4月25日(土)公開。
試写会が当ったので参加しました。
九段会館のホールって傾斜がゆるいので、
スクリーンの下に出る字幕が人の頭で少々見えづらいというのが難点。
ま、当ったものだから仕方ない。
クリント・イーストウッド主演、監督、製作。
息子のカイル・イーストウッドが音楽。
エンドロールに流れる「グラントリノ」は父子作品で、シンプルで温かみがあって素敵です。
クリント・イーストウッドも映画音楽をやるけれど、似た雰囲気でけっこう好きです。
「硫黄島からの手紙」などサントラにも参加したりしています。
ベーシストでジャズをやっていて、6月に「ブルーノートで公演」があるとチラシも入っていました。
めっさカッコいいです。
「メトロポリタン」「NOW」「パリス・ブルー」
話がそれました。
自身の作品の中での最高記興行成績となった注目の映画。
最後の出演になるかも、と言われていたのは知りませんでした。
ついこの間「チェンジリング」も観て、イーストウッドワールドをビシバシ感じていましたが、
葬儀シーンに始まり、葬儀シーンで終わる、この「グラン・トリノ」も素晴らしかったです。
ヒューマンもの、見せ方がやはり独特で上手い。
車にうとい私は70年代のアメリカ車「フォード・グランド・トリノ」と聞いても、
ふーん、ヴィンテージか~くらいの感想しかないけれど確かにカッコいい車でした。
そしてクスクスニヤリと笑いを誘いながら、世の中の核心をつく、そしてあの決着のつけかた、あっぱれ。
男性客も多かったですが、泣けてました。私もヤラレました。
(ぁ、お涙頂戴の映画ではありません)
[原題] 「GRAN TORIN」
[公開時コピー] 「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。
少年は知らなかった、人生の始め方を。」 ←このコピーは素晴らしい
[あらすじ] 自動車工場に長く勤めていたウォルト・コワルスキー。
引退後は変化のない決まりきった生活を送っていた。
長年連れ添った妻は亡くなり、息子たちとも疎遠で、
愛犬デイジー以外に胸の内を話せるような信頼できる相手はいない。
そして近所にいるのはウォルトが嫌悪するアジア系少数民族の移民たち。
ウォルトは文字どおり目に入るものすべてに怒りを覚えながらも、
積極的に世の中と関わることなく、ただ人生が終わるのを待っていた。
ある晩、何者かが自慢のグラン・トリノを盗みに入るまでは。
盗みを強要された内気な少年・タオとウォルトの交流が始まり、
二人の間に芽生えた思いがけない友情は、それぞれの人生を大きく変えていくことに。。。
クリント・イーストウッド ・・ウォルト・コワルスキー
ビー・ヴァン ・・・・・・・・・・タオ・ロー
アーニー・ハー ・・・・・・・・スー・ロー
クリストファー・カーリー ・・ヤノビッチ神父
コリー・ハードリクト ・・・・・デューク
ブライアン・ヘイリー ・・・・ミッチ・コワルスキー
ブライアン・ホウ ・・・・・・・スティーブ・コワルスキー
ジェラルディン・ヒューズ ・・カレン・コワルスキー
ドリーマ・ウォーカー ・・・・アシュリー・コワルスキー
ジョン・キャロル・リンチ
スコット・リーヴス
ブルック・チア・タオ
□HP 「http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/#/top」
(↓ 以下ねたばれあり)
ウォルトの頑固じじいっぷりが面白い。
妻の葬儀で、へソピや携帯をいじる身内などにキレ、
参列者には「(会食に出ている)ハムを食べにきただけ」
新米神父には「マニュアル覚えただけの童貞」
アジア系の移民たちにも偏見を隠さない。
床屋とのやりとりもニヤリとさせられる。
(私は打たれ弱いから真に受けなくても凹んでしまうよ。。。)
愛車グランド・トリノがまたカッコいい。
ヴィンテージだけど、ウォルトからしたらそのまま愛し続けてきただけだものね。
洗車して磨き上げて、それを見ながらビールを飲む、くぅー、渋いよ。。。
最近のってコンパクトで無駄がないけれど、丸っこくてあまり個性は感じられない。
車を盗まれそうになったことがきっかけで、
モン族のタオと出会い、姉のスーを偶然助けることになり、と
ウォルトとタオの交流も師弟のようであり父子のようであり、
ぎくしゃくしてしまう身内より身近に思えてくるエピソードが心地良い。
ぁ、スー役の女優さん、むっちりした沢尻エリカって感じで可愛かったです。
異人種間の小競り合いを繰り返している地域のようで、
若者がギャング気取りで日々小競り合いをしている。
ウォルトのライフルでビビっていたギャングも、銃を手にするようになって。
防犯・自己防衛という名目で簡単に入手できるような、銃世界アメリカの恐ろしさ、
命令であるにしろないにしろ戦争で人を殺したという事実が与える悲劇も描かれていて。
老い、病気、正よりも死に詳しくなっていたウォルターが、
愛すべき人たちのためにした行動は、とても潔くて泣けた。
クリント・イーストウッドがやるからまたいいんだろうな~~~。
2009年4月10日(金)九段会館
