絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2017年7月5日(日)イラストベーシックコースの授業内容

2017-07-10 21:57:31 | イラストベーシックコース
本日の授業は鉛筆でいろんな線を描いてみました。

〘まずは鉛筆をカッターで削ってみましょう〙
カッターの持ち方・削る角度など、丁寧に説明をしていただきました。
木の部分は親指を使って長めに削る。
芯の部分はカッターの刃を軽く芯に当てながら削る。



面を塗る時は、鉛筆を平にして芯を寝かせて描いてみます。
短い線を描くときは手首で動かしますが、長い線を描くときは肘から動かして描いてみましょう。



スケッチブックの端に手を添えながら描くと真っ直ぐな線が描けます。



真っ直ぐな線が描けるようになってきたら、
次はゆるい線、ふわっとした線、シャキッとした線、弱そうな線、強い線……
線の強弱を意識して、いろんな線で木を沢山描いて練習しました。
普段描いている線ではなく、線だけでかっこよく見える線を描いてみましょう。
自分でかっこいい線を見つけてください。









〘イヌイ先生をモデルにして、クロッキーをしました〙
・5分で全体を捉える。
・正確に描かなくても、まとまりのある良い絵にする(少しウソをついても良い)

 

クロッキーで描く場合
・骨格を意識してもよいし、デフォルメして描いてもいい。
 自分のイラストに合う描き方を見つけてほしい。

〘オリジナルな森を描いてみましょう〙
・考えてから描くのではなく、手を動かしながら考えていく。
 まずは、木を沢山描いていきましょう。
・今まで描いたことのない木を描いていくと好きな(気に入る)木が描けてきます。
※同じ物を何種類もひたすら描くと、描いているうちに自分の好きなものが描けてきます(見えてくる)

 

 


線の表情を変えて描けるようになると、イラストの幅が広がります。
上手く描こうとはしないで、面白みのある線を描いてみてくださいね。

次回7月19日(水)も今回と同じ持ち物で、クロッキー帳と鉛筆です。
【課題】
クロッキー帳に毎日何かを描く。画材は自由。
※課題で使うクロッキー帳は、授業で使うクロッキー帳と分けてください。

授業では、どんどん失敗していく方が良い。
無難に完成を目指すより、出来ないことにチャレンジしてほしい。
この一年で興味のあることは、どんどんチャレンジしていってください!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年7月8日(土)イラストじっくりコース・スズキコージさんの授業内容

2017-07-10 14:57:55 | イラストじっくり塾
イラストコースでは、今回初めてのスズキコージさんに授業をしていただきました!
「ヤッホー!皆さん初めまして。スズキコージです」

本日のテーマは「Life is a Miracle」です。
これまで生きてきた人生の中で、あなたの「喜怒哀楽」事件を作品にしてみましょう!という内容です。
「さぁ、制作開始!」
先生自ら持参されたCDを聞きながら作ります。
今回はフランスの四人組のコメディアン(タイツをはき踊りながら歌う)の曲を。
これはフランス語に堪能な方に聞いてもらっても、一体何と歌っているかわからないそうです。
だけど、わからなくても聞いていて楽しく制作もはかどります。

授業中にはいろんなお話もしてくださいました。
例えば、江戸末期に三宮のあるところに国際的な競馬場があったのだそうです。
長谷川小信(このぶ)という方が、絵を描き残しています。
Vieの近くにあるJRAのビルの外に、その絵のコピーを見ることも出来ます。
6年ほど前に東京から神戸に引っ越してこられたコージさん。
私たち地元民よりも、神戸のことをよくご存知かもしれません。
いろんなことに興味を持たれて本も沢山読んでいるそうです。

制作しながら、音楽を聞きながら、お話を聞きながら、2時間半は瞬く間に過ぎていきます。



いよいよ発表の時間です。
一人ずつどんなエピソードを作品にしたか話します。


皆さんの作品です。


・オーストラリアに住んでいた時に、号泣した驚きのエピソード。
・紋黄蝶を観ると良いことがあるという母親からの思い出を四コマ漫画に。
・住んでいたバリでの楽しかった生活。
・2歳の頃、道で柵をスーッと通り抜けていく男の子を目にして、自分も出来ると思ってやったら顔が抜けなくなり、親が救急隊を呼んで大変だったこと。
・チベットでは太陽の周りに虹がかかるのを見ると縁起が良いとされ、「太陽のピアス」と言うそう。1度見たのでそれを表した。
・映画『シャイニング』の中に喜怒哀楽全てが詰まっていることから、その中の好きな一場面を絵に。
などでした。

こちらはコージさんの作品です。
2010年に大阪の国立民族学博物館で展示していたガーナの彫刻家エル・アナツイの作品を見た時の驚きを作品にされました。
この作家は、ワインやビール瓶の蓋やシールなどの廃品を使い、スケールの大きな織物を織り上げることで知られています。
コージさんが見られたのは、アルミを銅線で編んだものを、10数メートル上から垂らしていたもので、
会場の空調で揺れて、サラサラした音も心地良く聞こえ、とても崇高な感じがしたそうです。これからまだもう少し描き加えるということでした。



生徒さんからの質問で、
「どうしたら先生のように堂々とした作家になれますか?」というものがありました。
コージさんは笑いながら
「ボクなんて、喜怒哀楽を、喜喜喜喜・怒怒怒怒・哀哀哀哀・楽楽楽楽くらい経験してるよ。皆さんも沢山これから体験していって下さい!」
と答えて下さいました。

「Life is a Miracle」
嬉しい楽しいこと、恐かった悲しかった体験のいずれも、人生のひとつひとつを形成しています。
これからもそれらを乗り越えて少しずつ素敵な大人になりたいものですね。

皆さん、お疲れさまでした。
コージさん、どうもありがとうございました!



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする