やまめの庭つくり

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ランテ荘1

2010-06-27 | イタリア庭園紀行
やまめのイタリアの思い出ベスト3として,堂々の第3位となった庭園は,ローマから北へ100km,ランテ荘です.

なぜここが第3位になったかというと・・・

たどりつくまでの苦労と,雷雨の中の見学という恐ろしいシチュエーション,そしてもちろん庭園自体の素晴らしさが重なって,忘れられない思い出になったというわけです.

ランテ荘への行き方は,まずiマークのインフォメーションセンターで聞くところから.

このときに限らず,iマークには大変お世話になりましたyellow22symbol6

ローマから電車で2時間かかるといわれました.

ローマのテルミニ駅から地下鉄A線でValle Aurdiaという駅に行き,ここからfs3に乗り換えてValle Aurdia→Viterboまで,15駅,約1時間半.

fs3の切符を買いたくても,日本のように切符売り場というものも,案内板も何もありません.

階段を上ったり降りたり,駅の周りをグルグル歩いたりして,売店でやっと買いました.

地下鉄は2ユーロ,fs3は4.1ユーロだから,安いけど・・・

どうしていつも切符買うのに苦労しなければならないんだか・・・yellow9


そして,2時間の道中,そろそろ目的地に着くかなぁ~という頃に怪しい雲行き.

窓の外には大粒の雨がみるみる筋になって流れていきます.

いや~な感じっ!!!

と思いつつ駅に降り立つと,そりゃもう,強烈な雨とアラレと雷の洗礼です.





しかも,駅は無人.

駅からはバスで庭園に行く予定でしたが,バスは1時間に1本,しかも,駅から離れている場所でバス停を探さなければなりませんでした.

とんでもない.

絶対に無理~ase2ase2ase2


・・・・ということで,駅のひさしで雨宿りすること1時間あまり・・・

この間一緒に雨宿りしていた外人さんたちは,迎えの車が来たり,タクシーの運転手さんに別のタクシーがくるように頼んでいたり・・・

ということで,最後まで雨宿りしていたのはねこまたさんとやまめのふたりだけ.

言葉が出来ないのって悲しいですね


やっと雨の勢いが弱まり,アラレが止んだので,二人でタクシーの電話番号を探し,電話をかけようとしましたが,何とタクシーと書いてあるポールに貼ってあった番号がつながらず.

携帯がダメなのかなぁ~と思い,今度は駅前のカフェに入り,「この番号でタクシーを呼んでもらえませんか」と頼んだら快く電話してくれました.

が,貼ってあった電話番号がダメだったらしく他のタクシー会社の番号もわからないといわれ,バスもあてにならない感じで行き詰まってしまいました.

ここまで来て帰ることになるのか・・・と,一瞬脳裏によぎりましたが,ねこまたさんもやまめもそんな根性なしではありません.

更に粘って,カフェのお兄さんに,本当にタクシー呼べませんか?としつこく聞いたところ,カウンターの内側をまじまじと見てくれて,「あっ,連絡先見つけたよ!」っていう感じで指さしています.

よく見たらあったんじゃん!!最初からよく見てよぉ~yellow9と,思いつつ気を取り直し,笑顔で「タクシーを呼んでくれませんか?」「いいよgood」みたいなやりとりをして,やっとタクシーに乗ることができました.


そう,電車で2時間,雨宿り1時間,カフェでのやりとり30分を経て,タクシーに乗り込み,5km離れたランテ荘にやっとのことでたどりつくことが出来たんです.

しかも雷雨は続いています.

何を隠そう,やまめは雷が大の苦手.

というか,大嫌いなので,雷が鳴っているときに屋外にいることはまずありません.

家でも窓には近寄りません.

なのに,庭園,です.

心情的にはものすごーーーーく,頑張りました.

心臓バクバクでやや中腰になりながら,あやしい姿勢で冷たい雨の中を歩き回りました.

いつのまにかねこまたさんともはぐれ,めいめい勝手に好きなところを心ゆくまで見学して,別荘で落ち合うまで・・・

雨の庭園,全身冷たくなってびしょびしょで,カメラもレンズに水がつくし,いいことないですねyellow23

ただ,そんな状態なのに,いつの間にか「おぉ~heart」とか,「すご~いkirakira2」などと,独り言をいいながら楽しい気持ちになった庭園だったので,晴れた日にじっくり見たかった!!

本当は広大な公園風のところもあったらしいのですが,さすがにそこまでは足をのばす気になれず断念.

ちょっと心残りもありますが,自分としてはかなり頑張ったので,忘れられない庭園になりました.




帰りは庭園の受付でタクシーを呼んでもらったのですが,タクシーは行き7.5ユーロ,帰り12.5ユーロと電車に比べてさすがに高かったです.

そして帰りのfs3.

無人駅で,かつ,たった1台の切符自販機が故障していました.

ここでもまたカフェで,切符売ってないか聞いたところ,

「on train」

といわれ,電車に乗ってしまいました.

結局のところ,お金を払う機会もなく,そのまま無賃乗車になってしまいました.

ひょっとして,バスも電車もただ乗りの人が結構多いんじゃないか,イタリア!


明日はランテ荘の紹介です.