先日ベヨ姐さん号を撮影してるときつくづく思ったこととして、もうちっと被写界深度、即ち絞りとシャッタースピードを弄れるカメラが欲しいと。完成品画像撮影で毎度悩まされるのが、
コンデジ特有の広角レンズ効果によるデフォルメがどうしても掛かってしまうことと、絞りのF値が絞りきれないので被写界深度がどうしても浅くなるため、フォーカス合わせたエリアの外部が
どうしてもボケてしまうこと。
かと言って、一眼レフとなると高価だし難しいし兎に角私みたいなカメラに疎い人間には敷居が高い。ところが、どうも昨年NIKONから発売されたNIKON 1っていうレンズ交換型デジカメだと
コンデジと一眼レフの中間位置を狙ったカメラということで、入門者レベルがコンデジから一眼に移行するのに丁度良いらしい。更にこのカメラ、模型撮影には都合の良いことが結構揃っておりまして
ミラーレス故に取り回しが楽で特に露出を絞ってシャッタースピードを極遅にしてもミラーショックが起きないこと、センサーサイズが他社の同型機種に比べて小さいので被写界深度を深く取れる、
一眼レフ同様に絞りもシャッタースピードも自由自在といった点は、素人目に模型撮影に向いてると思ったわけ。
っつーことで、買ってしまいました。NIKON J1 ダブルズームキット。これね、近所のキ○ムラだと価格が58K位だったんですが(地元最安)、密林覗いたら47Kで出てて、
半日ほど音頭踊りながら色々調べた上で覚悟を決めてポチりやした。模型撮影なら標準ズームキットで充分でして、それだと密林で29Kで買えてたんですが、
そろそろ幼稚園や小学校の春のイベントラッシュを迎えますんで、ダブルズームの方がイイかナーってのと、カミ様に「またこんなもん買うて」と怒られないで済みそうってのもあった。
また、メーカーがNIKONってのも決め手の一つでして、実は私の父親が齢80歳になりますがカメラを趣味にしてまして、NIKORのFマウントレンズを色々持ってる訳で、
このNIKON 1もセンサーが小さいので全力対応って訳にはいかないんですが、そうした父親所有のレンズも使えるってトコも購入決意に一役買いました。
事情は知らないけど、俺ちゃんがポチった翌日からこのNIKON 1の価格が総じて7~8K高くなってましたんで、買うタイミングは悪くなかったかと。
↑のは前回掲載したコンデジで撮ったベヨ姐さん号。光の当て方やら何やら色々試行錯誤して、搭載されてる絞り優先AEやらマニュアルモードやら駆使して何枚も撮ってようやく選んだ一枚。
それでも車体後方に行くにつれボケてしまってます。FINEPIX F200EXRという機種で撮影してますが、カタログで絞りもちゃんと弄れるコンデジということで
わざわざこの機種選んだら、実際は内蔵フィルターを使った簡易的な絞り調整しか出来ず、被写界深度も深く取れないカメラだったという・・・。
これ↓は、2008年頃まで愛用していたコンデジ(FINEPIX F601)で撮影した物。絞り優先AE使って更にズームを被写界深度が取れる広角側ギリギリと
デフォルメが掛からない望遠側ギリギリとの落としどころを探り探りで漸く撮れたもの。それでも今使ってるコンデジ(F200EXR)よりも絞りのF値の幅が広く
被写界深度も深めに取れて使い勝手が良かった。
結構全体的にピントが来てますが、やはり後方に行くほどピントがボケます。
今回購入したNIKON 1で、3年半前に完成させたLOTUS 95Tを久しぶりに撮影してみました。被写体を姐さん号にしなかったのは、同じラッカークリアー愛好家へのエールを兼ねてのこと(笑)。
といえば大袈裟ですが、ずっとタミヤのケースに入れて部屋に飾ってあるので手っ取り早かっただけなんですが。
まだ箱開けて一時間も経ってない段階で、取り敢えずマニュアルモードで絞りF値をF16でシャッタースピードを1/2.5で撮ってみたのが上の画像。
コンデジだと前後のタイヤのGOOD YEARがハッキリ読める状態で撮るのに相当撮り直しを要求されましたが、今回は一撃でこれが撮れました!
これは昔のFINEPIX F601の画像。300万画素のカメラなので解像感は致し方ないものの被写界深度は結構確保できてます。一応当時の高級コンデジだった。
それでもやはり広角側の影響でしょう、若干デフォルメが効いてしまってます。
↑はNIKON J1で取った物。標準ズームレンズの望遠側端でF値16で更にシャッタースピードを1/2に落として撮ったのが↑の画像。
全体にピントが合ってデフォルメも無く撮った本人大喜び。絞り優先機能が装備されてるコンデジって、結構高価なコンデジにしか無いんですが、
そこいらと同じかチョット高いくらいの価格で買えるカメラで、こんだけ撮れりゃ私には充分すぎるかと。
また、機能面でも非常にUIが判りやすく、私以上にカメラに疎いカミさんでもピント合わせてシャッター押すだけ、
マジでコンデジ感覚で撮影しただけでチャリンコ乗って走ってる我が家のチビ子をブレ無く綺麗に写せておりました。
ついでに、この完成品に使用してるクリアーは、毎度お馴染みフィニッシャーズのオートクリアーで所謂ラッカークリアー。3年半経過しても全く以て現役の艶で生存中。
ラッカーでも使用する塗料と吹き重ねた層の厚みに相応した乾燥時間、そして磨くときに塗膜に余計な摩擦熱入れたりしないで丁寧にキッチリ磨けば、年単位で保つのですよ奥さん。
っつーことで、このNIKON 1ってカメラ、模型用には非常に向いてるカメラなんじゃないでしょうか。撮れ具合もそうですが、何よりコンデジ並のお気軽さは大変気に入ってしまいました。
模型だけじゃなく、カメラに興味無かった筈が、色々な物を撮ってみたいという衝動に初めて駆られております。ちょっとカメラを勉強してみようかな?と思ってみたり。ひょっとして魔の入り口?