
・「ラブ・ネバー・ダイ」
♪君の歌をもういちど
♪心で見つめて
♪愛は死なず などなど
名曲がいっぱい
[あらすじ]
クリスティーヌ・ダーエは、匿名の演出家からコニーアイランドの新たなアトラクションであるファンタズマでの演奏に招聘され
夫のラウルと息子のグスタフと共にブルックリン区にやってくる。
人気ビーチ・リゾートへのクリスティーヌの登場を画策したのは
実はファントムであることは彼らはまだ知らない。。

日本初演の五年前は市村ファントムの、あーやクリスでした。
今回は石丸幹二さんが初参加ということで、幹二ファントムの
友人希望の濱田クリス。
万里生ラウルはそのままで、息子グスタフには
声変わりする前の兄にそっくりの歌声で魅せる加藤憲史郎くん。
LNDにおける息子はキーパーソンでもあり、
憲史郎くんの歌声がまた伸びやかでステージいっぱい響かせてて。
父子のラストシーンもグッときて。
幹二さんと濱田めぐみさんという四季出身の二人を観られて幸せ。
濱田めぐみさんの包容力たっぷりの温かい歌声、
あの孔雀のドレスは女神のようで後方は羽根にも万華鏡にも見えてきて、とてもとても素晴らしかった。
幹二さんのファントムは私には雄々しくて。
市村さんの哀愁漂わせる雰囲気とはまた別のドラマを魅せてくれました。
今回二階席だったのでオープニングあって、引き上がってそのまま次の登場まで待機しているのが見えたり
キャットウォークも舞台袖から準備される様子など、見やすく動きがよく掴めて面白かった。
デビュー10周年を10日に向かえる万里生くん。
熟練の二人に負けないくらい、侯爵から落ちぶれたヨレヨレ感と
やるせない焦燥感も出ていて、見事、ラウルでした。
「オペラ座の怪人」を三人それぞれの愛の強さを観てきたので続編といいつつ
ストーリー的にはアナザーやパラレルくらいの気持ちでLNDは観ています。
ロイド・ウェバーも「私はこれを続編とは考えていない。単独の作品である」と言っているし。
ジリー母子もオペラ座からファントムとアメリカに逃れ
全てを捧げた10年。
その願いや未来が奪われようとした時、非情に走ってしまう気持ちは理解できるだけに悲しい。
2019年2月9日
ファントム ・・・・ 石丸幹二
クリスティーヌ ・・・濱田めぐみ
ラウル・シャニユイ子爵 ・・ 田代万里生
メグ・ジリー ・・・・ 夢咲ねね
マダム・ジリー ・・・・ 幸寿たつき
グスタフ ・・・・・・ 加藤憲史郎