枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

備前焼の街を見守って・・、備前 真光寺 御堂

2010-09-16 | 古い神社や寺で
   岡山県の東端、兵庫県と接する備前市は、鉄分を含んだ良質の粘土を産し、
          伊部(いんべ)地区の備前焼は全国的に有名。その市の中心、片上地区の
          街を見おろす高台にある御瀧山真光寺(しんこうじ)(真言宗御室派)。
          行基が寺の元を開いたと伝える古刹。
          本堂は、五間四面、単層入母屋造、向拝を有する。室町時代中期再建の
          三間堂を後期(1516)に大改修したものという。木肌の美しい風格ある御堂
          です。
          三重塔は、その様式から室町時代中期のものと想定されていますが、江戸
          時代の初め(1613)牛窓(現瀬戸内市)の蓮花頂寺にあった塔を移築した
          ものと伝えます。総高18.24m、二層、三層ともに軒が低く、全体にずんぐり
          した印象。初層は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間
          連子窓の標準型。初層中備えは中央間蟇股(月輪に種子(梵字)が刻まれる)、
          脇間蓑束。本堂、三重塔ともに国重文指定。

          本堂に参ると、ご住職から「おはようございます」の声を戴きます。
          塔の裏手の山からは、備前の街が見渡せます。
          古くからこの街の人の心を支えてきた・・。そんな親しみを覚える寺でした。