絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2022年1月23日(日)絵本ゆっくりコース・スズキコージさんの授業内容

2022-01-23 19:00:59 | 絵本ゆっくり塾
絵本ゆっくりコースは、今年初めての授業です。
本日はスズキコージさんの授業で「君の1番愛する大切な生き物を描こう!」がテーマでワークショップをしました。



年末年始はどう過ごされていたか、お話をお聞きしました。
高野山の宿坊に泊まられて、除夜の鐘を聞きながら年越しをされたそうです。



今日もコージさんが持ってこられたCDをBGMで聴きながら作業をしました。

   

ジョンレノン「Free as a Bird」
コージさんは、人はパスポートなく自由に行き来できる世の中になればいいのに。と思っていますが、
鳥のように自由に飛びたいという歌詞が共感でき、大好きな曲とおっしゃっていました。

美輪明宏 「メケメケ」
コージさんが20才の頃「銀巴里」で歌う美輪明宏(当時は丸山明宏)を最前列で見ていたそうです。
すごい経験ですよね。
後日談もあって興味深かったです。

他、トンガのブラスバンドやイギーポップのCDもありました。



コージさんがバリ島へ行かれた時の話も面白かったです。
以前は海外に気軽に行けたのですが、今はコロナ禍で海外には行けず残念。
今なら国内の穴場巡りをするチャンス!
皆さん是非行ってください。
自分のルーツを辿る旅もいいよね。とお話されていました。

そろそろ発表しましょうか。

  

・子どもの笑顔が癒やされる
・家の好きは場所
・海、朝日、花、飼い猫
・奄美大島の海の中で見た珊瑚礁
・日常
・故郷とネコ
・家族
・飼っていた文鳥
・飼い犬との時間
など、皆さんの愛する大切なものを発表されました。

    

コージさんは、蓮の花に咲くマリアさまを描かれていました。 




2月13日〜2月27日
枚方市の御殿山生涯学習美術センターで、スズキコージ展が開催されます。




ギャラリーvieで2月11日〜2月27日まで開催の公募展
「HELLO!HOW ARE YOU?」にスズキコージさんも参加されますのでお楽しみに!


絵話塾 第19期生
12月からいよいよ募集開始です。
2022年1月31日までにお申込みの方に「特典」がございます。
人数に限りがありますので、興味のある方は
ギャラリーVie絵話塾までお問い合わせください。
皆さん待っています!
●ガイダンスのお知らせ
1月30日(日)……p.m5:00~
……………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807



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2022年1月19日(水)絵本わくわくコース・WAKKUN先生の授業内容

2022-01-19 17:17:54 | 絵本わくわく塾
本日はWAKKUN先生の二回目の授業です。
WAKKUN先生の授業は毎年同じテーマなのですが、その時々で新たな気付きがあります。



本日は90×90センチの和紙に墨で絵を描くワークショップです。
「自分自身の奥から出てくる何かを見つけて表現してください」とWAKKUN先生。

まずはWAKKUN先生がデモストレーションで描いてくださりました。

 

力強く一気に描き上げました。
「家来の一人もいない王様」
人それぞれが主人公というテーマの絵です。
「凛」とした気持ちで描いているそうです。



自分の中で感じたものを上手に描こうと思わないで、今の自分を表現してください。
では皆さんも始めましょう。



描き始めはためらっていた方も、一筆描き始めるとすらすらと描かれています。
皆さん勢いがあっていいですね。



静かに丁寧に描くのもいいし、大胆に一気に描き上げてもいいですよ。

墨の濃い薄いも水で調整してくださいね。

完成したら発表します。



過去の辛い思いや楽しい一日など、皆さんそれぞれの今表現したいものを描いていただきました。

    

人それぞれ思う(表現したいこと・表現の仕方)ことは違います。
今日の授業では、心が動く大切な部分を、絵にして具体化するという授業でした。

最後にWAKKUN先生が描いた絵をジャンケンで勝った人にプレゼントします。
それでは、ジャンケンポン!

次回の授業では、細長い紙に墨で絵を描きます。
お楽しみに!


