体罰、いじめ、マイノリティー・・・
昨今の学校が抱える問題がこれでもかってくらい詰め込まれている
けれど、表現の差や、事の大小の違いはあっても、きっとこれが現実なのだろう。
とある高校の名門バレーボール部で起きたいじめ、自殺事件を発端に、
それぞれの立場で取り繕っていたものが、次々とほころび始めていく・秋野暢子バレーボール部の顧問であり、名監督である教師に吉田栄作さん。
いじめを苦に自らの命を絶った女生徒側の弁護士に秋野暢子さん。
一見穏やかで理解のありそうな校長先生に下条アトムさん。
吉田さんの熱血教師ぶりは、「いるいるこういう先生!」って感じで、とっても自然。
ちょっと熱すぎかなあ・・・
鍛えた身体をお披露目する、お着替えシーンも忘れないサービスぶり。
自身がいじめられた過去を持つ弁護士の秋野さんは、台詞のカミ具合が
演技なのか、ただ噛んだのかちょっとわかりづらい
一見温厚で、理解がありそうだけれど、いざとなったら、保身にまわる校長先生も いかにもいそう。
下条アトムさんは、さすがの存在感。
職員室の中だけで繰り広げられるこの物語の中に唯一登場する生徒は同性愛者。
自分がいじめられるかもしれない、という不安から、
好意的に接してくれる級友にまで不信感を抱いて、いじめられる前に・・・と
相手をおとしめていくさまは背筋が寒くなる。
脚本・演出は中津留章仁さん。
今、私が参加しているセミナーの講師でもある。
当日、劇場のロビーにもいらっしゃった。
夏に観た中津留氏の舞台のテーマは、食糧問題・農業問題・TPPなど、こちらも社会問題がもりだくさん。
内容が内容だけに、どちらも、ときどき説明的な台詞が気になるけれど、
いつも、国内外の問題にアンテナをはって、問題を提起しようと考えてらっしゃるのかな、などと思ったりする。
それにしても、いじめの問題はむずかしい。
いじめられていたという弁護士役の秋野さんのセリフにある心の叫びや、
マイノリティの生徒の想い、実は自分もいじめの対象になっていたことを告白する熱血教師の吉田さん、
それぞれのセリフが、なるほどもっともではあるけれど、
なんだかすっと入ってこなかったのはなぜだろう。
色んな側面がありすぎて、言葉では語りつくせないのかもしれない。
この日は大雨
人は差別したい生き物だ、社会に出ても敗者と勝者が決まっている、など
雨の日には一段と暗く重く感じる台詞が目白押しだったけれど、これが現実なんだろうなあ。
ただ、ハッピーエンドではなかったけれど、後味の悪くないラストだったのがせめてもの救いかな
中津留先生、さすがです
来週は三谷幸喜さんの舞台でひと笑いしてきます
昨今の学校が抱える問題がこれでもかってくらい詰め込まれている
けれど、表現の差や、事の大小の違いはあっても、きっとこれが現実なのだろう。
とある高校の名門バレーボール部で起きたいじめ、自殺事件を発端に、
それぞれの立場で取り繕っていたものが、次々とほころび始めていく・秋野暢子バレーボール部の顧問であり、名監督である教師に吉田栄作さん。
いじめを苦に自らの命を絶った女生徒側の弁護士に秋野暢子さん。
一見穏やかで理解のありそうな校長先生に下条アトムさん。
吉田さんの熱血教師ぶりは、「いるいるこういう先生!」って感じで、とっても自然。
ちょっと熱すぎかなあ・・・
鍛えた身体をお披露目する、お着替えシーンも忘れないサービスぶり。
自身がいじめられた過去を持つ弁護士の秋野さんは、台詞のカミ具合が
演技なのか、ただ噛んだのかちょっとわかりづらい
一見温厚で、理解がありそうだけれど、いざとなったら、保身にまわる校長先生も いかにもいそう。
下条アトムさんは、さすがの存在感。
職員室の中だけで繰り広げられるこの物語の中に唯一登場する生徒は同性愛者。
自分がいじめられるかもしれない、という不安から、
好意的に接してくれる級友にまで不信感を抱いて、いじめられる前に・・・と
相手をおとしめていくさまは背筋が寒くなる。
脚本・演出は中津留章仁さん。
今、私が参加しているセミナーの講師でもある。
当日、劇場のロビーにもいらっしゃった。
夏に観た中津留氏の舞台のテーマは、食糧問題・農業問題・TPPなど、こちらも社会問題がもりだくさん。
内容が内容だけに、どちらも、ときどき説明的な台詞が気になるけれど、
いつも、国内外の問題にアンテナをはって、問題を提起しようと考えてらっしゃるのかな、などと思ったりする。
それにしても、いじめの問題はむずかしい。
いじめられていたという弁護士役の秋野さんのセリフにある心の叫びや、
マイノリティの生徒の想い、実は自分もいじめの対象になっていたことを告白する熱血教師の吉田さん、
それぞれのセリフが、なるほどもっともではあるけれど、
なんだかすっと入ってこなかったのはなぜだろう。
色んな側面がありすぎて、言葉では語りつくせないのかもしれない。
この日は大雨
人は差別したい生き物だ、社会に出ても敗者と勝者が決まっている、など
雨の日には一段と暗く重く感じる台詞が目白押しだったけれど、これが現実なんだろうなあ。
ただ、ハッピーエンドではなかったけれど、後味の悪くないラストだったのがせめてもの救いかな
中津留先生、さすがです
来週は三谷幸喜さんの舞台でひと笑いしてきます
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