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模型趣味とその他諸々

1/24 法拉利 超亜米利加 その九【完成】

2007年04月23日 | 模型完成品

 ってなかんじで週も明けたことですし
法拉利 五七五超亜米利加
の完成画像UPです。フジミ製フェラーリ 575M スーパーアメリカですね。(←検索エンジン引っ掛け用記載ww)


 前回の続きですが、まぁ色々ありましてねぇ。所謂失敗とかリカバリーとかの類ですが、
このキットはどうやらクリアーパーツの処理が私には鬼門だった様です。傷を付けたら嫌とか思うと
どうしても仮組みでの詰めが甘くなりがちなクリアーパーツですが、これがまた悉くフィッティングがイマイチ。
 ウィンドウもアチコチ隙間が空いてしまいますんで、エポキシとプラモ用を併用して強引に止めたら

矢印部分にプラモ用を一滴ですが溢してしまいました。切削して均してって随分と頑張ったんですがリカバリしきれず。
いっそハチマキでも塗っちまうか!とか思いましたが、益々泥沼化しそうな予感もしたので見て見ぬふりすることに(笑
オープンカーの裏側固定窓は厄介ですな。今回やっつけた三台の内、裏貼り付け式は此奴だけだったので、
余計に「外ハメにしてくれりゃぁ・・・」って思いました。結局エポキシ使ったお陰で
隙間に接着剤が詰まってしまい、哀れアチコチ隙間だらけのウィンドウになっちゃってオヂサンは悲しい。
これから作ろうって方には、面倒でも填め込み式に加工するのをお薦めします。その場合、ウィンドウパーツだけではなく
ワイパーがくっついてるパーツの加工も必要になります(ワイパー切り取って作り直しとかね)のでお忘れ無く。


 可動式ルーフも、思いの外厄介でした。通常この手の部位のパーツって、黒枠を裏から塗っておけばOKって感じなのですが、
可動式のお陰で”表が裏になり裏が表になる”ので、表裏どっちも”表”って感じで仕上げる必要があります。
 又、ハイマウントストップランプのディテールというか塗り分け指示も変ですし、2ピース構成なので
接着も塗装を溶かさない接着剤を使用しなければ、接合部の黒枠様塗装が溶け出しちゃうので苦慮します。
 

 可動は生かしてますが、↑この画像を撮りたいがために生かしたので、実は閉じきることが出来ません(笑
リアゲート下端に隙間が出来たり、ラッカークリアーで塗装してるので、塗装を傷める可能性もあることから、
閉じるか開けるか最初に考えて組んだ方が楽できます。可動式を生かすなら入念な仮組みが必要。
2ピースのパーツの接合は、テープで仮留めして接合部にエポキシを流す方法で接着。枠の塗装は接着前に、
セミグロスブラックで塗り分けてます。
 尚、撮影時に破損しないよう、組み付けの際に可動用ジョイント部にシリコングリスを塗って組み付けたんですが、
グリス類はクリアーパーツを侵食するので、パーツに付着しないよう注意が必要。実は指紋が付いて
完成直前にペーパー当てたりしてます(笑
 ハイマウントストップランプですが、ルーフ開の時のは洋白に樹脂を盛って着色した物、
閉状態の時のはキットのリアゲート部上辺に溝を掘り、ソコに透明ランナーを伸ばしランナーにして埋め込み着色してます。


 
 フロントのヘッドライトカバーも、意外と合わなくて随分と削り込んでます。前に550マラネロを
仮組みしたときはスンナリ填った筈なんですが、今回は仮組み段階から微妙に浮き加減。擦り合わせているウチに
微妙にマイクロクラックが走り出したので、慌てて手を止めてそのまま接着しました。枠は、
ガンダムマーカーのガンダムブラックってのを塗って囲んでます。此処だけはボディーカラーがブラック系で楽でした。
赤とか黄色のボディーカラーだと、マスキングは至難の業かも知れません。
 エンブレムはモデルファクトリーヒロの立体エンブレム。意外とケバ立つのでカッターで切り出す必要があり、
またシール効果も弱いので、結局接着する必要があります。
 グリルは、以前のエントリーで紹介したように洋白帯金の格子組みにエッチングの馬マークを貼ってます。
両サイドのインテークにもメッシュを仕込んでますが、ボンネットのダクトのメッシュは、キットのパーツをそのまま使用。
ちゃんとメッシュになってて穴が空いてまして、バランス面からも置き換えの必要は感じませんでしたのでそのまま。
 
 フェンダーのスリット部は、肉厚を薄くして形状を整えた上でメッシュを貼ってます。
マーカーは2mmのアクリル棒をリューターで加工してクリアーオレンジに塗装し、ガンダムマーカーの
メッキシルバーで縁取りを加えボディーに埋め込みました。


内装関係は、以前のエントリーで紹介した改修以外は殆ど無し。強いて言えば、メーターパネル用の板パーツを紛失したので、
メーター用デカールを透明プラ板の裏から、デカールの表面にセッターを付けて貼り付けた物を接着してます。
センターコンソールのスイッチパネルは、一旦メッキを落としてクレオスSMのクロームシルバーにて塗装。
 ルームミラーは、ミラー用ステッカーが用意されていたのでそのまま貼りました。
 又、ステアリングセンターに、ボンネットエンブレム同様ヒロの立体エンブレムを貼ってます。
 ドアのキーホールには、1mmの下穴を開けておいたので、ソコに研磨した0.8mm洋白を埋め込んでます。


