一週間程空きましたが、三日位前から塗装作業に突入しております。先ず以て全てのサフ仕上げパーツを、ヨレヨレの3Mスポンジヤスリの激細目と#1200フィニッシングペーパーを併用して磨き上げます。で、削りカスを洗い流して乾かしてから、念願の塗装作業に突入です。
塗装にあたって、フェラーリの赤って色々な解釈がある訳ですが、このF2003GAの場合は、F310以降に採用された彩度が非常に高い赤の系譜になるようです。しかしながら、F310やF399程の明るさはややトーンを落としている様です。とは言え、実は実車を見たことが全くないので、自家調色しようにも見当を付けにくいんですよね。そこで、今回は以前購入したまま使う機会に恵まれなかった、フィニッシャーズの「フォーミュラーレッド」を使用してみることにしました。
これ、最近になって再販もされたそうですが、今回使用したのは再販分ではなく、実は数年前に購入した塗料です。で、通常数年単位で使わなかった塗料ってのは、溶剤分が抜けきって樹脂製分が固化して糊化して使い物にならなくなるんですが、ここの会社の塗料は樹脂成分が極端に少ないのか、全然問題なく生きております。折角なので、この色を使ってみることにしました。仕様にあたっては、エアブラシ用に稀釈しなければならない訳ですが、目盛り付きで塗料と溶剤とを混ぜるのに便利なので市販の薬瓶を使って稀釈します。
塗装には、私の場合口径0.3mmと0.5mmの2種類のエアブラシを使い分けて作業しております。
先ず、「フォーミュラーレッド」は下地塗料とオーバーコート塗料の二本一組の塗料になってるのですが、どっちも彩度がかなり高そうな色合いなので、磨いたサフ面の上に同じフィニッシャーズの「ファウンデーション・ホワイト」を塗ります。実はこのホワイトを使用するのは初めてなんすよ。ずーーっと「艶消し」だと思い込んでいたのですが、グロスの下地塗料だと知って使ってみた次第。思った程隠蔽力が高くないので、いつも使ってるクレオスのベースホワイトよりは白くするのに手間がかかっちゃいましたが、グロスだけに余分な磨き作業が省けるのがイイですね。で、ホワイトが吹けたら一昼夜乾燥。
次にウィング類にピュアホワイトを吹こうかと思ったけど、ボディの赤面積が大きくコントラストが付くので無理に純白にしなくても良さげって事で、白い部分は手軽にファウンデーションホワイトのままで行くことにしました。フロントとリアのウィングは既に組み立ててある部分が多いので、キッチリ長さを測ってマスキングテープを切りだしマスキング。こういう場合、サフェイサーを吹く前の段階でパーツにマスキングテープを貼り込んで、マスキングしたい部分を残す様にアートナイフでパーツに貼り付けたテープを切り出して、これを後々塗装時にマスキングの型紙にするのがお奨め。サフ吹いてしまうと、その上にマスキングテープを貼ってナイフでカットする事が難しくなりますし、本キットのフロントウィングの様な三次曲面になってる部分のマスキングは、先に型紙を作っておく方が安心確実です。今回は、デカールを調べたところ、フロントウィング前端の赤帯のみ塗装する必要があったので、フロントウィングのマスキングテープは、先に型紙を用意しておきました。リアに関しては、センターウィング付け根の部分と翼端板の「SHELL」マーキング部分のみテープでしっかりマスクして、センターウィングの残りの部分はマスクゾルでマスクしました。使い慣れると、このモデラーズのマスクゾルは非常に使い勝手が良いので気に入ってます。更に、テープの重なり部分やエッジ部分の「漏れ」が心配される部分にもマスクゾルを流しておきます。
さて、準備が整ったので、先ずは下地のオレンジを塗装。20年くらい前のヤングオートを愛読していたチバラギの暴走族が諸手を挙げて喜んじゃう位に羽根だのバルジだのがゴテゴテ付いた複雑なボディなので、先ずは塗料が回り込み難い場所から塗っていきます。この際0.3mm径のエアブラシで、圧を少し高めにして細吹きし、サイドフィンやサイドウィングの内側・シャークバルジ周辺・サイドポンツーンの内壁・フロントウィングステー内側を塗装。特に、サイドウィングとシャークバルジ付近は非常に塗料が届きにくいので気を付けて塗装します。
更に、深めに彫った筋彫り部やインダクションポッド開口部・ボディやウィングのエッジ部分やコブの突起部分等々、塗装が乗りにくい場所を重点的に塗装。他にも、排気管のカバーパーツの入り組んだ部分やフロントウィングのカナードの裏付近も先に色を乗せておきます。
