がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/20 FERRARI 412T2 【その10】

2011年02月21日 | 模型

今日(2/20)は月一の模型倶楽部例会。高校生メンバーが又一人、都会に来月巣立っていってしまいます。田舎からはどんどん人材が消えていく・・・
そらそうとこの例会にて、会員の一人から

この様な物を頂戴しました。タカラトミーのスターウォーズ石膏像コレクションのシークレット、カーボナイトなハン・ソロです。良く出来てるなーと感心しつつ、
「何故にこれだけ?」と聞くと、箱買いしたんじゃなくて試しに買ったらいきなりシークレットだったとか。で、ヴェイダーやルークの石膏像が欲しかったのに
こんなのが出てきて残念だったとかいう理由でくれました。むしろ俺ちゃんはコレだけが欲しいくらいです(笑。継ぎ目消して色塗っちゃおうかな?

 あと、自動車整備士にしてカーモデラーという御仁が、とうとう禁断の1/43の世界に突入。いきなりプロヴァンスのTS-020。
無理窓のBBRvs無理ホイールのプロヴァンスって話があったですな。オクで比較的安価にて入手したそうですが、
透かしてみたところボディーの表面には思ったほど気泡も出てないですし、バキュームパーツも変形もなく黄変も無しで状態は非常に良好。
タイヤホイールが非常に難儀なアイテムではあるけど、それ以外は多分初めてでも行けるんじゃないかな?終末的市場状態の1/43に、
今から突入してくれるところが実に頼もしいです。
 
会長さんは何やら牛を作ってました。ランボとかレッドブルとかじゃなくて本気の牛。どうする気でしょうか?(笑。展示会が楽しみです。

 
 さて、412T2は臓物関係は概ね目処が付いてきたので、今回は再び外装に戻ってみました。
 で、このキットに限らずF1物で一番面倒くさいくせに一番目に付く前後のウィングを組んでみます。
アイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーの事故があった94年以降、エンジンパワーやハイテク制御懸架装置など
速さに直結する要素を殆ど禁止されていた中で、空力面の開発が重要視されていく訳ですが、
その過程で前後のウィングの形状が非常に複雑になっていく事になります。
この412T2に限らず、多段構造+三次曲面フラップ等、見た目には面白いものの模型製作から見た場合には、組み立てが非常に面倒くさくなっていきました。

 っつー事で、ナカナカに面倒くさい形状のリアウィングから。

 センターステーがギアボックスを挟む形状で2枚、翼端板がメイン2枚子供2枚孫2枚の計6枚、
エレメントが下段2+2枚メイン1枚フラップ2枚に子供4枚孫2枚、合計12枚(笑。
 ただ、エレメントの内、フラップの2枚と子供の2枚は一体成型で抜かれているので実際のエレメントパーツは10枚なんだけど、
ステーの形状の都合で下段2枚は3分割されていてここが6枚になっちゃうので結局エレメントパーツ数の実際は14枚ということになっとるのであります。
ややこしそうでありましょう?組み立てはマジややこしかったです。どういう順番で組み上げるか試行錯誤の繰り返し。
 で、これら総数20パーツ構成(実際にはオイルクーラーやテールランプなどオマケがあるので、このセクターだけで23パーツ構成)を
水平垂直を気にしながらシッカリ組むには、塗装前のハンダ付けが最適かなと考えた。
もしこれがビビッドなボディーカラーで派手に染められているなら研ぎ出しの利便性も考えて塗装後の接着も考えたんだけど、
フラップ以外はカーボン地にスポンサーロゴという事で強度の方を優先しました。
また、このキットの翼端板のエッチングのダボ穴が、もう「ここからハンダを流してね」と言わんばかりの大穴になっとりまして、
手っ取り早かったというのもある。この大穴、逆に言えば接着剤使う御仁には非常に迷惑な穴でもある。

 で、先ずは一番大事なウィングステーと下段のエレメントを組み付けていく。一番大事な上に、実はココが一番組みづらかったです。
ここさえ済んだら後はすんなり行くんですが、先述の通り三分割構造のお陰で手間掛かりました。

 先ず2枚のセンターステーに下段エレメントの中央部にあたる2枚を挟んでハンダ付け。
そして、その左右に装着する4枚の内、全ての根幹を為す下段メインの左右をセンターステー部とメインの翼端板とで挟んでハンダ付け。

 ちゃんと水平になり、仰角も中央部と左右でちぐはぐにならないようブルタックを使って微調整しつつ金属ブロックで挟んでハンダ付け。
次に小さい方の下段エレメント左右を、やはり中央部のエレメントと仰角を合わせつつハンダ付け。
 ここが解決すると、リアウィングのハンダ付けの山場を越えたと言っても良いかと思います。まさにブルタック空中戦でした。

 ハンダを表面から流せるならこんな面倒くさいことしなくてもいいんですが、裏面から流す必要があるので、
三分割されてるこの下段エレメントが組み付け時に一直線になるように固定する必要があった訳。