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絵話塾 第19期生
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2022年1月15日(土)文章たっぷりコース・5回目の授業内容/高科正信先生

2022-01-17 22:06:30 | 文章たっぷりコース
文章たっぷりコース、2022年初回の授業は、先生の「年が改まっても不穏な世の中ですね…」というお話から始まりました。
世界情勢もオミクロン株も、気になることばかりですが、高科先生は寒いので極力家に居て、本を読んだりテレビを見て過ごしているそうです。
お正月のテレビ番組(TBS系「新春!爆笑アカデミー」)で、
沖縄でミツバチの研究をしている長谷川のんの博士と比較認知科学・動物心理学者の森山徹さんが紹介されていて
森山さんの『ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学』(PHPサイエンス・ワールド新書)を読んで知っていた先生は、興味深くご覧になったそうです。



森山さんは、ダンゴムシには大脳がないのに、実験で追い込むと予想もつかない行動をとるようになることから、
「“心” とは状況に応じた行動の発現を支えるために、余計な行動の発現を抑制・潜在させることである」と定義していることを教わりました。
新年早々みなポカ〜ンとしていましたが、「心とは何か、心はどこにあるのか」は大切なテーマです。



「心悲しい」「心寂しい」は「うらかなしい」「うらさみしい」と読みます。
これは、なんだかよく分からないけれど悲しい・寂しい気持ちになるという意味で、内なる「私」の出現といえるでしょう。
「心を込めて贈ります」と口で言いながら、内心「お腹空いた」と思っているとき、「心」はどこにあるのでしょう?
空腹を相手に悟られないために我慢する、抑制されたものが出てくるときに、「心」の発現が見られるのではないか…難しいですね。

その後、いつものようにテキスト『日本語の<書き>方』(森山卓郎 著・岩波ジュニア新書)を交代で音読していきました。



この日は 3章「文」を組み立てる から、1. 文の中の関係を整える のところを見ていきました。
分かりにくい文章は、主述関係をはっきりさせたり、連結・分解したり、順序を入れ替えたり、中心になる文章を変えたりして
自分の意図するところが読み手に伝わりやすくすると良いのだそうです。
日本語は世界でも珍しい主語がなくても通じる言語ですが、主語が何かをはっきりさせた方が意味を取り違えにくいことを覚えておきましょう。
また、ついつい「〜ですが」を用いた長い文章を作りがちですが、同じ言葉の多用は避け、
一旦切って接続詞を用いて別の文章にするというのも良いでしょう。
高科先生は、一文は400字詰め原稿用紙2〜3行か、多くても4行まで。一段落は7〜8行くらいまでが限度と思っておられ、
たとえ字詰めがスカスカでもギュウギュウでも、1枚の原稿用紙に2〜3段落を目安に書いておられるそうです。

ここで、練習問題が出ました。
「渡辺刑事は血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた」
「チリ美人はアルゼンチンの肉をたっぷり食べているセニョリータとくらべるとぐっと小柄である」
どこに句読点を打ち、順番や中心になる文章をどう変えたら分かりやすくなるか、実際にやってみました。



元朝日新聞記者の本多勝一氏の著書『日本語の作文技術』(朝日文庫)には、このような例がたくさん載っています。



上記の練習問題の場合、以下の法則が当てはまります。
○文章が長くなってくると、修飾語は長い方を先にする方が分かりやすい。
→「血まみれになって逃げ出した賊を、渡辺刑事は追いかけた」

○主語と述語は近い方が良い。
→「肉をたっぷり食べているアルゼンチンのセニョリータにくらべると、チリ美人はぐっと小柄である」



これで分かりやすくなりましたね。



休憩中に、ヴィム・ヴェンダース監督の映画「パリ・テキサス」をオススメしてくださった後
授業の後半は長田弘の詩集『深呼吸の必要』(晶文社)に収められている散文詩「あのときかもしれない」(1984年)から
一「きみはいつおとなになったんだろう」
二「きみが生まれたとき、きみは自分で決めて生まれたんじゃなかった」
六「『なぜ』とかんがえることは、子どものきみにはふしぎなことだった」
七「掛け時計がボーンとなる」 を紹介していただきました。
先生は長田弘が大好きで、無人島に持って行くなら彼の詩集にすると断言しておられました。
『詩ふたつ』という詩集(クレヨンハウス)には、「決して言葉にできない思いがここにあると指すのが言葉である」と言っています。
また、詩人の工藤直子は高科先生に直接「うまく言葉にできないなら、それはあなたが未熟だからよ」と言われたそうです。
(=人は必ず自分の思いを言葉にすることができるのよ)と言われたそうです。
詩人の言葉は深い…この後も詩人の詩集を紹介するつもりだともおっしゃっていました。

最後に前回の提出した課題「冬にまつわるもの・こと」の返却に伴い、個々の作品を紹介してくださいました。
創作あり、エッセイあり、詩もあったとか。
課題は同じでも、皆書きたいことが違うというのが大切なことですね。
灰谷健次郎の『ひとりぼっちの動物園』(あかね書房)の冒頭で
「人にはそれぞれの人生がある。あなたの人生がかけがえのないもののように、あなたの知らない人の人生もかけがえのないものなのだ。
人を愛するということは、あなたの人生を、知らない人生を知ることだ」と書いてあると教えてくださいました。

今回提出するのは「冬の絵本のテキスト」で、今回出された課題は「冬のごちそう」「冬の口福」についてです。
冬に食する食べ物、食事の時間、誰と過ごすか、何を食べるか、どんなテーマでも良く、形式も長さも自由です。
ごちそうといっても豪華な食事である必要はなく、他の人にとってはなんてことはなくても、自分にとっての「ごちそう」「口福」と思えるなら何でも良いです。
皆さんがそれぞれに思うもの・ことを文章にしてください。
できれば今日の授業で習った分かりやすい文章を書くことに留意して書いてくださいね。



よろしくお願いします。




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2022年1月15日(土)イラストじっくりコース・おさないまこと先生の授業内容

2022-01-15 18:50:36 | イラストじっくり塾
本日から2022年度の授業がスタートしました。
本年もどうぞよろしくお願いします。



おさないまこと先生の授業では、立体を制作します。
最終的には立体制作をした作品を撮影してカレンダーにしていきます。
昨年は『てぶくろ』でした。

 

まずはこれまでに仕事で制作された作品を、生徒さん達に直接触れて見てもらいました。
たくさんの細かな立体作品がずらり。
登場人物だけではなく、背景などのセットも制作されています。
どんな素材を使われているか、制作や撮影の苦労話をお聞きしました。
昔話などのストーリーに沿った小道具だったり、子ども雑誌の付録で撮影したものであったり
その、小さな一つ一つが愛らしいです。



また、先生は立体制作だけでなく、背景や小道具なども全て手作りし、最後に照明を当ててカメラマンと協力して撮影する形をとられています。
神戸のショッピングセンター「須磨パティオ」のキャラクター「パティちゃん」も先生作です。
須磨パティオのカレンダーも15年担当されていて、今年のカレンダーの原画も見せていただきました。
印刷物にすると色がくすむので、最終はパソコン上で調整しているそうです。
実際どう違うのかを見ることが出来て勉強になりました。



教科書の制作はパーツの数が多いのと正確さを求められます。
おさない先生の場合は、全てが手作りなので制作時間が掛かり大変な作業ですが、
デジタルのイラストと違って温かみがあって、小学生に好まれる教科書になっていますね。




粘土はラドール(石塑粘土)という種類で主に使われていて、授業でも同じものを用います。
これには石の粉が入っており、紙粘土のような繊維質が入っておらず、きめ細かい粘土です。

本日はラフスケッチをして成形までします。
では、皆さんもラドール(粘土)を使って制作してみましょう!
立体を作るので、立体の形が分かるようにスケッチしてみます。

 

作りたい物がスケッチ出来たら、ラドールを柔らかくなるまでこねていきます。
ラドールは乾きやすいので、使わない時は濡れた布でくるんでおくと良いです。



腕や尻尾など細い部分を付ける場合は、針金を通します。
針金も鉄ではなくステンレスで錆びない素材を使用します。

次回の授業までに乾燥させて、次に研磨と着色をしていきます。

「立体は得意・不得意はあると思いますが「粘土」も「画材」の一つとして捉えて
平面作品と同じような感覚で制作していけば、もっと表現の幅が拡がっていくのでは」と おさない先生。
おさない先生の授業では、グループでカレンダー制作をします。楽しみですね!


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皆さん待っています!

●ガイダンスのお知らせ
1月16日(日)……p.m2:00~とp.m5:00
1月22日(土)……p.m2:00~
1月30日(日)……p.m5:00~
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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
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