絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年12月17日(日)絵本ゆっくりコース・荒井良二さんの授業内容

2023-12-21 16:11:17 | 絵本ゆっくり塾

絵本ゆっくりコースでは、荒井良二さんの授業が3回あります。

今日は、初回の授業でした。

 

ゲストとして小学館の編集者・松村さんも来てくださっています。

松村さんは、鈴木のりたけさんの『大ピンチ図鑑』を編集された方です。

荒井良二さんの絵本では、2022年に『ゆきのげきじょう』を編集されました。

 

荒井さんは、千葉市美術館で「new born 荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった」が、12月17日まで開催されています。

授業日が最終日だったのですが、来年はいろんな会場で巡回展があるそうです。

その中に神戸の「神戸ゆかりの美術館」での開催も予定されているようですよ!

神戸でも観に行けるのは、とても嬉しいですね。

 

そして、ギャラリーvieでは12月24日(日)まで、荒井良二さんの個展『ねことわたし』も開催中です!

 

「いままで個展はいっぱいやっていたよ」と 荒井さん。

荒井さんは、今では美術館での展示が多いですが、絵を描き始めた頃は、バーやカフェなどでも展示をしていて、

いろんな人の目に留まる機会が多かったので、有名な方が参加している企画展にも参加出来たと思っている。と、おっしゃっていました。

「今の時代は、インスタグラムなどのSNSで発表する方法などたくさんあるけれど、いろいろミックス(展示をする)して発表してほしい。

手に取って見れる形のものを作ってフィニッシュしてほしい。意見されたら、何で?と考えてみて」

荒井さんは、これから皆さんにしてもらいたいことを、アドバイスしてくださりました。

 

絵本作家のフィニッシュは「絵本」

原画と印刷の色は変わってしまうので、校正刷りで色を直していきます。

荒井さんは、この作業も好きだとおっしゃっていました。

原画は素晴らしいが、絵本の場合は文字の入る部分を考えて描いているので、読者も原画だけでなく絵本を見てフィニッシュするのがいいのでしょうね。

 

荒井さんが絵本に出会って、絵本を描いてみたいと思った話から、34歳で絵本作家デビューする当時の話など、

とても濃い内容の話をしてくださいました。

貴重な話を聞けるのは、授業を受けられた方の特権ですね。

 

後半はミニ絵本のワークショップです。

絵本で基本的なことは、縦書きと横書きですが、右に開いて左に進むと縦書きで、左に開いて右に進むと横書きです。

これは絵本の基本なので覚えておきましょうね。

 

今日は横書きで、右に進んでいきます。

A地点→B地点→A地点 今日は、A地点からB地点に行って、A地点に戻ってくる絵本を考えてみましょう。

A地点とB地点の間に何がある? 何が起こる?と考えて、B地点はお話の中間。

主人公は移動するので、乗り物に乗って移動(主人公が乗り物)と設定して、家を出る、山を下りるなど、何処に移動するのかを考えてみましょう。

短い時間で、絵本の中に文章がいるかどうか判断して見分ける力を付けるといいですよ。

 

生徒さんの作品

  

 

 

 

今日は、編集者の松村さんが来てくださったので、少しお話をしていただきました。

これから絵本を描きたい人へ

・前向きな気持ちで描けるといいものになるので、自分が描きたいと思ったものを描いてほしい。

・絵で分かることろは文章にしない。絵は文章を補っている。

・客観的に観る力を養った方が良い。

・絵と文のバランスが楽しい。この楽しいに気がつけば良い。

 

今日は、編集者の方の貴重なお話もお聞きできてラッキーでしたね。

絵本ゆっくりコースは、今年最後の授業でした。

急に寒くなってきましたので、皆さん風邪など引かれないよう、お気を付けてお過ごしくださいね。

また来年、元気にお会いしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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絵話塾のガイダンス始まります! 早期特典もありますよ☆

2023-12-13 18:07:12 | 絵話塾からのお知らせ

12月・1月に絵話塾のガイダンス(説明会)を行います!