次に0.5mm径のエアブラシで、今度は各パーツ全体を満遍なく塗装します。エッジが多い車体なので、塗料が乗りにくいエッジ部にキチンと色を乗せるのを意識しながらブリブリ吹いてやりました。このオレンジですが、予想通り彩度も透明度も「染料系?」って疑いたくなる位高いので、ムラには要注意です。塗装が完了したら、再び一昼夜乾燥っす。
で、オレンジが乾燥したので、今日は上塗りのレッドを吹きました。レッドを稀釈してる時に気が付いたんですが、この下地のオレンジと上塗りのレッドって、見た感じ殆ど同じ色合いですねぇ(汗)。こういう場合、上塗り塗料の乗り具合が判りにくいから困りますな。取り敢えずオレンジ同様に0.3mmで入り組んだところから吹いていったんですけど、塗装ブースに設置してある照明に吹いたところを反射させて確認しながら吹かないと、塗れてるのかいないのか全く以て見分けが付かないっす。しかしながら、吹いて少し時間が経過すると、溶剤分が抜けて顔料が落ち着いて少しですがオレンジとの違いが判る様になりますね、この赤。そんな訳で、入り組んだところを頑張って塗装し、その後0.5mmに持ち替えて全体を吹く段階で、一回全体を塗る毎に20分程度乾燥時間を取り
、色合いを確認しながら塗り重ねていきました。少々手間はかかりましたけど、何とかフォーミュラーレッドの塗装が完了しました。
ん~、でも画像に撮ると殆ど下塗りのオレンジと変わらない気もしますね(笑)。ちなみに、上塗りの赤は、かなり塗り重ねましたので、このフォーミュラーレッドという2コートが示す色ってのは、斯様な彩度メチャ高の赤って事なんでしょう。
ボディーだけはなくちゃんと他のパーツも塗装しました。特に、排気管カバー部やミラーは後でボディに接着するので、オレンジ・レッド共にボディと塗り重ね回数を同じにしてあります。赤系の塗装では、このパーツ同士の塗り重ね回数を併せるってのは意外と重要です。
↑、油断してるとウッカリ塗り忘れられそうな皆さんです(笑)。真ん中の画像のパーツは、ノーズに付くアンテナパーツ。キットのパーツがヨレヨレだったので、洋白線を真鍮パイプに通して潰し、更に削り込んでから半田メッキして表面を整えて製作しました。他のアンテナもインセクトピンや洋白線と真鍮パイプを組み合わせて作り直してあります。また、アンダートレイにもボディ色で塗装する部分がありますので、これも塗り忘れない様にします。実は忘れそうでした(笑)。
こんな感じでメイン色の塗装が完了です。一昼夜以上乾燥させて、次回はウィング裏のカーボン部分の塗装をしますが、色をどうするかでちょっと悩み中です。
塗装にあたって、フェラーリの赤って色々な解釈がある訳ですが、このF2003GAの場合は、F310以降に採用された彩度が非常に高い赤の系譜になるようです。しかしながら、F310やF399程の明るさはややトーンを落としている様です。とは言え、実は実車を見たことが全くないので、自家調色しようにも見当を付けにくいんですよね。そこで、今回は以前購入したまま使う機会に恵まれなかった、フィニッシャーズの「フォーミュラーレッド」を使用してみることにしました。
これ、最近になって再販もされたそうですが、今回使用したのは再販分ではなく、実は数年前に購入した塗料です。で、通常数年単位で使わなかった塗料ってのは、溶剤分が抜けきって樹脂製分が固化して糊化して使い物にならなくなるんですが、ここの会社の塗料は樹脂成分が極端に少ないのか、全然問題なく生きております。折角なので、この色を使ってみることにしました。仕様にあたっては、エアブラシ用に稀釈しなければならない訳ですが、目盛り付きで塗料と溶剤とを混ぜるのに便利なので市販の薬瓶を使って稀釈します。
塗装には、私の場合口径0.3mmと0.5mmの2種類のエアブラシを使い分けて作業しております。
先ず、「フォーミュラーレッド」は下地塗料とオーバーコート塗料の二本一組の塗料になってるのですが、どっちも彩度がかなり高そうな色合いなので、磨いたサフ面の上に同じフィニッシャーズの「ファウンデーション・ホワイト」を塗ります。実はこのホワイトを使用するのは初めてなんすよ。ずーーっと「艶消し」だと思い込んでいたのですが、グロスの下地塗料だと知って使ってみた次第。思った程隠蔽力が高くないので、いつも使ってるクレオスのベースホワイトよりは白くするのに手間がかかっちゃいましたが、グロスだけに余分な磨き作業が省けるのがイイですね。で、ホワイトが吹けたら一昼夜乾燥。
