MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

第3回合同模試問題に思うこと〜胃と脾の区別と連関〜

2017-11-01 08:04:52 | 日記
第3回合同模試で、「胃」と「脾」を区別することが問われた。

「37歳女性。仕事でストレスがたまると油っこいものを多く食べる傾向、結果、腹部膨満感、腹痛、軟便が3ヶ月続いている。近所の医療機関で機能性胃腸症と診断。ストレスがあると症状悪化。舌苔白膩、脈弦。」

問題 最も適した病証はどれか。
1、脾胃の病証
2、脾腎の病証
3、肝胃の病証
4、肝脾の病証


との出題、に対して自身は「ストレス、脈弦」から「肝」、腹部膨満感、腹痛、軟便」から脾胃の問題、と考えたが、「脾」と「胃」の区別が明確ではなく、同じく胃腸の問題、消化吸収の問題としか捉えられておらず、日常常識レベルの判断で、例えばストレスで胃が痛むとか、油っこいものは胃が靠れるとかの言葉の連想から脾より胃の問題であろうとして「3、肝胃の病証」を選んだのだが、正解は「4、肝脾の病証」であった。

このことで、脾と胃の区別をしっかりとつけてやることの必要性痛感され、昨日、教員に質問した。答えは「上に上がるのが胃、下に下がるのが脾……」であった。

これは要するに、胃と脾は同じく消化吸収?に関わるものであるが、胃(=腑)は陽、脾(=臓)は陰という区別がある、ということだと理解された。それゆえに、例えば合同模試の問題も、同じくに、胃腸症状であっても「軟便」は「脾」であって、これが例えば「嘔吐」であれば「胃」なのだと。

東洋医学というものは、その根底に陰陽論がある、という一般性があるのだから、似て非なるものの区別はまず「陰陽」でが大原則である、と東洋医学の学びの指針が得られたとの思いがする。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「樋屋奇応丸」を試す(増補)... | トップ | 食中毒について(増補)〜感染... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。