2024年1月31日までにお申込みされた方には、素敵なプレゼントをご用意しております。

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

12月25日(月)14:00〜 17:00〜 

  26日(火)14:00〜 17:00〜 

  27日(水)14:00〜 17:00〜 

  28日(木)14:00〜 17:00〜 

  29日(金)14:00〜 17:00〜 

1月  13日(土)11:00〜

  14日(日)18:00〜

  20日(土)11:00〜

  21日(日)11:00〜

  27日(土)11:00〜

  28日(日)11:00〜

  ……………………………………………………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807
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2023年12月9日(土)イラストじっくりコース・おさないまこと先生の授業内容

2023-12-13 16:14:02 | イラストじっくり塾

おさないまこと先生の授業では、立体を制作します。

最終的には立体制作をした作品を撮影してカレンダーにしていきます。

 

立体制作だけではなく、オーブン粘土を使って半立体のブローチも作っていきます。

ブローチなどは、個展など実際に見に来ていただいた方が、手に取り買っていただけるようなグッズです。作り方を覚えておくといつか役に立ちそうですよね。

オーブン粘土は乾くのが早いので、素早く整形しないとパリパリになるそうです。

お寿司を握るような感じで整形しましょう。

まずはこれまでに仕事で制作された作品を、生徒さん達に直接触れて見てもらいました。

たくさんの繊細な立体作品がずらり。

登場人物だけではなく、背景などのセットも制作されています。

昔話などのストーリーに沿った小道具だったり、教科書や子ども雑誌の付録で撮影したものであったり、

その小さな一つ一つが愛らしいです。

どんな素材を使われているか、制作や撮影の苦労話をお聞きしました。

 

粘土はラドール(石塑粘土)という種類で主に使われていて、授業でも同じものを用います。

これには石の粉が入っており、紙粘土のような繊維質が入っておらず、きめ細かい粘土です。

ブローチ用は、オーブン粘土を使います。

 

本日はラフスケッチをして成形までします。

では、皆さんもラドール(粘土)を使って制作してみましょう!

立体を作るので、立体の形が分かるように、正面・後ろ・横・真上からのスケッチをします。

 

作りたい物がスケッチ出来たら、ラドールを柔らかくなるまでこねていきます。

ラドールは乾きやすいので、使わない時は濡れた布でくるんでおくと良いです。

 

腕や尻尾など細い部分を付ける場合は、針金を通します。

針金も鉄ではなくステンレスで錆びない素材を使用します。

 

ニット素材にチャレンジした方は、ニットの編み目模様を細かく切り込みを入れていました。

完成が楽しみですね。

 

次回の授業までに乾燥させて、次に研磨と着色をしていきます。

 

「立体は得意・不得意はあると思いますが「粘土」も「画材」の一つとして捉えて

平面作品と同じような感覚で制作していけば、もっと表現の幅が拡がっていくのでは」と おさない先生。

おさない先生の授業では、グループでカレンダー制作をします。

次回の授業では、研磨・着色をします。

カレンダーのテーマも考えていてくださいね!

 

イラストじっくりコースは、今年の授業は今日が最後でした。

課題も出ていますので、お休みの間は制作にも励んでください。

では、また来年もよろしくお願いいたします。

 

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2024年1月31日までにお申込みされた方には、素敵なプレゼントをご用意しております。

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。


また下記の日程でガイダンス(説明会)を行います。
興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

1月13日(土)11:00〜 
  14日(日)18:00〜 
  20日(土)11:00〜 
  21日(日)11:00〜 
  27日(土)11:00〜 
  28日(土)11:00〜

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ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
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2023年12月6日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2023-12-07 15:39:51 | 絵本わくわく塾

高科正信先生の授業2回目は、「ここの絵本ーリアリズムの手法」がテーマでした。

物語にはリアリズムとファンタジーの二種類があります。

リアリズムが現実世界なら、ファンタジーは空想世界です。

現実世界と空想世界を、行って帰ってくることができるのが子どもです。

高科先生の著書で『たぬきがくるよ』BL出版 がありますが、主人公のわかばは、ウサギ穴に落ちたり、すべり台を滑ったりして、空想世界に行きます。

マリー・ホール・エッツの『もりのなか』も、子どもは森の動物と遊ぶことができます。

子どものときに見えていたものが、大人になると見えなくなり、これが成長することなんですね。

 

