さて、412T2が漸く目処が立ったというか、あとは仕上げ作業と展示会出品だけとなったことで、漸く、本当に漸く製作机の全てのセクターが使用可能になったので、
次の製作に取りかかることにした。
実は当初は、レベルのベイダーズTIEを作ろうと思ってたんですね。これ、やたらとデカいんすよ。で、当然ファインモールドやバンダイのように「仕事をする」メーカーじゃないって事もあり、
パパパッと組んでみた結果、ディテール関連の省略が思ったよりも多いことが判明。今やSWメカはMPC独占状態だった昔と異なり、バンダイとファインモールドという言わば立体資料が手元に有るわけで、
それらとこのレベル製を比べると、足りてるところと足りないところがよく判る。っつーことで、まだ一個しか買ってなかったバンダイのタイファイターを、ベイダーズTIEとチームが組めるように
アマゾンでもう一個ポチッと逝きまして、レベル製は取り敢えず一旦積ん毒こーなーへ退却。
で、次に出してきたのは先月リリースのアオシマDD51。オッサンは鉄道方面にはとんと疎いので、買ったはいいけど資料が無いなぁと思ったんだが、
ふとネットを彷徨ってみると、意外なほど詳細な画像が沢山手に入る事を知ったのであった。また、どうやらJRの各車両には個別ナンバーがキッチリ振られているらしく、
本キットではプレート関係を選択することで4種の個体のどれかを再現出来るようになってるのだが、パッケージ画像のDD51 1148よりもDD51 1137の方が画像を多く入手出来たので、
それじゃぁ基本1137番車で、よく判んないディテールは同じ重連用DD51の他の番車の資料から孫引き推量でやっつけりゃいいんじゃないかということで、このキットを始める事にした。
始めた理由はもう一つありまして、パーツを検証したところ、このキットは物凄いパーツの量が多いのよ。その上、ステップやフック関係の極細パーツなんかも多く、
長期に積ん毒しちゃうとプラの劣化でポッキポキななっちゃうことが予見されるため、折角1諭吉以上払って買ったんだから、今のうちに作ってしまおうと考えたのであった。
尚、ランナーの数が多いので、いつぞやのバンダイのMGサザビー製作時と同じく、ランナーをアルファベット順に並べてパーツの取り出しをし易くしつつ作業開始。
インストでは電飾用の電池ボックスやスイッチ部分を兼ねた展示台からの製作開始となっているのだが、土台やレールからの製作ってどう考えてもテンション上がらないので、
インスト順は無視して車両本体の製作から始める事にした。
尚、LEDでの電飾は、「別売りLEDを使って電飾が可能です」っていう但し書きが発売前から知らされていたので、てっきりアオシマから別売りパーツがリリースされるんだと思ってたのだが、
実際はそうじゃ無くて、電飾用LEDは別途各自で調達してねって話だったことが判明。インストに抵抗の計算式や回路図が書いてて、後はお好きにの放置プレイ(笑。
ただし、電池ボックスやスイッチ、それに配線用のガイドやLED仕込みパーツはちゃんとキットに用意されているから、別途必要なのは3mm砲弾型LEDと抵抗もしくはCRD。
偶々先月大阪に行った時に、3mmLEDが要るという事だけの記憶頼りに幾つかLEDとかCRDを買っていたのだが、アオシマが推奨する「電球色(ウォームホワイト)」のLEDは買っていなかった。
要するに記憶に刻まれてなかったって訳ですね。台風の影響で偶々日本橋をウロウロしてる時に突然思い付いた買い物でしたからねぇ。っつーことで、改めて秋月電子に通販依頼して取り寄せちゃん。
田舎者の「ついでに病」で、各種LEDと15mAの定電流ダイオード、それから電池式だと色々面倒くさいのでDC12V/1Aのアダプタから取ることにして、AC/DCアダプタ用のジャックも購入。
LEDって全然ワケワカメだったんだが、いつかのモデグラの電飾特集と、ランサーやアルトでの電飾作業なんかで得た知識で何となく判ってきたので調子こいて今後も電飾する機会あるかな?的な買い物(笑
他にも5mm砲弾型や超高輝度とか何となく思い付くまま諸々購入。脳内にあるのは、宇宙戦争のトライポッドを電飾させようという儚い夢(笑
っつーことで製作開始。インストではエンジンからの製作となっております。この機関車は前進でも後進でも同じ様に扱える前後対称形状になっているため、殆どの部位を2個ずつ作らねばならない。
でですね、予算の関係とかも有ったのかも知れないが、パーツ表面の彫刻はソコソコ良い感じなのに、貼り合わせたり填め込んだりという場合の勘合の具合が非常に悪いのだ。
