昭和52(1977)年5月、歌劇『青ひげ公の城』を演奏会形式で聴いた。(於NHK
ホール)
W.サヴァリッシュ指揮、NHK交響楽団、青ひげ公;フィッシャー=ディースカ
ウ(バリトン)、ユディット;ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)
『青ひげ公の城』はバルトーク唯一のオペラであり、20世紀オペラの最高傑作のひ
とつである。(演奏時間は約50分。CD1枚に収まる。)
当時のプログラムが手元にないが、たしかドイツ語ではなく、原語(ハンガリー
語、マジャール語)演奏だった。
青ひげの物語はもともとペローの童話である。--童話では、大金持ちの青ひげが
新妻に鍵束を渡し、「この小さな部屋だけは鍵は開けてはいけないよ」といって外
出する。しかし、新妻はその部屋を開けてしまう。そこには先妻の死体が隠されて
いた。新妻は青ひげに殺されそうになるが、あやういところで二人の兄によって青
ひげは殺され、一方新妻は莫大な遺産を手に入れ、めでたし、めでたしとなる。
オペラの台本はB.ベーラが書いている。童話ではなく、怖い話である。愛する新妻
の「扉を開けて」の声にせがまれ、第7の扉を開けるとそこには3人の先妻が生きて
いた。新妻は「4人目の妻」として、他の3人とともに第7の部屋に入っていく。
その後、オーケストラだけがN響からバイエルン国立管弦楽団に替わり、同じ指揮
者、ソリストの組み合わせでLPが発売された。今でもCDで聴くことができる。
ちなみに本公演の二人のソリスト、フィーッシャー=ディースカウとユリア・ヴァ
ラディは夫婦であり、ヴァラディはF=ディースカウの真の「4人目の妻」である。
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その昔、サヴァリッシュ指揮のR・シュトラウスのアラベラを聞いて
主役の二重唱が素敵だったので、ブル先生にそう感想を言ったら
「そりゃそうよね、夫婦なんだから」と言われました(このとき知った)
でも先日のここのブログで澤畑さんが矢部夫人というのは初めて知りました
どうも夫婦関係には疎くって(ご高承の通り)
ついさっきもネットで調べていて千葉馨夫人が本荘玲子さんであることを知りました
ビックリしました
故岩城宏之さんにはピアニストの木村かをりさん、小澤征爾さんには入江美樹さん(音楽家ではないけれど。)、金聖響さんにはミムラさん(お若い!)。
音楽家同士の「職場結婚」という意味では、たくさんあるでしょうが、故山本直純さん、市原多朗さんもそうなのかしら。