 恐らくメーカーサイドもこんな使い方は想定してないと思うんですが、あまりに便利なので先生と呼んでやる。
田舎じゃ何処にも売ってないので大阪の輸入元から直で大人買いしたのが5~6年前だったんですが
大人買いと言っても12個までなら送料はメール便価格なので気楽に買えます。
当時は扱いがなかったんですが、今では密林でも出店者経由で購入可能な様です。
 また、先述の迷惑な大穴もハンダ付けするには実は好都合。

エレメントパーツのダボ位置と翼端板の大穴の位置は非常に正確になってますんで、エレメント組み付け時に大穴から飛び出したダボに
ステン用フラックスを塗って半田ごて当てて融かしてやれば穴埋めと接着強度アップで一石二鳥。

 ともかく、下段エレメントさえ処理できれば後は勝ったも同然。そもそもパーツの寸法精度が高い物となっていて、
両端削って全てのエレメントの幅を揃えるとかいう某社ガレキみたいな恒例の儀式もありませんでした。

 あとは黙々とエレメントを装着し、子供、孫と順々に処理していきます。この際に、ブルタック先生をエレメントの表にペッタリ隙間無く貼り付けてから、
翼端板の大穴にハンダを流してやりますと、ウッカリ表にハンダが流れ出て、磨きにくいとこがハンダでモッコリという事態を防げます。
ハンダを裏から流す際も同様の処置を施しておりまして、ハンダ付けの際に先生の登場をやたら御願いする理由の一つだったりします。
 ステンレスは熱伝導が悪く、ハンダ付けの際にパーツに熱を入れるのに苦労するんですが、このリアウィングのように沢山のパーツを組み上げていく際には、
逆にその熱伝導の悪さのお陰で、組み上げ途中に既にハンダ付けした部分のハンダを融かしてパーツが外れてしまう様なトラブルが出にくい様ですな。

 仮組み→ハンダ付け→フラックス洗浄→ヤスリ掛けの一連の作業を、エレメント一枚毎に繰り返していくのは少々面倒ですが、
このキットの場合は最初に苦労させられた下段の三分割エレメント以外はサクサク組むことが出来ました。

フラップや子供ウィングの2段エレメントなんかは切断して二枚に分けたくなりそうですが、造形が非常にシャープでメリハリが効いているため、
段の分かれ目を細彫り鏨(BMCのZEROを使用)で深めに彫ったのみです。
組む前は「これは相当面倒くさいぞ」と思ってたんですが、いざ組んでみると思いの外サクサク組めて拍子抜け。
フロントウィングもこんな感じでサクサク組めると嬉しいですが、さてどうなるやら。

っつーことで、次回はフロントノーズ及びフロントウィングの作業となります。

 ところで、このリアウィングの組み立て中に、フラックスを机一面にぶちまけるという、私にとっては前代未聞のトラブル発生。
特にヤスリにタップリと注がれてしまってオッサン真っ青になるというトラブルでした。
大慌てで流し台にヤスリを持ち込んで水洗いし、よーく拭き取ってからツバキ油塗り込んでおきましたが、
今後時間と共に錆が盛大に発生しちゃったら困りますな~。フラックスをクレオスの塗料瓶に入れておいたんですが
半田ごてを振り回してるときにコードが瓶に引っ掛かって机の上でムーンサルトを決めてくれたのでありました。

っつー事で、今回の一件を機にガス式の半田ごてを新規導入。熱コントロールが少々しにくく、
油断してるとコテ先温度が大変なことになりそうだと導入を見送っていたんですが、今回購入したコテライザーミニというタイプだと
コテ先温度は上がっても60wレベルまでで、尚かつ簡易的とはいえコテ先温度調節機能もついてるみたいなので大丈夫な感じ。
中嶋銅工のコテライザー ミニ オートというタイプを指名買いしたんですが、田舎だけにそもそもコテライザーそのものが中々店に置いていない。
市内を巡って3件目のホームセンターで漸く一本だけ発見し、充填用ボンベと共に晴れて購入となりました。余談ですが、このコテライザーのアタッチメントも
購入しておこうと思いお店に発注をお願いしたら、なんと取り寄せに送料が掛かるからパーツ代+1000円と言われてしまう。これぞ田舎の悲劇か。
っつーか送料掛かるなら普通に通販で買うっちゅうねん。
 早速使ってみましたが、通常の半田ごてと何ら変わらぬ使い心地というか、コードがない分取り回しの自由度が格段に良いですな。
もっと早く導入しとけばよかったと思いました。


 さて、明日22日から出張で名古屋→岐阜方面に出掛けるんですが、非常に残念なお知らせが入ってきました。なんと、
名古屋のラクーンは私が行ってる火曜日水曜日が共に定休日という事実であります。
滅多に行く機会がないのに、よりにもよって定休とカチ合うかね~(涙。みそカツ食って手ぶらで帰るということになりそうであります。。。残念。

コメント (8)
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