絵本ゆっくりコースでは、荒井良二さんの授業が3回あります。
今日は、初回の授業でした。
ゲストとして小学館の編集者・松村さんも来てくださっています。
松村さんは、鈴木のりたけさんの『大ピンチ図鑑』を編集された方です。
荒井良二さんの絵本では、2022年に『ゆきのげきじょう』を編集されました。
荒井さんは、千葉市美術館で「new born 荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった」が、12月17日まで開催されています。
授業日が最終日だったのですが、来年はいろんな会場で巡回展があるそうです。
その中に神戸の「神戸ゆかりの美術館」での開催も予定されているようですよ!
神戸でも観に行けるのは、とても嬉しいですね。
そして、ギャラリーvieでは12月24日(日)まで、荒井良二さんの個展『ねことわたし』も開催中です!
「いままで個展はいっぱいやっていたよ」と 荒井さん。
荒井さんは、今では美術館での展示が多いですが、絵を描き始めた頃は、バーやカフェなどでも展示をしていて、
いろんな人の目に留まる機会が多かったので、有名な方が参加している企画展にも参加出来たと思っている。と、おっしゃっていました。
「今の時代は、インスタグラムなどのSNSで発表する方法などたくさんあるけれど、いろいろミックス(展示をする)して発表してほしい。
手に取って見れる形のものを作ってフィニッシュしてほしい。意見されたら、何で?と考えてみて」
荒井さんは、これから皆さんにしてもらいたいことを、アドバイスしてくださりました。
絵本作家のフィニッシュは「絵本」
原画と印刷の色は変わってしまうので、校正刷りで色を直していきます。
荒井さんは、この作業も好きだとおっしゃっていました。
原画は素晴らしいが、絵本の場合は文字の入る部分を考えて描いているので、読者も原画だけでなく絵本を見てフィニッシュするのがいいのでしょうね。
荒井さんが絵本に出会って、絵本を描いてみたいと思った話から、34歳で絵本作家デビューする当時の話など、
とても濃い内容の話をしてくださいました。
貴重な話を聞けるのは、授業を受けられた方の特権ですね。
後半はミニ絵本のワークショップです。
絵本で基本的なことは、縦書きと横書きですが、右に開いて左に進むと縦書きで、左に開いて右に進むと横書きです。
これは絵本の基本なので覚えておきましょうね。
今日は横書きで、右に進んでいきます。
A地点→B地点→A地点 今日は、A地点からB地点に行って、A地点に戻ってくる絵本を考えてみましょう。
A地点とB地点の間に何がある? 何が起こる?と考えて、B地点はお話の中間。
主人公は移動するので、乗り物に乗って移動(主人公が乗り物)と設定して、家を出る、山を下りるなど、何処に移動するのかを考えてみましょう。
短い時間で、絵本の中に文章がいるかどうか判断して見分ける力を付けるといいですよ。
生徒さんの作品
今日は、編集者の松村さんが来てくださったので、少しお話をしていただきました。
これから絵本を描きたい人へ
・前向きな気持ちで描けるといいものになるので、自分が描きたいと思ったものを描いてほしい。
・絵で分かることろは文章にしない。絵は文章を補っている。
・客観的に観る力を養った方が良い。
・絵と文のバランスが楽しい。この楽しいに気がつけば良い。
今日は、編集者の方の貴重なお話もお聞きできてラッキーでしたね。
絵本ゆっくりコースは、今年最後の授業でした。
急に寒くなってきましたので、皆さん風邪など引かれないよう、お気を付けてお過ごしくださいね。
また来年、元気にお会いしましょう!