人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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4/29 都響プロムナードコンサートNo.372

2017-05-02 05:00:00 | 音楽

今年1月、小泉和裕/都響を聴き、大いに満足した。小泉さんのスケ
ールの大きさに感じ入った。叔母さんから引き継いだ会員チケットは
3月でおしまいとなったが、幸い、都響には65歳以上の割引(「シル
バー割引」200席限定)があるので、都響で小泉さんが指揮するもの
を、1回券の発売初日に購入した。

4月29日(土)、都響の定期--東京オペラシティシリーズで、小泉
さんの演奏を聴いた。座席は、例によって通路側(2階-C5-26)。

余談だが、東京オペラシティコンサートホールは、シューボックス型だ。
これは紀尾井ホールと同じだが、サイドの席は紀尾井ホールと異なり、
座席がステージ方向に斜めに向いていないので、いささか聴きにくい。


<プログラム>
1.ベートーヴェン バレエ音楽『プロメテウスの創造物』序曲 op.43
2.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37*
 --休憩--
3.メンデルスゾーン 交響曲第3番 イ短調 op.56 『スコットランド』
指揮;小泉和裕
ピアノ;キム・ソヌク*
コンサートマスター;矢部達哉


以下は、つたないながら、当日のコメントを・・・・・・

ステージ正面、パイプオルガンの両サイドに、
「Anniversary 20th Tokyo Opera City Concert Hall/Recital
Hall」
とある。

開演前のステージでは、クラリネット2人、ファゴット、オーボエ、コント
ラバス3人、ティンパニなどが直前まで練習中だ。下手奥には、第2
ステージのためにピアノが置かれている。


1.ベートーヴェン バレエ音楽『プロメテウスの創造物』序曲op.43
弦は14型のようだ--14、12、8、10、6という布陣。小泉さんはや
やゆっくりと入場(--20代の頃はものすごい早足だったけれど)。
指揮台に上がると、やや前かがみの姿勢から、ジャ~ンとtuttiを鳴
らした。その後はティンパニがドロドロと。初めて聴く曲だが、少し『魔
笛』序曲を思わせる曲だった。途中、ハッとさせる転換が見事だった。
(6分)


2.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
ソリストは、今年29歳となる、韓国の若手。2006年にリーズ国際の
歴史上最年少(17、8歳)、かつアジア人で初めて優勝しているとい
う。ワイシャツに上下黒のスーツ姿。170cmあるかしらん、さほど大
きくはない。

(1)弦楽によるpの出だし。小泉さんは最初は小さく、そしてクレッシェ
ンドに伴い、徐々に大きく振った。キムさんは、両手をピアノに置き、
じっと待機。最初は力強いタッチ。小泉さんはソリストを振り向かずに
振っていく。キムさんの右手のツブがきれいだ。指も無論よく回る。
(17分)

(2)ピアノによるゆっくりとした出だしがすばらしい。オケと一体となっ
た、深い呼吸が見事だ。男性的な中にも弱音のベートーヴェンが心
に沁みてくる。(10分)

(3)ロンド形式。ピアノによる出だし。会場もいいが、音がきれいだ。
オケとピアノが協奏する、いい所に差し掛かって、チラシをバサッと
落とす人あり(チラッと見たら男性だった)。拾わなければ、音はしな
いが、一生懸命拾って、そろえ、さらにバシャバシャ。
ゴルフもそうだが、まずはマナーからかしらん。マナーの悪い人とは
回りたくないものだ(と、言っても、今はゴルフをやらないが)。
無論、演奏はお構いなく進んでいく。気持ちよいテンポ感だ。曲想転
換もすばらしかった。(9分)

終わると、キムさんは小泉さんと握手。指揮者とオケに自ら盛んに拍
手を送る。普通は指揮者がソリストの手を掲げるが、キムさんが小泉
さんの手を掲げていた。カーテンコールに多くの拍手が続いたが、キ
ムさんのアンコールがなかったのも珍しい。

 --休憩--

3.メンデルスゾーン 交響曲第3番 イ短調 op.56 『スコットランド』
メンデルスゾーンの交響曲は5曲あるが、作曲順は、第1番から始ま
って、5番、4番、2番、3番となる。
『スコットランド』は私の好きな曲だが、『イタリア』(第4番)より演奏さ
れる機会は少ないのではないかしらん。

(1)この曲は、オーバーにいえば、第1楽章の出だしで決まると言っ
てもいいのではないかしらん。出だしのAndanteは「歩くような速さ
で」ということだが、要はModeratoとAdagioの間だ。意外と難しい。
やや前かがみに構えて、振り下ろしたAndanteがゆったりと柔らか
く、スケール大きく、すばらしかった。これでもう満足?fではこれ以上
大きく振れないのではと思われるくらい、両手を高く上げて振るが、
けっして荒々しくはならない。弦も上手だが、木管の浮かび上がらせ
方も上手い。 以下、attaccaで演奏される。(14分)

(2)Vivaceのnon toroppoだが、私にはかなり速く感じた。マチネ
にはこれくらいの方がいいのかしらん。(4分)

(3)これこそAdagioだ。ここでも大きな音楽がいい。1stヴァイオリ
ンの「歌」も実力がモノを言っていると言えるかしらん。中間部も緊
張が途切れず、ホルンも決まっている。(10分)

(4)Allegroの楽章。弦を中心に一糸乱れず!「さあ、最後に向かっ
て、もたもたしないで、みんなで進みましょう」と聴こえてくる。いった
ん収まってのコーダは、いかにもメンデルスゾーン。気持ち速かった
かな。(10分)

タクトが下りると、すぐにブラボーとなった。小泉さんは、ファゴット、
フルート、オーボエから立たせていった。ぐるーっとP席にもおじぎを
して、下手に下がっていった。

期待を裏切らない、小泉さんと都響の演奏だった。小泉さんは、60代
になって、もう一回り大きくなりつつあるのかもしれない。










12:02


12:06


12:07 カリタスの大ケヤキ


12:09 少年サッカーの遠征


12:13


12:17 あざみ野


12:46 渋谷


12:58 明大前


13:06 初台着


13:11 ゴールデンウイーク入り


13:11


13:13


13:13 くまざわ書店に立ち寄る。


13:35 ホール入口


13:39


13:43


14:56 
各テーブルに砂糖、ミルクは置いてあるが、スプーンがない。
大阪では考えられない?(笑)


15:01


15:03


15:04


15:04


16:03


16:06


16:10 初台


17:06 あざみ野着


17:21 三丁目東公園


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