漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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匙加減

2007-02-02 12:46:55 | Weblog
 先日は、西たまき先生コメントをありがとさんでした。

西たまき先生のご主人が塀から落ちたとき
通導散という活血剤を一回に5包のんだのだそうです。
それではれもせず、2,3日でなおってしまったのです。

たまきの通導散の常用量は1包4gで1日3回です。

それを1回に20gどどーんとのませたのです。

さすが、西たまき先生です。
飲んだご主人もさすがです。

中医学というのは、
体に余分なものがあればとりのぞき
体に足りないものがあれば足す、
冷えていたら暖め
あつければさます
これが基本です。

簡単なようですが、
どれぐらいとりのぞき、どれぐらい足さないと
いけないのかを
見定めるのが難しく
それに見合う薬の量を決めるのに
頭をかかえることがよくあります。

かぜ薬も引き始めの30分が勝負です。
1日3回朝昼夕の食前というのみ方ではなくて
おかしいなと思ったときに1包のんで、30分ぐらいしてもう一回のみ
たたみかけるように回数多くのむ場合もあります。

なかなか奥が深いでしょう?