 リアセクション。クォーター部のエンブレムとトランクハッチの馬マークは、共にタミヤのインレット。
 クォーター部は、ホントは片側がピニンファリーナで、もう片側がSUPERAMERICAのロゴとイタリア&アメリカ国旗が有るんですが、
当然そんなインレットはないし、片側だけインレットで片側だけデカールってのはアンバランスですから
両方にピニンファリーナのインレット貼ってます。
 テールランプは、ブラックテールってタイプにしてみました。こんな高級車にそんなパーツが有るとは知りませんでしたが、
カスタムされた550や575で装着されている固体の画像を見て真似てみました。オレンジの部分は、
ここも透明なバージョンや赤い反射板だけのものも有ったりするんですが、配線替えオレンジ仕様って事でイレギュラーです。
 オレンジの部分だけ塗ってるようで、実はレンズ部はスモークで塗装し、外周はリアルブラックで囲み、
レンズ基部にはアルミキッチンテープ、レンズの真ん中はレンズパーツにメタルックのポンチ抜きを貼る等、実は手間かかってます。
オレンジの希釈をミスってグダグダになってるのちょい悲しい。
 あと、マフラー脇のメッシュ部も刳り貫いてメッシュ貼ってます。


 

 そんなこんなでようやく完成。
 
 三台並行の三台目って事でトリの一品なのですが、どうやらモチベーションも切れ切れだった様で、
個人的にはこれが一番出来が悪いです。特にフロントウィンドウ右上部の隙間開きは致命的。リカバーしようかと思いましたが、
仕上げ段階だったので補強用のゲート&ランナーは切除した後でしたし、オープンカー故に
修正中の不可でピラーを折ったり塗膜を割る可能性があるため諦めました。
自動車模型は、最終組付けや仕上げ段階でミスが出易く、また小さなミスが全体の完成度を著しく落とすことがあるんですが、
そういう意味では適当な性格の私には荒行的趣味なのかも知れません(笑。でも完成させたんだから、
積むよりはマシって事で、失敗は次に生かそう♪

では、簡単に今作のレシピを。
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ボディーカラー:
     ▼下地目止め=タミヤサフェーサー→クレオス#1200[グレイ]
     ▼下塗り色=フィニシャーズ ピュアブラック
     ▼ボディー色=クレオス スーパーブラック+フカヤ パール粉「ホワイト」
     ▼クリアー =フィニッシャーズ[オートクリアー]
インテリアカラー:
     ▼ベースカラー 黒部=モデラーズ インテリアブラック
            タン部=クレオス タン+RLMサンディブラウン+キャラクターレッド
     ▼フロアー =ベースカラー(タン)+クレオス ブラウン  

修正箇所 :外装
     ▼前バンパーグリル自作品に換装
     ▼各開口部にメッシュ追加(ハセガワ 菱目M)
     ▼サイドステップ部の接着合わせ目消し
     ▼ハイマウントストップランプ自作
     ▼シートベルト&キャッチ追加
     ▼フロアーカーペット処理
     etc...
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全体的に組みやすいキットでありました。普通に作るのであれば、週末だけでも出来上がっちゃうと思います。
550の時には問題があった点、左ハンドルに右ハンドル用ワイパーとか
前後バンパーのフィッティングの悪さ等も解決されてますし、
パーツ数は少ないけど、充分な再現度でありまして、果たして模型としてこのお手軽さが
良いのか悪いのかは別として、誰でも作れる好キットであることは間違いなしでしょう。
但し、清潔感を以て綺麗に作るのであれば、クリアーパーツは全体的に仮組み摺り合わせ修正が必須ですし、
塗り分け箇所も多いので、そこらをどれだけ丁寧に出来るかで、意外と完成時には差が付くキットでもあります。
 残念なのはホイールとグリル。グリルは自作で乗り切りましたが、ホイールはブロンズゴールドに色は変更したけど、
物自体はキットのママ。お金持ちな御諸兄は、社外品に交換してやるのが吉かと思います。まぁ、キットのままでも
パッと見判んないっちゃぁそうかもしんないんですけどね。
 それとエンブレム類にもちょいと苦言。ハセガワやタミヤが採用してるインレット、フジミもこれだけ
フェラーリのキットで「フェラーリはフジミ」状態の認知のされ方してきてるんだから、そろそろ採用してくれても良いんじゃないでしょうか。


 さて、前作のムルシエラゴの時に「超亜米利加」が完成しないと飾れないと言ってましたが、
今回はウェーブ製のQタイプという、AFVのジオラマや1/72の飛行機などを飾るためのケースを使用して
ムルシと超亜米利加の二台を纏めて固定してみたかったんです。っつーか、元はこの二台、展示会用の作品の予定だったので
このベースに固定することは最初から決めてたんですよ。展示会は3ヶ月くらい前に終わってんすけど(笑。

折角同時に進めてたんだから、こんな感じで飾るってのも面白いんじゃないでしょうか。

 昨年末から続いていた独りオーポンカー祭から、漸く開放されてほっと一息。

さぁ、次は何作ろう?ちょっと車とは違う物も作ってみたいしな~

コメント (21)
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