パーツの細分化が細かい上に合いが悪いってのは中々に難儀な話でして、車モデラー向けに例えて言うならフジミのエンスージアストシリーズのパーツ整形状態を思っていただければ近いかと。
エンジン関係のパーツの合いは、私基準で評価する場合、タミヤを100点でヒロを80点、フジミのエンスーを50点でスタジオ27を20点とすれば60点ってところ。
作っててフジミのエンスーの「志は高いがパーツの組み立て精度はウンコ」よりは多少マシって感じ。ただ、表面の彫刻は結構イイ感じになっててパーツの置換を要求されるレベルってわけじゃ無い。
それにしてもパーツが凄く細かく多い。ランナー25枚超えの部品点数は約1000とのこと。エンジンはスケールなりに省略も結構あるにも関わらず、それでも総パーツ約80(二基組むので一基辺り約40)とかなので、
良くも悪くも価格(定価1.5諭吉)なりの内容になってると言うより、パーツの射出具合の曖昧さは、この内容で価格を1.5諭吉に抑えるためにケチるところはやむを得ずケチったってとこなんじゃなかろうか。
なので、パーティングライン消し・ゲート後処理・バリ&歪み退治の”三大プラモ不毛な作業”は悲しいほどに全てのパーツの整形に於いてキッチリ要求されます。
で、凄く役立つのがこの工具。何処ぞのメーカーかは失念しちゃったんだが、円筒形部品のパーティングラインを落とす特殊キサゲで、パーツの形状を崩さずパーティングラインだけ落とせる。
円筒形状の部品が非常に多いこのキットでは特に重宝すること間違いなしです。
っつーことで、いきなりエンジン完成。このキット、前後同形状の機関車って事で、エンジンのみならず変速機だの台車だの、同じ部品を二つ以上組むのが殆どなのですな。
スケールは1/45ってことで、概ね1/43のモデルカーと同じ位のスケールなんですが、流石に機関車だけあってエンジンがデカい。61リッターディーゼルエンジン。
なんとV12です。いや~、機関車のエンジンと言えど、やはりV型バンクの12気筒は絵になるな~。
基本キット素組みです。パーツ数が一基40位有る上に接着一が曖昧だったりインストの指示が曖昧すぎてパズルチックになってる部分もありますが、
実写画像と比べると再現度は高い。省略されてるのは燃料デリバリー配管くらいのものじゃなかろうか。塗装に関しては、ガイアから出て来た専用内装色ってのもあるんだけど、
こちらは自家調色にて。クレオスの明灰緑色をベースに300番台のグリーンとブルー、それにクールホワイトを使って作ってみた。インストには塗装指示があって、
ニュートラルグレーかもしくは明灰緑色+FS34227(グリーン)で塗りつぶせの指示だったが、実機の画像だと指示通りの塗りつぶし状態のもあれば、
タービンやヘッドカバー部分は無塗装になってるモノもあったりして一様では無いらしい。全部塗りつぶしは味気ないので、多少地色が出てる部分を残して塗り分けてみた。
そもそも鉄道には全く詳しくない(ほぼ無知(笑)ので、こういうところは主観重視です。
尚タービンアウトレットと排気側タービンにはそれぞれ断熱材が巻かれているらしいので(インストにも指南あり!)、最近はスッカリ世間で嫌われているタバコの銀紙を細切りして巻いてみました。
あと、インテークマニホールドとエアクリーナーボックスの接合部には盛大な継ぎ目が出来てしまいますが、ここは他の部分を全て塗装して組み上げてから黒瞬着をすりこんで隙間を消し、
その後塗装にてスポット修復する形で処理し取ります。調色でクールホワイト使うと隠蔽力が上がるから、こういう時便利だな~と自画自賛。
※この部分、組み立て説明書のミスがあり、13ページの工程17でM22とM61という部番指示が逆になってます。その指示通りの部番で付けると、
私のように一回引きはがしてやり直してパーツがボロっちくなて誤魔化し作業が追加されてしまいます。
次回は変速機と台車の製作になりますが、未だに決めきれないのが本体の塗装。赤白のノスタルジックな国鉄カラーにするか、それとも先月引退した青金の北斗星カラーにするか。
このキット、一応不要パーツって指示になってる部品も入ってますが、詳しい人が手を掛ければ結構簡単に赤白個体の再現も出来るんじゃないですかね。
いずれにせよ、このキットを買った最大の理由はディーゼル機関車のすす汚れと錆の表現を模型的手法で再現したいっていう、
ちょっと何言ってんのか意味判んないかもしれない動機なんで、赤白の方が汚しがいありそうなんですけどね。どうしましょうかね。