昨夜は少し時間が出来たので、デジカメの勉強をしておりました。元々機械モノは何でも好きな私ですが、カメラだけはどうにもダメ。写すのも嫌いなら写されるのも嫌いって感じだったんですが、模型のサイトを始めて見て、完成品の撮影が意外とカナリ難しい事を思い知らされております。もう辛酸舐めまくり。
例えばですね、以前晒した画像の中に、タミヤのR-34GT-Rの画像ってのがありまして
この画像なんかいい例なんですが、私としては脳内でリアまでピントがあって、全体的に艶々したR-34が写ると思って撮影したわけです。光源は白色灯を二本使い、カメラは三脚に固定して撮影。すると御覧の通り、フロントマスクはピント合ってるけどリアセクションはボッケボケの画像になってしまいました。それでも、これはこのブログに晒した一枚でして、7~80枚撮影した中ではマシな方だったりします。
で、もう一度R-34を引っ張り出してきましてですね、Web上のその道の方のサイトを参考に色々試してみたのでありました。これがムズいorz。なんせ、絞りとかシャッタースピードとか白バランスだとかフォーカスエリア調整だとか光量補正だとか、今までフルオートでカシャカシャやってた身としては、2004F1講座なるフジ721の番組を惰性で見てしまったときのような難解さです。もうワケワカメ。そこで、今回は別表を作りましたので、それを使いながら私が勝手に学んだことを御紹介しましょう。講師は呉の広能組脳内組員カメ吉君であります。
クリックすると別窓が開きますので御参照下さい。
@河童「カメ吉しぇんしぇい!まず聞きたいんだけど、おいらのFinePixF601ってのには広角レンズしか無いの?」
カメ吉「そがぁなこたぁ無ぁ。ズーム機能が付いてるじゃろう?あの機能で、被写体をこもぉ捉えとるときが広角で大きゅぅ捉えてるときが通常の画角じゃ。」
@河童「あらそうなの?じゃぁ、広角で写したくないときはズーム機能を使うの?」
カメ吉「そうじゃ。別表を見てつかぁさい。1:が広角で写したもんで2:が望遠で写したもんじゃ。ズーム機能を使うと、「近←→遠」がウィーーンって感じで変化するんじゃが、「近」の方が真ん中近辺の部分が誇張されるんに対してから、「遠」で撮影した方が自然な写り方になるんじゃ。」
@河童「なーんだ、そういうことだったのか。じゃ、模型を撮るときも、それなりに距離を置いて、望遠で撮った方がいいんですね。で、ちっちゃいチ○コは広角で」
カメ吉「基本的にゃぁそういうことじゃ。但し、細かいディテールを取りたい時なんかは広角側で尚かつ超接写で撮った方が、画素を有効に使える場合もあるけぇ、この辺りゃぁ臨機応変にしんさいや。」
@河童「しぇんしぇい!調子ブッコいてグングンズームさせてたら、画像がガビガビになります(泣」
カメ吉「望遠ゆぅても、光学での望遠の範囲までにしておかんと、デジタルズームの範囲でズーム撮影しちゃうと、画像がデジタル補正されてしまいますけん気ぃつけてつかぁさい。」
@河童「はいはい、光学ズーム光学ズーム!」
@河童「しぇんしぇい。プラモの前の方から撮影しちゃうと、リアタイヤとかリアスポイラーがぼけちゃうんですが、これもズームで解決するの?」
カメ吉「そりゃぁズームの他に絞りの調整で解決するんじゃ。被写界深度ってヤツじゃの」
@河童「なんすかそれ?悟空とブウが闘った界王神界みたいなもの?」
カメ吉「被写界深度っちゅうなぁですの、写真の奥行きについて、ピントがおぉとる範囲の浅深の事よ。」
@河童「はぁ?」
カメ吉「別表[3]の画像を見てつかぁさい。こりゃぁ広角側で尚かつ絞りを開いて撮影したもんじゃ。ヘッドライト近辺にゃぁピントがおぉとるけど、画像も誇張されちょる上に、リア周りのピントは全然おぉとらんじゃろ?」
@河童「オレちゃんの脳みそみたいにボッケボケだね♪」
