やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ランテ荘4

2010-06-30 | イタリア庭園紀行
さて,昨日はイタリアの交通事情なんて書いていたらついついあれこれと思い出して長々書いてしまいました.

今日はランテ荘の続き,巨人の噴水から・・・



高低差を使って自然に流れ落ちる水の流れ.

神話の巨人たちかな.

パッと見ると中央の流ればかりに目がいきますが,細かいところまで色々な工夫がされています.



後ろの壁面も実は水が流れ出す仕掛けになっていたり・・・



池からオーバーフローするのではなく,横からちょろちょろと排水するようになっています.

たぶん,縁石の天端のところも噴水の仕掛けになっているんじゃないかと思います.



排水溝はこんな感じでした.



ここからいったん地下に入った水は更にその下の水路や噴水,池に流れていっているのでしょうか?

庭園のガイドさんがいればいいのになぁ・・・

そういえば今回見学した庭園では一度もそんな団体を見ませんでした.

団体予約とかすれば可能なのかもしれませんね.(どっちにしろ言葉のカベは越えられませんがyellow22ase)



さらに階段を上ってこの噴水の上に出ると,今度は大迫力の「ザリガニのカスタータ」です.



上の図の一番下の半円が巨人の噴水,そこから真っ直ぐ上に向かってチェーン状に描かれているのが,ザリガニのカスタータになります.

下から見上げるとこんな感じ.



カスタータから流れ落ちている水が見えていたんですね.


落ち口は確かにザリガニの足のような形になっています.




でも,ここからではその迫力は伝わりません.

早速階段を上って間近に見えるところに行きます.

すると・・・・・kirakira2




長い斜面を有効に使ったチェーン状のカスタータを,水が勢いよく流れていきます.

これを見た途端,雷にびくついていたやまめはテンションがあがり,すご~いheartと独り言をいいつつ横の階段を上っていったのでした.

ほとんど水たまり状態の階段を登っていたらよろけて,このカスタータにぶつかって,ズボンにコケがベチョリ・・・・

というハプニングもありましたが,いや~すごいです.

こんな仕掛けが16世紀に作られたんですよね.

楽しむ庭園.

やまめがイタリアで見た庭園の大きなテーマのひとつではないかと思いました.


カスタータの始まりはザリガニです.

どれだけザリガニが好きだったというのでしょう・・・面白いなぁ~



上から見下ろすと別の迫力も感じます.

このカスタータを見られて,苦労してここまで来た甲斐があったと思いました.