がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

タミヤよオマエは何処へ行く・・・・

2006年03月06日 | 模型
 ここんとこ年度末の忙しさとカミさんのウィルス性胃腸炎によって、模型どころではない@河童です。そんな事言いながら、ポルシェ911GT1の資料集めに、仕事中にも拘わらずネット内を捜索し、出てくる画像を片っ端からサルベージ!!困ったことにフロントのラジエター&然タン部のボンネット内資料が殆ど無くて、無いと余計に欲しくなるって事で、拙なる我が家の書架から96~97年当時のレース関連の雑誌を漁ったりしております。エンジンとかコクピットとかはもうお腹いっぱいですが、フロントがやはり良いのがない。バルクヘッドといいますかファイアーウォールといいますか、ダッシュボード前のディテールがよく判らない。カウル固定で素組じゃなかったのかよオマエと言われそうですが、一応色々調べておきたいのがモデラーの悲しい性であります。

 悲しい性といいますと、他人から受ける影響というのがあります。今回ル・マンポロリ祭に参加させて貰うに当たって、他の参加者さんのエントリーリストのキットに興味津々。ちなみにですが、模型を辞めていた時期に、タミヤがル・マン関連のキットを、カルトグラフデカール+ウィンドウ用マスキングシートを新規追加して再版したりしてたんですが、割とル・マン及びGr.5やCカーに疎かった私としましては完全にノーマークでありまして、昨年春頃から慌てて補完しまくったもんです。流石にタムテック用の型が使い回せたというタミヤらしからぬ安易な商品化のポルシェ962Cは押さえませんでしたが、それ以外は概ね何とかなってるかと。ロスマンズとかキャビンとかタバコが絡むのは遠く記憶の彼方なんすけどねwwホントF1だけじゃなく、今になって思えばタバコロゴって業が深いよな~。
 そんな中、実はKENZOさんが参戦表明してるキットで、レベルのコルベットC5Rってのがあるんですけど、キットはデイトナ24仕様と書かれています。で失礼にも私「ル・マン祭っすよ~」とかほざいたところ、このキットにはC5Rがクラス優勝したのに便乗してを記念してボーナスデカールでル・マン用が入ってるのであります!つーか、以前出てたバージョンと箱絵も違っちゃってる。二台入り?っつー感じだけど一台しか入ってない模様。フジミなら「キットは一台分です」とか注意書きしそうなデザインです。もうこれだけで、某所にメールで在庫確認をカマすオレちゃん。

ついてに北米レベルブランドでフェラーリ612が入ってるって聞いてコレも発注。ハセガワ経由のドイツレベルだと5000円近くする612が、このルートだと2000円チョイです。更に、「え?そんなのも扱ってるの?」って感じでディテールマスターの極細ワイヤーがあるんだと。これも普通に買うより200円弱安く買えるんですが、それ以前にどーも最近取扱店が減って、田舎暮らしの通販派には非常に入手が難しくなってきてることもあり、「数はどれくらいだせる」とか聞いて、あんまり多くなかったので取りあえず各色纏めて大人買い(笑)。ビバ並行輸入業者!結局、Kenzoさんに茶々入れたお陰で、積んどく在庫を減らすどころか、逆に買い物が出来て増えちゃいましたよ。アリガトー剣蔵様www

 で、キット内容なんかはKENZOさんのサイト見て貰うとして(を、なかなか難儀しそうな外プラとは言え、模型としての製品企画力では最早タミヤより真面目なんじゃないかと思います。612なんかもそうなんですが、実車の構造を理解しながら組み立てを楽しむ(苦悩する?)というスタンスを、レベルはちゃんと守ってる。無論ハセガワもこの点では今やタミヤ以上だと思うし、フジミも先日発売された新型インプレッサなんかを見る限り、再びやる気を起こしてくれるんじゃないかと淡い期待を抱きたくなるけど、タミヤにはネガティブな予想しかできないなぁ。どういうところがって言いますとね、精密感やディテールはなるべく「見えるところだけ」にして、他は中国のオバチャンが簡単にライン上で組めるような工夫を盛り込み、1つの型でプラモデルと完成品とを同時ラインナップすれば、投資面から言っても効率が良く、それをあからさまに実行しているのがミエミエなのが残念。特にZ-GT、プジョー307、そしてNS-GTと立て続けに採用したダイキャスト製シャーシ。「プラモデルとは思えない重量感」と言えば聞こえが良いけど、あのあまりにも割り切られた一枚板を見せられると、寂しくて仕方ないですな。

