かこぶろ。

日常、映画、テレビ、音楽、アイスホッケー、興味あるものを気分のままに綴ろうと思います。

グッバイ、レーニン!(2003)

2005-02-11 17:49:33 | moviE
とても見たかった映画。
変わって行く社会、変わってしまった社会、そして変わった社会に追いつけていない人々の哀愁が感じられます。
ピクルス食べたくなりました(笑)
<原題> 「GOOD BYEE,LENIN!」
<公開時コピー> 「時代は変わっても、心は変わらない。」

2003年ベルリン国際映画祭ヨーロピアンフィルム賞受賞ヴォルフガング・ベッカー
2003年ヨーロッパ映画賞作品賞受賞ヴォルフガング・ベッカー、男優賞受賞ダニエル・ブリュール、脚本賞受賞ベルント・リヒテンベルグ
東西ドイツの統一という時代の波に翻弄される人々の悲喜劇を笑いと涙で綴ったファミリー・ドラマ。
監督は本作が長編2作目となるヴォルフガング・ベッカー。

<あらすじ> 1989年東ベルリン。
テレビ修理店に勤める青年アレックス。
彼の父は10年前に家族を捨て、西側に亡命した。
一方、母クリスティアーネは、その反動からますます愛国心を強めていく。
そんなある日、秘かに反体制の考えを持っていたアレックスが反社会主義デモに参加。
その結果、警察と衝突するところを偶然目撃したクリスティアーネはショックで心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまう。
その間にベルリンの壁が崩壊、統一ドイツは資本主義国家となる。
やがて8ヶ月後、奇跡的に意識を取り戻した母が再びショックを受けないよう、アレックスは消滅前の東ドイツを必死に見せ続けようとするのだった。。。

ダニエル・ブリュール Daniel Bruhl・・・・・・・・・・・・・アレックス
カトリーン・ザース Katrin Sas・・・・・・・・・・・・・・・・・クリスティアーネ
マリア・シモン Maria Simon・・・・・・・・・・・・・・・・・・アリアーネ
チュルパン・ハマートヴァ Chulpan Khamatova・・・・・ララ
フロリアン・ルーカス Florian Lukas

http://www.gaga.ne.jp/lenin/
(↓ 注:以下ネタバレあり

旧東ドイツの服や食料を探し回ったり、当時の映像をなぞったりパロったりする可笑しさ、笑いと社会風刺のバランスがとれた上手さを感じました。
1989年10月から1990年10月までの激動のドイツ。
ベルリンの壁崩壊、ワールドカップの独優勝、通貨統合、そして東西ドイツの統一。
当時私は働いていて壁の崩壊はTVで見ていた。
西ドイツと東ドイツの境に作られた壁だとそれまで誤解していた(汁)
ベルリンはドイツの首都で、第二次世界大戦後アメリカ、イギリス、フランス、ソ連の連合軍に占領地化されていたけれど、アメリカ、イギリス、フランスの三国とソ連が対立し、一つの都市でありながら東西の分断された特殊な地域に。
つまり東ドイツの中に資本主義体制の西ベルリンがあり、それを完全に周囲から切りはなし東から人々の亡命を防ぐために作ったのが「ベルリンの壁」だったんだよね。。。

宙吊りのレーニン像が、アレックス母に向かって手を差し伸べるカットはとっても印象的なシーン。
家族や何かと力になってくれる友人の描き方も良くて。
アレックス母が真実を知った時の表情もとっても素晴らしい。
アレックス役のダニエル・ブリュールも、どうしてアレックスが母親のためにあんなに努力するのかもマザコンに見えないし、演技力というのか人間味あふれていて素晴らしい。
たくさんのものを得ることによって失ってしまうものの大切なぶぶん、みたいなものも感じました。

ドイツのパペットアニメ「サンドマン」見てみたいなぁ。
コメント
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