枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

尾道の向島の港のバス待合所、ある思い・・

2010-05-28 | 海からの声を聞く
           大林宣彦監督の1995年の映画「あした」
          (原作は赤川次郎「午前0時の忘れもの」)
          「呼子丸という小型客船が尾道沖で遭難。絶望が伝えられた三ケ月の後、
          家族のもとに「今夜午前0時、呼子浜で待っている」というメッセージが届く・・」
          ご覧になった方は少ないでしょうけど・・。
          その呼子丸の待合所として使われたロケセットが、今は向島の港のバス待合所
          としてあるというのです。
          尾道の港から水道をフェリーで渡ります。ほんの5分ほどの距離。
          その建物はありました。待合室の壁には、ロケセットとして使われた時の写真
          とともにこんな言葉が・・
          「この「浜の待合所」のセットを「バスの待合所」として使っていただく・・それは
          映画の記念碑はスクリーンの中にのみ残れば良いという大林監督の考えに
          よるもの・・」
          バスの待合所には、一人の老婆の姿が・・それだけです。大林監督の思いとは
          別に、そこで見たものは、波間から忽然と現れる呼子丸の姿に目を凝らした
          親や兄弟や恋人の、その姿の背後にあった壁であり、椅子であり、窓であり・・
          そんなものでした。
































































銀砂の海に

2009-06-16 | 海からの声を聞く
          午後の海は、
          低い陽の光を受けて、
          いつも、いつも輝いているのです。
          行く船を、
          砂漠を旅する駱駝のようだと、
          言った人もいました。
          きっとそうですよ・・
          海は銀砂の砂漠です。