カメ吉「そうじゃの。で、今度は望遠で撮ってむんじゃけぇの。別表[4:]を見てつかぁさい。誇張はのぉなったが、相変わらずリア周りがワレの脳みそみたいにボッケボケじゃろぅが」
@河童「ほんとだ!」
カメ吉「で、ここで「絞り」っちゅう機能が登場するんじゃ。そもそもカメラたぁ、外光がレンズを通って本体内に受光することで撮影するんじゃが、その際光が入ってくるための穴が開いちょるんじゃ。」
@河童「穴って、しぇんしぇい、穴って・・・(ポッ」
カメ吉「で、この穴が開きっぱなしだと光が入りすぎて画像も真っ白になっちゃうんじゃが、ほんのちぃとだけ穴を開け閉めしちゃることで、必要な光だけ取り込んで画像として記録できるっちゅう寸法じゃ。この開け閉めをシャッターゆいます」
@河童「はいはいはい、今日はもう閉店だよ。また来週おいで!ガラガラガラ~、ガシャン!」
カメ吉「シャッターの開け閉めばっかしで取り込む光の量を調節できりゃぁいいんじゃが、光の強さとか被写体の反射によって、想定外の量の光が入ろうとしたり、或いは想定した量の光が入ってこなんだ、なぁんてことがあるんじゃ。」
@河童「閉店前のライ○ドア系ショップに駆け込んできて店員が「閉店だよ」って言ってるのにシャッターこじ開けて入ってくる客とか、予約入れてたくせに来なかった客が居る想定外ってのと同じですな」
カメ吉「まぁそがぁなとこじゃ(←ホンマか?)。で、そがぁな想定外の状況に於いて、入れたい客だけ入れて嫌な客にゃぁ早々にお引き取り願う、それが絞り機能じゃ」
@河童「それがさっきの界王神界がどうたらとどう関係があるの?」
カメ吉「ピントがおぉとる範囲が狭いと[3:]や[4:]の様に後ろの方がぼけてしまいますけぇの。じゃが、この2つんボケ方はちぃと異なった理由によってボケてるんじゃ。先ず[3:]の方じゃが、こりゃぁ広角側で撮った事によるバースが強くなったもんじゃ」
@河童「バースと言えば、昔神様仏様と崇めた記憶が・・・・」
カメ吉「ボケェ!わしゃぁカープじゃけんギャレット言いんさいや。バースっちゅうなぁ煽りのこと。ちさい被写体を広角レンズでマクロ撮影し誇張して大きゅぅ見せようとすりゃぁ、被写体の真ん中付近だけピントが合い、カメラ寄りの方とリア近辺はピントがぼけてしまう事があるんじゃ」
@河童「[3:]は煽りすぎってことか。じゃ[4:]は?」
カメ吉「[4:]は被写界深度が浅いのが原因じゃ。被写界深度っちゅうなぁ、撮影する対象物について、ピントが合う範囲の浅深と先にゆいましたが、基本的に絞り開いてると被写界深度は浅くなり、狭いと被写界深度は深くなるんじゃけぇの。更に広角レンズだと深くなりやすく望遠だと浅くなりやすいっちゅう事になるんじゃけぇの。つまり、[4:]は望遠で撮影し尚かつ絞りの量が少ない事で被写界深度が浅くなっとるわけじゃ。」
@河童「なんだか難しくて判らなくなってきました」
カメ吉「わしも喋っとって判らのぉなってきた(爆)。単純にゆやぁ、レンズと絞りと焦点距離と被写界深度の関係ちゅうのは
・被写界深度[浅]=望遠側(焦点長)+絞り開放+被写体との距離[短い]
・被写体深度[深]=広角側(焦点短)+絞り狭窄+被写体との距離[長い]
とゆう関係じゃ。じゃけんがぁ、二つに一つっちゅう単純なことじゃぁなくてのぅ、要素の組み合わせによって望遠側でありながら深度を浅めに追い込みかけたり、広角側でありながら深度を深めに追い込みかけちゃることも出来るっちゅうことじゃ。」
@河童「で、結局どうすりゃいいのよ?」
カメ吉「広角で撮るか望遠で撮るかは撮る時の状況で様々じゃろぉからここにゃぁ敢えて縛られず、その上で安定した被写界深度を確保するにゃぁ、絞り量を絞る方向で尚かつレンズと被写体の距離を程度に保つことで可能になるっちゅうわけじゃの。」
@河童「F5.8とかって数字が出てるけどこれが絞り?」
カメ吉「ピンポーン。ほぃじゃがね、正直ゆいまして、マニュアル操作での絞りの調節って、適正露出だとか光量調節とか絡んでくるけぇ@河童君みとぉなド素人にゃぁいたしぃんよ」
