点からの学びの意義~

2015-10-02 21:26:36 | 鍼灸理論・東洋医学
「新・東洋医学概論」による授業受けた。原点からの学びの必要性痛感した。

本日、後期授業の初日。教員の都合で授業変更があり、東洋医学概論の授業が2コマ連続であった。

「新・東洋医学概論」の教科書を使っての「五臓六腑(蔵象)」の授業で、「肝系統」のうち生理機能についてであった。昨夜に「旧・東洋医学概論」の「五臓六腑(蔵象)」のまとめを終えたばかりであったので、途中までは、「ふんふん。なるほど。」と聞いて行けたのであるが、授業が進むほどに、肝の生理機能である「疏泄」と「蔵血」の説明が、病理と病態を交えて、陰陽、物質と機能、虚実、五行等々いろんな方向から説かれるので、2コマが終わる頃には、自身のアタマの中で整理されていた筈の人間の身体を<形の類><気の類><経絡類>と三つに大別した中の<形の類>の中枢となる五臓の中の「肝」が他の五臓、六腑と一緒になって全身に<経絡類>を通路として<気の類>を巡らせることで活きている人間のイメージが、大きく崩されていった。

これは、自身の東洋医学の学びの浅さと実力の無さ。と言えばそうなのだが、、、。

しかし、である。付け焼き刃とはいえ、前期の当初より東洋医学をそれなりに真面目に学んで来、かつ9月の三週間をかけて「旧・東洋医学概論」のまとめに取り組んで来た自身のアタマの中をグチャグチャに混乱させる授業で、他の同級生諸氏は「肝」の生理についての像がアタマの中に描けていったのであろうか?と思える。

教員の指示でアンダーラインを引いた部分を、記憶力の良い若い同級生達は覚えたのかもしれないが、そんな知識の習得では、試験には役に立っても、実際の診断・治療には役に立てようが無いのでは、と思える。

では、どうすればいいのか?端的には原点・原典へ返っての、そこからの学びに尽きると思う。どういうことかと言えば、現在は複雑化してなかなかに理解しがたい<東洋医学>も、その始めには、もっと単純なものであった筈である。

例えば、当初は、肝臓を解剖して見れば、血液が中にいっぱいであったから、血液の貯蔵=蔵血の働きがあると考えたのだろうとか。肝臓からの太い静脈の存在から、心臓の血液を循環させる働きの大元を肝臓と考えたのだろうとか。そしてそれを疏泄という機能と考えたのだろうとか。である。

まだ、「黄帝内経」は読み出したばかりであるが、日本語訳で読む限りでは、黄帝と岐白との対話であり、かえって「東洋医学概論」の教科書より分かり易い部分すらあると思える。それが、注解等によって、次第次第に複雑化されて現在の東洋医学の元にもなっていったのだと思える。そう考えるとやはり原点・原典からの学びを!と思える。

また、そういう点で「旧・東洋医学概論」では、折に触れて、古代中国での当初は〇〇で、それが発展していって✖️✖️という考え方へとなっていった。と説かれるが、そこもまた「旧・東洋医学概論」の美点であると思える。

東洋医学の原典・原典からの学びをしっかりと行って行きたい。
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