昨日のお昼前、エゴの木の白い小花がたくさん舞い落ちたポーチの掃き掃除をしていたところ、電話のベルが。
慌てて屋内に駆け込み受話器を取りました。
先日、お食事にお招きいただいた友人からです。
数駅先の街にお住まいの方。
その日は、白アリ騒動で伺えず、残念至極でしたが。
「お届けしたい物があるからから、今からチョット寄っていい」
と電話口に、Tさんの明るく優しい声が響きました。
「申し訳ないわ。わざわざ届けて頂くのは……」
とお答えしたところ、
「いいのよ~近くのお店に主人と用事があって行く途中だから」
と、おっしゃって、わざわざ我が家に寄って下さったのです。
いつもの明るい気さくな笑顔で、他の友人達からのお土産を私に手渡して下さったTさん。
私は、お約束を守れず、ご迷惑をかけただけですのに、心温かなお気持ちをたくさん頂戴し、ただただ恐縮してしまいました。
余りに盛り沢山で、童心に帰ったような喜びようの私でした。
しろありの現場を見て、Tさんは大変驚かれた様子。
自宅の浴室のタイルの上を、白アリが埋め尽くし、仰天された友人のお話をして下さいました。
その方は、早期発見だったため、被害にまでには至らなかったようです。
Tさんとの束の間の会話で、おなかを抱えて笑ってしまったことがありました。
お食事に共に招かれた、友人のUさんが語られたことです。
彼女は、十数年パーキンソー病を患らっておられます。
次第に体が不自由になっていく歳月をも乗り越え、チャーミングな明るいく優しいお人柄は、二十数年来変わることがありません。
心から敬愛してやまない、本当に素敵な方。
健康な私達が、彼女から、どんなに生きる希望と勇気を頂いているかわかりません。
その方の、ざっくばらんな、実に愉快なお話です。
「最近竜巻など、自然災害があって大変じゃない。
我が家の家屋は危ないから、被害に遭った時は、一緒になって何とかしましょうね、って息子に言ったの。
ところが、何と呆れる返事が返ってきたのよ~
泥船に一緒に乗りたくないな~ですって!そのころには、きっとお母さんは死んでいるよ~ですって。」
Uさんのこと。
きっと明るく笑い飛ばしておっしゃったに違いありません。
私も、それを聞き、訪ねて下さった友人と大笑い。
むろん、そんな会話を交わせられるのも、親子の厚い信頼関係があればこそでしょう。
実際に受け答えされた言葉ながら、冗談、とむろん承知はしている私達でしたが、二人で、心ならずも納得。
「いざとなった時、子供達は意外と振り向いてくれないものね~
若い時、力になってあげたのだから、なんて恩着せがましいことを考えるのは、年寄りの甘え。年取った証拠ね~
お互いに、子供を頼らず、頑張れるところまで頑張っていきましょうね。」って、言いあいました。
遠くに、運転のご主人をお待たせしたままの短いおしゃべりでしたが、意義ある結論が出てしまいました。(笑)
実にユーモアと機知に富んだ、賢い奥様です。
束の間の時間ながら、会話がスムーズに快くさばさばと運び、とてもとても心地よい楽しいひと時でした。
来月も、Tさんもご一緒に、都心のレストランで数人の友人と昼食を共にするお約束をしています。
「その時は、大丈夫?」と訊かれ、「多分ね」としか、お返事できなかった私です。
被害の全容と、工事の日程が決まらないことには、今後の予定を立てることもできません。
早く穏やかな落ち着いた日々を取り戻したい、と心から願っています。
昨日は終日、遠雷が聞えたり、突風が吹きつけたり、突然雨がぱらついたりと、怪しげなお天気でした。
最近は、風に、風情や情緒を感じる心の余裕がなくなってきましたね。
竜巻を連想して怖くなる自分が、何とも不思議。
時代と世相の変化に、驚くばかりです。
昨夜の夕食
ほたてのポアレ、春野菜添え・春野菜とえびと卵のサラダ・コーンスープ
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