今回のテーマ「リアリズムの手法」では、現実・日常の話になります。

まず紹介されたのが『大阪ハムレット』森下裕美 2006年(双葉社)

大阪の岸和田が舞台となった人情話で、映画化にもなっています。

どこにでもいる無名な人々の日常をすくい上げて、丁寧に物語がつくられています。

その気持ち、よーわかる!と思う書き方をされていています。

高科先生もこのようなお話を書いていきたいとおっしゃっていました。

 

『ムギと王さま』エリナー・ファージョン 1959年 (岩波少年文庫)

短編集の中の『サン・フェアリー・アン』は第二次世界大戦の頃が舞台です。

お城に住む母が娘に人形をプレゼントしますが、その人形にまつわるお話。

エリナー・ファージョンは多くの作家から人気があります。

『物語が生きる力を育てる』 脇明子 2008年 (岩波書店)「ひたすらな願いの魔法」では、ファージョンのファンタジーとリアリズムについて分かりやすく書かれているので、高科先生がお薦めされていました。

 

高科先生の大好きな絵本作家・片山健さんの作品も紹介されました。

『コッコさんのおみせ』   片山健 1988年(福音館書店)

こちら側の世界(現実世界)にいながら、怪獣と戦いあちら側(空想世界)に入る。

現実世界にいながらも空想世界にすぐ入ることができるコッコさんの日常を描いています。

 

他にリアリズムの手法で書かれた絵本を紹介していただきました。

『つめたい あさの おくりもの』 片山令子 文  片山健 絵  2018 (福音館書店)

『たいよう でてきたぞ』   大橋政人 文  松成真理子 絵  2019 (福音館書店)

リアリズムの話では、ありふれた日常に潜む幸福を追求できます。

これはファンタジーの話では書けません。

 

高科先生の『プレゼントはひとつ』では、子どもが空想の中で、どんなことを思えば最大のプレゼントをもらうことが可能なのかを書かれています。

『プレゼントはひとつ』の折り込みふろくの中に、高科先生のメッセージが書かれていますので、ぜひ絵本と一緒に読んでいただきたいです。

 

 

次回の課題です。 2月14日(水)提出

・ストーブ ・ラッパ ・やきビーフン  

この3つのことばを使って、お話を作ってください。

・5、6歳の子どもが読む設定で、ひらがなで書いてください。

・原稿用紙5枚以上

・主人公は誰でもよい

 

次回は「ファンタジーの手法」がテーマです。


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2023年12月3日(日)絵本ゆっくりコース・はやしますみ先生の授業内容

2023-12-06 17:54:46 | 絵本ゆっくり塾

はやしますみ先生の2回目の授業です。

ダミーの発表では無く、ページネーションのワークショップをします。

 

その前に「絵本の面白さって、どこ?」という問いに答えていきました。

・めくる楽しさ ・声に出して読む楽しさ ・何度でも自分のペースで読める

・文章が短くて分かりやすい ・絵と文が融合している 

・絵本の世界に入り込める ・小さい子どもから大人まで楽しめる

 

絵本は、小学1、2年生までの子どもが、読み聞かせで楽しめるものが多いです。

ページをめくりながら、声を出して読む。そして、その絵本の世界に入り込める楽しさがあります。

 

ページネーションとは、ページの割り振りのことを言います。

本日は、はやし先生が考えた再話『うらしまたろう』と『おいしいおかゆ』のテキストを、8場面でページ割りをしてみましょう。

今回のワークショップの目的は、文章の割り振りと場面構成を考えることです。

場面構成は流れを意識して考えてくださいね。

 

 

完成したら発表しましょう。

 

『うらしまたろう』

 

                           包装紙を上手く使って表現されています。

 

『おいしいおかゆ』

 

                            女の子とおばあさんを一目で分かるよう、洋服や髪の毛の色を変えています。

 

文章を少なくして構図の印象を強調されています。 文章の配置もいいですね。

 

  

遠近法を使ったり、真上からの構図にしたり、ページによって構図の変化があるのがいいですね。

 

8場面でしたが、実際にパージ割りと構図を考えてみて、絵本の流れが大事なことが分かりました。

次回はダミー本の発表をします。

 

 


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