 で、話を無理矢理巧く繋げたところで、先日購入したレイブリックNSX-GT2005のレポなんぞ(笑。

発売直後に買ったけど、家族の目を盗んで家に持ち込むことがなかなか出来なかったので遅くなりました(笑
 

 先ず、価格は3200円。中身は↑の通り(+ダイキャスト製シャーシ)で一見パーツは多そうに見えますが、その殆どがボディーセクション。つまり、外観は非常に拘って設計されています。一方、サスペンションは見るも無惨。一応Wウィッシュボーンの痕跡wwがパーツにモールドされてはいますけど、まるでミニ四駆の足回りみたいな簡素なもの。ストレート組の方なら問題ないですが、腕によりを掛けてディテールに凝ろうとお考えの御仁には、あまりにも敷居の高い仕打ちです。

 ついでにイヤミングしますと、何年も前にリリースされたタミヤのレイブリック・NSXのパーツがコレ↓
 
研ぎ出し中にAピラーを折った人多数なキットとしても記憶に鮮明な人も多いであろうww逸品の1バリエーションですが、エンジン部周辺・サスペンション周辺・シャーシ下のラジエター導風部と細かく再現されてパーツ数も多い割に、その巧みな設計精度のお陰で、非常に組みやすいキットでありました。

 二者を比較するととても同じメーカーのキットとは思えないっすよ。アッセンブリー派としては残念至極ではありますが、これも時代の流れと言い切ってしまって良いんでしょうかね?見えないところを想像膨らませて妄想することが大好き歴30年くらいのワタクシと致しましては、やはりこうチラチラチラッと見えそーで見えないところにも愛が欲しい。

クリックして拡大しようとした人残念でした。でも、こうやっぱり見えてる部分だけではなく、想像補完される見えない部分が萌え度をアップさせ、いよいよ愛さえ感じさせてくれるっつーのがタミヤのイイとこだったんだけどなー!見えなきゃ無くてもエエやんって事はなく、ちゃんと有るんだけど見えないだけってのが重要。キタコレ。最初から無いのが判ってりゃ萌えねぇーーっつうの。漢の浪漫が判んなくなっちまったか?

 で、色々言いましたけど、orzに思えた部分ばかりかといえば決してそうではなく、ボディーの抜けや形状、そしてなんと言ってもカルトグラフ製の綺麗なデカールは嬉しいポイント。

メタリックブルーのメッキ調カラーリングも、デカールで同様に再現されています。tameoのキットにも時々採用されるカルトグラフのメッキ調デカールですが、難点はラッカーやウレタンによるクリアー塗装が基本的に出来ない点。水性ウレタンクリアー(要するにニスみたいなもんね)を塗布すると行けるとか、同じく水性のメッキ調スプレー用のクリアーを使用するとかの試案もあるみたいですが、自分から試す気にはちょっとなれないかな?インク層とかフィルム層の構成も通常のデカールと異なっていますので、メッキ調の場合はクリアーコートしないと劣化が早いってタイプではないようなんですが、研ぎ出し派には微妙な感想になるかも。ただね、流石にRAYBRIGの文字は分けておいて欲しかった。メタルブルー以外のロゴを全て貼ってからクリアーコートして研磨、最後にこのメタルのデカールを貼ってワックスで終わりってのが無難な線でしょう。メッキ部分はクリアーコートしなくてもそれなりに映えそうな気がします。
コメント (26)
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