さて、何だかんだで展示会が来月に迫ってきたので、流石に今年も展示会に完成品を出せないとなると拙いので、412T2の最終工程に入っております。
まだタッチアップやクリーニングは未施工ですが、エンジン周りの配線等はキリが無いのでここいら打ち止め。インダクションボックスとマフラー遮熱板は、
最終的に省略することに決定。遮熱板のエッチングを1枚無くしたとか、インダクションボックスのカーボンケブラーデカール貼りが面倒くさすぎるとかもあるんですが、
この車はフェラーリのF1車の中でも、エンジン周りのゴチャゴチャ感が楽しめる最後の頃の車両なので、そのゴチャゴチャ感を邪魔する物は排除しようかと。
この後はF2000系以降の空力至上主義時代に突入して、エンジンルームの作り込みで楽しめない構造へと模型的には残念な方向に進化していきますのよ。
私の場合は、こういうエンジンまで作り込むようなキットの場合、綺麗なエクステリアとゴチャゴチャしてて小汚いその裏側というのが、
「綺麗なねーちゃんも腹の中はクソまみれ」的なコントラストと同じで魅力的に思うのですよ、あ、変態じゃないですよ。ここは大きく別れるところかな?
すっかり忘れるところだったのがリアウィング上段フラップのセンターに付く接続固定版。これ、極薄で極小のパーツなのにゲートレスエッチングだったもんだから
無駄に塗装の持ち手に困った。結果、左右片面ずつ塗装する事にした。そうしないと塗装時のエア圧で飛ばれた日には捜索難航必至ですんでね。
リアウィングのドライカーボン表現はこの頃のF1製作の悩みどころですな。今ならセミグロスブラックに何かの粉系混ぜて塗装した方を選択するなぁ。
ヘッドレストも漸く装着。キットでは皮革シールを貼る様な示唆もあるんだけど、シートのモケモケでさえも個人的にはキットの指示に従って失敗だった(大袈裟になった)と思ったので、
クレオスの黒サフを遠吹きして質感を出してみた。今思えば、シートベルトの肩パットももう少しどうにかしておきゃ良かったと思う。コックピット内モノコック内壁はハセガワのカーボンフィルムを貼ってみた。
ステアリングも漸く装着。セミオートマのパドルはキットのエッチングをそのまま使用。三脚使わないとここらはちゃんと撮るのが難しいっすな。完成したらちゃんと撮ってみよう。
ステアリングは、やる気がある頃なら真鍮線と真鍮版使って作り直すところだが、そんなモチベーションは宇宙の彼方に逝ったのでキットのパーツを小加工して使用。グリップ細いよ。
ステアリングやコンソールのスイッチは、キットのモールドを全て削って、各種素材にて置換し、シタデルの塗料で彩色。これ、もう買って何年も経つけど、全然溶剤が飛ばないからイイね。
正直もう全部死んでると思った。他にも、やはりホームセンターなんかで売ってる薬剤用のビンに入れて保管しておいた塗料は全て元気でした。今更ですが、塗料の保管には薬瓶はオススメ。
フロントはテレメタリーor無線用のアンテナ台座を装着して作業完了。エンジン&トランスミッション周辺の補器類や前後サスペンションのダンパー等々、
このキットのパーツは総じて組み立て精度は高いのに、悉く原型切削時の切削痕が強く残っていて、結果殆どの小物パーツを自作するハメになった。
ミラーもステーを金属線に打ち替えて塗装し、反射鏡部分はキットのエッチング。このミラー筐体と鏡部分のサイズもプラモ以上にピッタリで驚く。
ステーは正直一回りゴツい感じになってしまったのだが、これでもキットのパーツよりは一回り細いんすよね。もう一回り細い方が良かったなぁと思いつつコノママスルー。
後は、カウルの最終磨きと仕上げ、右サイドの給油口パネルの仕上げとフロントの無線アンテナ付ければ完成なのだが、クリーニング&タッチアップ大会ってのがありましてね、
そういう作業する時に折れたの曲がったの外れたのとか起きそうだから、ここらの装着は本当に最後の最後にすることにした。
