やまめの庭つくり

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椿山荘

2008-08-09 | 造園
日本庭園研究会主催の庭園見学に参加しました.

場所は椿山荘とその周辺にある新江戸川公園.

やまめの師匠が椿山荘の灯籠を主体に,庭全体について解説をする先生です.

集まった方々は学生もいましたが,ほぼ全員この業界をしょって立っている人たちだったそうです.(M氏談)



さて,見学.


まず,足を止めたのが,この門.

銘木を板材にして左右対称にとり,柱はあて材といって,枝のついていた跡を残した形式のもの.
節があるあて材は,素性の良い柱よりも丈夫なんだそうです.




次は,三重塔.

正面から見るのもいいですが,裏手に回って,木の陰の暗がりから明るい景色を見るのが造園的に素晴らしい楽しみ方のひとつです.



建物の中から見た三重塔.

3年前くらいは,斜面に樹の幹が全く見えなかったので覆うように生えていた樹を伐採したりしたそうです.

おかげでホテルからよく見えるようになりましたyellow18kirakira2



ホテルの披露宴モデルルームより.

真ん中の窓に意外と近く三重塔が見えます.

窓の向こうの緑がとてもキレイkirakirasymbol7

誰か,ここで結婚式あげないかな?




本日のメイン.

般若寺形灯籠.

鎌倉後期の作品で,本歌と鑑定されている灯籠です.



だいたいバランスとしては,火袋の一面の幅が,8寸なら,灯籠の高さは8尺といったものだそうです.



こちらは朝鮮灯籠.屋根が大きくて重そう・・

茅葺き屋根の民家を想像できる作り.

日本では頭でっかちですが,この形式を真似して作ろうとは思われなかったのでしょうか?



竿には,とっくりのレリーフが・・・sake
その横には杯までしっかり掘ってありました.

時代は特定できないものの,作者の遊び心が伝わる一品です.








最後に椿山荘から少し離れたところにある新江戸川公園の植栽.

手前が仕立物のドウダンツツジで,奥がマツです.

マツ,ものすごくこんもりして丸いですyellow12

あまりの丸さにびっくりしてcamera