次にウィング類にピュアホワイトを吹こうかと思ったけど、ボディの赤面積が大きくコントラストが付くので無理に純白にしなくても良さげって事で、白い部分は手軽にファウンデーションホワイトのままで行くことにしました。フロントとリアのウィングは既に組み立ててある部分が多いので、キッチリ長さを測ってマスキングテープを切りだしマスキング。こういう場合、サフェイサーを吹く前の段階でパーツにマスキングテープを貼り込んで、マスキングしたい部分を残す様にアートナイフでパーツに貼り付けたテープを切り出して、これを後々塗装時にマスキングの型紙にするのがお奨め。サフ吹いてしまうと、その上にマスキングテープを貼ってナイフでカットする事が難しくなりますし、本キットのフロントウィングの様な三次曲面になってる部分のマスキングは、先に型紙を作っておく方が安心確実です。今回は、デカールを調べたところ、フロントウィング前端の赤帯のみ塗装する必要があったので、フロントウィングのマスキングテープは、先に型紙を用意しておきました。リアに関しては、センターウィング付け根の部分と翼端板の「SHELL」マーキング部分のみテープでしっかりマスクして、センターウィングの残りの部分はマスクゾルでマスクしました。使い慣れると、このモデラーズのマスクゾルは非常に使い勝手が良いので気に入ってます。更に、テープの重なり部分やエッジ部分の「漏れ」が心配される部分にもマスクゾルを流しておきます。
さて、準備が整ったので、先ずは下地のオレンジを塗装。20年くらい前のヤングオートを愛読していたチバラギの暴走族が諸手を挙げて喜んじゃう位に羽根だのバルジだのがゴテゴテ付いた複雑なボディなので、先ずは塗料が回り込み難い場所から塗っていきます。この際0.3mm径のエアブラシで、圧を少し高めにして細吹きし、サイドフィンやサイドウィングの内側・シャークバルジ周辺・サイドポンツーンの内壁・フロントウィングステー内側を塗装。特に、サイドウィングとシャークバルジ付近は非常に塗料が届きにくいので気を付けて塗装します。
更に、深めに彫った筋彫り部やインダクションポッド開口部・ボディやウィングのエッジ部分やコブの突起部分等々、塗装が乗りにくい場所を重点的に塗装。他にも、排気管のカバーパーツの入り組んだ部分やフロントウィングのカナードの裏付近も先に色を乗せておきます。
次に0.5mm径のエアブラシで、今度は各パーツ全体を満遍なく塗装します。エッジが多い車体なので、塗料が乗りにくいエッジ部にキチンと色を乗せるのを意識しながらブリブリ吹いてやりました。このオレンジですが、予想通り彩度も透明度も「染料系?」って疑いたくなる位高いので、ムラには要注意です。塗装が完了したら、再び一昼夜乾燥っす。
で、オレンジが乾燥したので、今日は上塗りのレッドを吹きました。レッドを稀釈してる時に気が付いたんですが、この下地のオレンジと上塗りのレッドって、見た感じ殆ど同じ色合いですねぇ(汗)。こういう場合、上塗り塗料の乗り具合が判りにくいから困りますな。取り敢えずオレンジ同様に0.3mmで入り組んだところから吹いていったんですけど、塗装ブースに設置してある照明に吹いたところを反射させて確認しながら吹かないと、塗れてるのかいないのか全く以て見分けが付かないっす。しかしながら、吹いて少し時間が経過すると、溶剤分が抜けて顔料が落ち着いて少しですがオレンジとの違いが判る様になりますね、この赤。そんな訳で、入り組んだところを頑張って塗装し、その後0.5mmに持ち替えて全体を吹く段階で、一回全体を塗る毎に20分程度乾燥時間を取り
、色合いを確認しながら塗り重ねていきました。少々手間はかかりましたけど、何とかフォーミュラーレッドの塗装が完了しました。
ん~、でも画像に撮ると殆ど下塗りのオレンジと変わらない気もしますね(笑)。ちなみに、上塗りの赤は、かなり塗り重ねましたので、このフォーミュラーレッドという2コートが示す色ってのは、斯様な彩度メチャ高の赤って事なんでしょう。
ボディーだけはなくちゃんと他のパーツも塗装しました。特に、排気管カバー部やミラーは後でボディに接着するので、オレンジ・レッド共にボディと塗り重ね回数を同じにしてあります。赤系の塗装では、このパーツ同士の塗り重ね回数を併せるってのは意外と重要です。
↑、油断してるとウッカリ塗り忘れられそうな皆さんです(笑)。真ん中の画像のパーツは、ノーズに付くアンテナパーツ。キットのパーツがヨレヨレだったので、洋白線を真鍮パイプに通して潰し、更に削り込んでから半田メッキして表面を整えて製作しました。他のアンテナもインセクトピンや洋白線と真鍮パイプを組み合わせて作り直してあります。また、アンダートレイにもボディ色で塗装する部分がありますので、これも塗り忘れない様にします。実は忘れそうでした(笑)。
こんな感じでメイン色の塗装が完了です。一昼夜以上乾燥させて、次回はウィング裏のカーボン部分の塗装をしますが、色をどうするかでちょっと悩み中です。