2009年のスウェーデン版は、
スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラー・ミステリー3部作を映画化。
スティーグ・ラーソンさんは発売直前に他界されていたのも驚きでした。
こちらでのミカエルは、
「M:I-4ゴースト・プロトコル」ヘンドリクスの
ミカエル・ニクヴィスト。
リスベットは、ノオミ・ラパス。
「ミレニアム」予告を見て気になっていながら
見逃してしまっていた映画でした。
■「ミレニアム」
「ドラゴン・タトゥーの女 ミレニアム<完全版> [DVD]
「ミレニアム2 火と戯れる女 [DVD]
「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [DVD]



したっけ、デヴィッド・フィンチャー監督が
「ドラゴン・タトゥーの女」映画化するというじゃないの。
観るっきゃないです。
もろ監督好みのって感じ。
「ER」Dr.コバッチュ、ゴラン・ヴィシュニックが出ていてテンション上がったー。
金髪でビックリ。
NHKでは吹替えだったし不思議な感じ。フフフ
でもあの眼差し、存在感あるんです。
「007」ボンドのダニエル・クレイグはイメージが違うので
観たことはありませんが、
頭のきれる渋めの男っぷりが魅力的でした。
肉体派ではない役がまたどっぷり似合う。
そして「ソーシャル・ネットワーク
素のルーニー・マーラの姿がかすむほど、外見だけでなくキャラのたったリスベットが
強さと弱さを兼ね合わせた危うい感じで
強烈で狂気で純粋で切なくも見えて愛おしかったです。
紙一重ってああいうのを指すのかな。
ミカエルが名誉毀損で訴えられた事件、
ハリエット失踪事件、
リスベットの後見人問題、
聞き慣れない外国人の名前オンパレードと最初は混乱しました。
ナチ、ユダヤ、聖書など宗教的なものも絡んでいて
ミカエルは懐疑的だけれど娘がキリスト教にハマっていたりもしてて。
40年前の出来事でも
解き明かされるものなのね!
タイプの違うミカエルとリスベットが出会って、
それぞれのやり方で謎にぐいぐい迫っていくのも
二人の距離の取り方も見応えがありました。
猟奇的な事件に目がいきがちですが
二人の人間ドラマもしっかり描かれいていたように感じました。


携帯も思うように繋がらないような寒々とした冬のスウェーデン、
橋一本で世間から離れたように島に住む、一風変わった一族。
どろどろした陰湿な世界、
その謎を解いていくのは金田一とかあたりも思い出したり。。
同キャストでのシリーズ完結を期待しています。
[原題] 「THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO」
[コピー] 「誰がハリエットを殺した?」
[あらすじ]
雑誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエルは
実業家の不正を暴くが、逆に名誉毀損で有罪判決を受ける。
そんな中、かつての経済界の大物一族の長ヘンリックがある依頼をする。
40年前に起きた、彼が最も愛情をかけていた16歳の娘
ハリエットの失踪事件の謎を解く事だ。
やがて彼の助手として情報収集能力に長けた天才的ハッカーの
“ドラゴン・タトゥーの女”、リスベットが加わる。
そして2人は、一族の忌まわしい過去を知る事になる。。
ダニエル・クレイグ ・・・・・・ミカエル・ブルムクヴィスト
ルーニー・マーラ ・・・・・・・リスベット・サランデル
クリストファー・プラマー ・・ヘンリック・ヴァンゲル ハリエットの祖父
スティーヴン・バーコフ ・・・ディルク・フルーデ ヘンリックの弁護士
ステラン・スカルスガルド ・・マルティン・ヴァンゲル ハリエットの兄
ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン ・・ニルス・ビュルマン ホルゲルの後任
ベンクトゥ・カールソン ・・・ホルゲル・パルムグレン リスベットの後見人
ロビン・ライト ・・・・・・・・・・エリカ・ベルジェ 雑誌「ミレニアム」共同経営者
ゴラン・ヴィシュニック ・・・・ドラガン・アルマンスキー 警備会社CEO
ジェラルディン・ジェームズ ・・セシリア マルティンとハリエットの従姉妹
ジョエリー・リチャードソン ・・・アニタ セシリアの妹
インガ・ランドグレー ・・・・イザベラ・ヴァンゲル マルティンとハリエットの母
ペル・ミルバーリ ・・・・・・ハラルド・ヴァンゲル ヘンリックの兄
マッツ・アンデション ・・・・グンナル・ニルソン ヴァンゲル一家の所有財産管理人
イーヴァ・フリショフソン ・・アンナ・ニーグレン ヘンリック邸宅の家政婦
ドナルド・サンプター ・・・・警部補グスタフ・モレル
エロディ・ユン ・・・・・・・・・ミリアム・ウー リスベットとクラブで出会った女
ヨセフィン・アスプルンド ・・ペニラ ミカエルの娘
エンベス・デイヴィッツ ・・・アニカ ミカエルの妹、弁護士
ウルフ・フリベリ ・・・・・・・ハンス=エリック・ヴェンネルストレム ミカエルを名誉毀損で訴えたヴェンネルストレムグループ社長
■HP 「http://www.dragontattoo.jp/」

後任の後見人はじめ、父親が娘に、兄が妹に、
そしてその報復や、目を背けたくなるような暴力的なシーンも多々あって。
弱者への暴力がなくなる世は訪れるのだろうか。。


リスベットがホルゲルの次に信用できる人間、
クリスマスなんてリスベットはプレゼントを選んだりメッセージを書いたり、
情というのもミカエルには感じられたのかも。
でも、
娘と会うと言っていたのに愛人と会っているのを見てしまって
プレゼントを捨てバイクで走り去るシーンで終わるとは、
次のシリーズどう始まるのかも期待させます。
2012年2月11日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズ

10日公開で鑑賞前夜に予約したけれど一人だし
うまく最後列真ん中が取れラッキーでした。
当日は前方少し除いて満席に近かったです。
友人は真向かいのスクリーンで「三丁目の夕日~」を観ていましたが
やはり混雑していたようです。
ふだんレディースデーとか平日鑑賞だし仕方ない。
本当は二週間限定上映の「AKIRA」を観たかったのですが、
当日窓口販売のみの劇場だし時間がうまく合いそうにありません。。
うーむ。