ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】エゴサーチ

2013年10月17日 | 演劇

「エゴサーチ」とは、
インターネット上で、自分の名前やハンドルネームを検索すること、らしい。

なかなか筆が進まず、編集者に原稿を催促され続けている、新人小説家が、
ある日、編集者にこっぴどく怒られる。
さぼって、DVDを観ていたことがブログに書いてあったらしい。
しかし、彼はブログなんてやってない。
検索してみると、同姓同名、同業、卒業した学校まで同じという人物が確かにブログを開設している。
違うのは、彼は卒業後就職せずに小説を書いているが、もう一人の彼は一度会社に勤めていることだけ。

という、なんとなく気味の悪い感じで始まるこのお芝居。

作、演出は鴻上尚史さん。
参加しているセミナーの講師をされている。

先日の平田オリザさんのご招待に引き続き、今回はご優待
せっかくなので一人で行ってみる。

会場は池袋にある 「あうるすぽっと」と言う小さな劇場。

豊島区立舞台芸術交流センター、という区立の劇場だ。

うらやましい・・・

私の住む市も、もう少し芸術活動に力を入れていただきたいものだ・・・


沖縄のガジュマルの妖精、キジムナーに導かれながらの話と、
東京の話が交錯し、やがて交わり、もう一人の自分の真実がわかり・・・。

出演者のほとんどが20代の若者たちで、かなり肩に力が入っている感じが伝わってきて、
ちょっと疲れたけれど、一生懸命な姿は微笑ましい。

なんて言うと失礼ですよね

色んな場面が交錯するので、思い出の話なのか、夢の話なのか、バーチャル世界なのか、
一体誰がメインなのか、とちょっと混乱しながら観ていたけれど、
あちこちにはりめぐらされた伏線が最後にピタッと合うすっきり感はさすが。

キジムナーの、「人間は誤解しているけれど、魂は永遠じゃないんだよ」
って言葉が心に残る。

「人間の記憶の限界が魂の寿命だ」と。

その人のことを覚えている人が誰もいなくなった時が魂の寿命なのだ、という。

確かにそうかもしれない。

後世に名を残すような偉業を成し遂げた才能ある人たちの中には、
若くして亡くなった方も多いけれど、その分、ずっと語り継がれて、魂は生き続けて帳尻が合うのかも、
なんて思ったりもする。


さて、入場の時には、いろいろな公演の案内のチラシが配られるが、その中に交じってこんなのが



鴻上氏、手書きコピーのご挨拶
なんだかかわいい

どうして人は人を好きになるんだろう?という人類の普遍の疑問を
PEA(フェニール・エチル・アミン)、通称 恋愛ホルモンからひもといている。

恋をした状態だと、このホルモンが激しく脳内に分泌され、
このホルモンに脳がマヒするまでの期間が一般的には約4年。
この時期から心の安定ホルモンであるセロトニンが出るようになれば、
恋愛から親愛の情に移行し、長続きするし、出なければ、そこで終わってしまうらしい

でも、男女の一方は終わっても一方は終わらないってこともあるだろうから、
やっぱり人の感情はなかなか科学や理屈では説明できないような・・・

それにしても、セミナーに行くたびに、いろいろな舞台の公演チラシをいただく。
こんなにもたくさんの大小の劇団があり、
日々いろいろな場所で様々なスタイルのお芝居が上演されていることに、今さらながら驚く

観たいと思うものもたくさんあるけれどキリがない

このセミナーで一緒にグループワークをやった大学生クンも
この週末、ご自身の大学(なんと東大)で自作のお芝居を上演するとのこと。
ちょっと行ってみたい気もするが、残念ながら、さすがに都合がつかないなあ

10月、11月は観たい舞台が目白押し。

芸術の秋を楽しみたい、と思う

もちろん、仕事はまじめにやります






























コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【観劇メモ】愛のおわり ~神奈川芸術... | トップ | 【観劇メモ】裏小路 »

コメントを投稿