試写会が当ったので参加しました。
九段会館のホールって傾斜がゆるいので、
スクリーンの下に出る字幕が人の頭で少々見えづらいというのが難点。
ま、当ったものだから仕方ない。
クリント・イーストウッド主演、監督、製作。
息子のカイル・イーストウッドが音楽。
エンドロールに流れる「グラントリノ」は父子作品で、シンプルで温かみがあって素敵です。
クリント・イーストウッドも映画音楽をやるけれど、似た雰囲気でけっこう好きです。
「硫黄島からの手紙」などサントラにも参加したりしています。
ベーシストでジャズをやっていて、6月に「ブルーノートで公演」があるとチラシも入っていました。
めっさカッコいいです。
「メトロポリタン」「NOW」「パリス・ブルー」
話がそれました。
自身の作品の中での最高記興行成績となった注目の映画。
最後の出演になるかも、と言われていたのは知りませんでした。
ついこの間「チェンジリング」も観て、イーストウッドワールドをビシバシ感じていましたが、
葬儀シーンに始まり、葬儀シーンで終わる、この「グラン・トリノ」も素晴らしかったです。
ヒューマンもの、見せ方がやはり独特で上手い。
車にうとい私は70年代のアメリカ車「フォード・グランド・トリノ」と聞いても、
ふーん、ヴィンテージか~くらいの感想しかないけれど確かにカッコいい車でした。
そしてクスクスニヤリと笑いを誘いながら、世の中の核心をつく、そしてあの決着のつけかた、あっぱれ。
男性客も多かったですが、泣けてました。私もヤラレました。
(ぁ、お涙頂戴の映画ではありません)
[原題] 「GRAN TORIN」
[公開時コピー] 「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。
少年は知らなかった、人生の始め方を。」 ←このコピーは素晴らしい
[あらすじ] 自動車工場に長く勤めていたウォルト・コワルスキー。
引退後は変化のない決まりきった生活を送っていた。
長年連れ添った妻は亡くなり、息子たちとも疎遠で、
愛犬デイジー以外に胸の内を話せるような信頼できる相手はいない。
そして近所にいるのはウォルトが嫌悪するアジア系少数民族の移民たち。
ウォルトは文字どおり目に入るものすべてに怒りを覚えながらも、
積極的に世の中と関わることなく、ただ人生が終わるのを待っていた。
ある晩、何者かが自慢のグラン・トリノを盗みに入るまでは。
盗みを強要された内気な少年・タオとウォルトの交流が始まり、
二人の間に芽生えた思いがけない友情は、それぞれの人生を大きく変えていくことに。。。
クリント・イーストウッド ・・ウォルト・コワルスキー
ビー・ヴァン ・・・・・・・・・・タオ・ロー
アーニー・ハー ・・・・・・・・スー・ロー
クリストファー・カーリー ・・ヤノビッチ神父
コリー・ハードリクト ・・・・・デューク
ブライアン・ヘイリー ・・・・ミッチ・コワルスキー
ブライアン・ホウ ・・・・・・・スティーブ・コワルスキー
ジェラルディン・ヒューズ ・・カレン・コワルスキー
ドリーマ・ウォーカー ・・・・アシュリー・コワルスキー
ジョン・キャロル・リンチ
スコット・リーヴス
ブルック・チア・タオ
□HP 「http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/#/top」
(↓ 以下ねたばれあり)
ウォルトの頑固じじいっぷりが面白い。
妻の葬儀で、へソピや携帯をいじる身内などにキレ、
参列者には「(会食に出ている)ハムを食べにきただけ」
新米神父には「マニュアル覚えただけの童貞」
アジア系の移民たちにも偏見を隠さない。
床屋とのやりとりもニヤリとさせられる。
(私は打たれ弱いから真に受けなくても凹んでしまうよ。。。)
愛車グランド・トリノがまたカッコいい。
ヴィンテージだけど、ウォルトからしたらそのまま愛し続けてきただけだものね。
洗車して磨き上げて、それを見ながらビールを飲む、くぅー、渋いよ。。。
最近のってコンパクトで無駄がないけれど、丸っこくてあまり個性は感じられない。
車を盗まれそうになったことがきっかけで、
モン族のタオと出会い、姉のスーを偶然助けることになり、と
ウォルトとタオの交流も師弟のようであり父子のようであり、
ぎくしゃくしてしまう身内より身近に思えてくるエピソードが心地良い。
ぁ、スー役の女優さん、むっちりした沢尻エリカって感じで可愛かったです。
異人種間の小競り合いを繰り返している地域のようで、
若者がギャング気取りで日々小競り合いをしている。
ウォルトのライフルでビビっていたギャングも、銃を手にするようになって。
防犯・自己防衛という名目で簡単に入手できるような、銃世界アメリカの恐ろしさ、
命令であるにしろないにしろ戦争で人を殺したという事実が与える悲劇も描かれていて。
老い、病気、正よりも死に詳しくなっていたウォルターが、
愛すべき人たちのためにした行動は、とても潔くて泣けた。
クリント・イーストウッドがやるからまたいいんだろうな~~~。
2009年4月10日(金)九段会館