で、目下フロントサスペンションカバーとリアのエンジンカウルの展示方法を思案中。
「ゴーン・ガール」
デヴィット・フィンチャー監督作のミステリー。発表した長編三作がどれも各種の出版社賞を獲得したといいうギリアン・フリンによる小説の映画化。単行本としての出版前に
映画プロデューサーでもあるリース・ウィザースプーンらの注目を集め、製作サイドの思惑も叶って、原作者が脚本を担う形で映画化されるに至った。
↑の画像は映画公開前に発表された作品イメージの一つなのだが、この画像は凄く意味深。ベン・アフレック演じる夫が、
霊安室の死体安置台に横たわるロザムンドパイクが演じる妻の死体と思しき体を抱き寄せて横たわっている。こんなシーンは実は劇中には無いのだが
鑑賞後にはこの画像の意味が凄くよく判った気がした。
ジャーナリストのニック・ダン(ベン・アフレック)は、とある出版社のパーティーでエイミー(ロザムンド・パイク)という美しい女性と出会う。
非常に知的なエイミーにスッカリ惹き込まれたニックだったが、エイミーもニックに惹かれあっと言う間に2人は恋に落ちる。そして結婚。
それから暫くは何事も無く幸せだった2人に、或る日転機が訪れる。ニックの母親が末期の癌を患い余命幾ばくもないと知ったニックは、
エイミーとのニューヨークでの生活に見切りを付け、故郷であるミズーリにエイミーを連れ立って帰省をする事にした。それから1年半の時が過ぎ、、、
ある朝、何時ものように自宅を出て、双子の妹が経営するバーで昼間から飲み始めた時、店に一本の電話が掛かってくる。「お宅の猫が家から出て外をウロウロしてますよ」。
ご近所の通報を聞いて直ぐさま帰宅したニックを待っていたもの。それは、開けっ放しのドア、荒らされた居間、そして煙の如く消えてしまった妻エイミー。
異変を感じ取ったニックは直ぐさま警察に通報。現れたのはボニーという刑事(キム・ディケンズ)だった。彼女は、自宅内の様子からただ事では無い事を察知し、
直ぐさま事件として捜査を開始する。そして、捜査を進めていく過程で、次から次へと、ニックがエイミーを殺して死体を隠したと思わせるに足り得る状況証拠が次々と出てくるのだが、、、
あらゆる状況証拠がニックによる妻殺しを指し示し、マスコミの悪意ある報道の影響もあって日毎に四面楚歌となってゆくニック。
父は認知症を患い事件を気に掛けることも無く、エイミーを溺愛する義父母にも見放され、今や味方は双子の妹であるマーゴだけとなってしまった。
ハーバート出の才女にして気心優しく夫を愛して止まない素晴らしい妻エイミー。彼女は何処へ行ってしまったのか。
・・・・ってな感じで紹介するのが精一杯(笑。いやもうね、ミステリー映画の感想って何書いてもネタバレに繋がってしまうから書けないんだけど、
本作はメチャクチャ面白かったとだけは言っておこう。脚本が原作者担当ってのもあるんだろうけど、やはりフィンチャーの手腕は今更ながらに素晴らしい。
単にキャラクターをフィルムに収めるんじゃなく、キャラクター含めた空間描写が「秀逸」の一言なんだよなぁ。2時間25分という長編だけど、そんあに長いとは思わなかった。
また、エイミー役のロザムンド・パイクが素晴らしい!この人、ダイ・アナザー・デイでハル・ベリーにヌッコロされちゃう二重スパイとか、
「タイタンの逆襲」で女傑アンドロメダ女王だったりした時には全然思わなかったのだが、本作ののエイミー役はとても35歳には見えない可愛さ。
勿論美しいんですがそれ以上に何とも可愛いわけですよ。それでいてスタイルも良いしエロくなると可愛い→妖艶にガラッと豹変するし、
↑の画像は映画の冒頭に出てくる顔のドアップですが、この何とも言えない愛おしさを冒頭に見せることで、まんまと監督の術中にハメられること間違いなし。
映画『ゴーン・ガール』予告編