@河童「セレブと不倫してフェラーリ430とランボルギーニガヤルドを詰め合わせでプレゼントされ、後は何事もなく後腐れ無く元の生活に戻って車だけは確保できるくらい難しい?」
カメ吉「わりゃぁイナゲなこつばかり言いよるのぅ。ほいで、AE(絞り優先モード)機能っちゅうもんが付いてるカメラがオススメじゃ。@河童君のF601にゃぁ、ちぃと旧い形式のカメラたぁ言え、これがバッチリ付いてるから、その機能を使うとええよ」
@河童「それ使うとどうなるの?」
カメ吉「絞りの数値を調節するばっかしで、面倒なシャッタースピードはカメラが自動で調節してくれるんじゃ。じゃけぇ、模型の撮影時にゃぁ、このAE機能を働かせて、標準値の絞りと一段下の絞り値と、更に一段下の絞り値、計三枚を同アングルで撮影し、後でピントの具合のええモノを選ぶようにすりゃぁええわけじゃ。こうして撮影したのが[5:]の画像じゃ。望遠+絞り数値マイナス+光量オート/マクロモードで撮影されとるんじゃ。」
@河童「あ、ホントだ。後ろの方までピントが来てるね!(まだ甘いけど)絞りの絞り具合ってどう見るの?」
カメ吉「さっきわれがゆうちょったFちゅう数値があるじゃろ?あれが大きいほど絞りが絞られとって、こまいほど絞りが開いてる事を表するんじゃ」
カメ吉「撮影に於ける被写界深度についちゃぁ、もう一つ重要なポイントがあるけぇ話しちょくよ」
@河童「頼むよー!」
カメ吉「写真撮影は光を扱うだけあって、撮影時の被写体周辺の光量とカメラ側の感光性能が重要になるんじゃ」
@河童「ふむふむ」
カメ吉「つまり、先程の被写界深度を調整する際に、絞り量を調節するわけじゃが、絞っていくと当然入ってくる光の量がすくのぉなるんじゃけぇの。更に、シャッタースピードも早い状態で絞ると、画像が暗くなってしまうんじゃ」
@河童「そりゃ大変だー」
カメ吉「ほいで、きしゃっと被写体が写るように、撮影時の光量をカメラ側と被写体側で適正に確保する事が重要になるんじゃ」
@河童「プラモを明るい場所に置いて撮れ!ってことですね、しぇんしぇい」
カメ吉「単純にゆやぁそういうこと。別表の[6:]を見てつかぁさい。明るく写っとるなぁいいんじゃが、全体が白けてしもぉとるんじゃけぇの。こりゃぁワザと絞りを開きシャッタースピードを遅めに撮ったモノじゃ。」
@河童「オイラの親父ギャグもしらけまくり~」
カメ吉「[7:]の画像は絞りを調節しもって、シャッタースピードをAEモードに任せて焦点はオートで撮ったもんじゃ。」
@河童「オートとか任せたって割には、明るいところと暗いところがありますよね。」
カメ吉「ほうなんよ。全体的に明るく撮って、被写体のディテールはハッキリするんじゃが、逆に明るい部分が飛んじゃうんじゃのぉ。で、逆に光量落としたら、ディテールも沈むんじゃし艶も無くなってしまいますけぇの。判りやすいなぁボンネットの右端付近じゃの。試しに絞りを更に絞って見ると、画像そのもんが暗くて[8:]みたいになってしまうんじゃ」
@河童「八方塞がりですか。どうしましょ?」
カメ吉「ツロクせんのぅ。そこでレフ板ですよ!段ボールにアルミ箔を貼り付けただけの物じゃが、これを使って照明の光を暗い部分に回り込ませちゃるわけじゃ。レフ板を使って撮影したのが今日の記事の一番上の画像、即ち別表の[9:]の画像じゃ。調整法は[7:]と[9:]じゃぁどっちも同じじゃが、レフ板使うばっかしでこれだけ変化するんじゃ」
@河童「フォーカスもしぇんしぇいの腕の悪さで追い込み切れてないですけど、全体的に合ってますしとても見栄えが良いですよね」
カメ吉「わりゃぁ一言余計じゃが、まぁこがぁなとこじゃろぉかいね。」
・・・・と、まぁこんな感じかと。講師のカメ吉君も実はド素人の受け売り講師な訳で、詳しい方は是非御指南下さいませ。よしたか2号さんからカメ吉先生の広島弁へのつっこみは無しっつーことで(謎