やまめの庭つくり

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江戸園芸花尽し

2009-11-23 | ノンジャンル
土曜日に原宿にある太田記念美術館というところに行き,浮世絵を見てきました.

今週木曜日まで開催中の特別展,「江戸園芸花尽し」です.

表参道からちょっと横に入ってラフォーレ原宿の裏口の目の前に美術館はあります.



建物の外観はパッと見,普通の住宅っぽい感じ.

中に入ると,銭湯で見かけるような下足箱があり,靴を脱いでスリッパに履き替えます.

受付で料金を払って,会場に入ると,カーペットが敷き詰められた床に灯籠や延べ壇がある坪庭が出現.

壁に沿って展示されている浮世絵を見るには,ぬれ縁のようになっているところでスリッパを脱ぎ,畳に正座して絵を鑑賞するようになっています.

座ってみる浮世絵は,なかなかいいなと思いました.

江戸時代~明治時代の浮世絵に表されていたものは,庭や鉢に植えられている園芸植物の様子,色々な店(植木市もあり),歌舞伎役者が植木屋に扮しているもの,生活の様子,流行している園芸植物,庶民と植物の関わり(花見や催し)など.

江戸は世界でも類を見ない園芸都市だったということが頷ける描写を沢山見ることが出来ました.

四角くカットした芝生が束で売られているのですが,これって現在とちっとも変わっていないようです.

バラもあるし,ナデシコ,ハイビスカスやサボテンまでありました.

変化アサガオの図録では,実物を是非見てみたい,と思うような形が描かれています.

じょうろは竹と蓮の実を接続して水をかけるようにしていたようです.

寄せ植えというより,一品種一株ずつ,鉢で育てて大切にしていたように感じました.

その鉢は,白地に紺のストライプや凹凸のある花,動物などのモチーフをあしらった有田焼等の足のついた器が流行したようです.

ちょっと欲しいなぁ~と思ってしまいました.

何て凝っている器でしょうkirakira



250年前でも園芸を愛していた人がたくさんいたという事実を知ることが出来ました.

楽しむ気持ちは昔の人も現在も変わりませんね.

ただ,歌舞伎役者と園芸を結びつけた絵が多かったことから,流行の度合いが現在よりすごかったのかなと思いました.

今だと,仮に,スターやアイドルがガーデニングしているのを見ても流行しなさそうですよね・・・yellow22symbol6