人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

11/15関西フィル

2014-12-04 05:00:00 | 音楽

11月15日(土)午後、今回の関西旅行の目的の一つである、デュメイを
聴きに関西フィル定期演奏会へ。

JRにて三ノ宮~大阪~福島と乗り継ぐ。

福島駅から北方へ徒歩700m、ザ・シンフォニーホールへ。

13時45分に着席。「~やんか~」という関西弁の響きがにぎやかだ。
今日は、S席、A席すべて売り切れである。


<オール・ベートーヴェン・プログラム>
1.ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲(*)
 ~休憩~
2.序曲「レオノーレ」第3番
3.交響曲第8番 ヘ長調
ヴァイオリン、指揮;オーギョスタン・デュメイ(関西フィル音楽監督)
ピアノ;上田晴子 チェロ;宮田 大(*)



1.ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲(*)
 ヴァイオリン、指揮;オーギョスタン・デュメイ(関西フィル音楽監督)
 ピアノ;上田晴子 チェロ;宮田 大(*)

 オケは14型だろうか、チェロが7人、コントラバスが5人である。
 指揮台の下手側にピアノ、上手側にチェロの席。指揮台に回転するイ
 スがあり、その譜面台はオーケストラ側と客席側に1台ずつ置かれて
 いる。

 14時ジャスト、上田さん、チェロを持った宮田さん、巨人(--身長2m
 はあるかしらん。)のデュメイの順で登場してきた。

 三重協奏曲が演奏されるのは珍しい。それは、元々バロック時代の
 様式だが、ベートーヴェンをはじめとして、トリプル・コンチェルトを聴
 くのは初めてである。
 (ちなみに、この曲にはカラヤン指揮の名盤がある。デュメイも聴いて
 いるだろう)。これからも生演奏を聴けるかどうか。

 第1楽章アレグロ ハ長調
 ソナタ形式--であるから提示部-展開部-再現部-コーダと進む。
 冒頭、チェロとコントラバスが第1主題を、その後第1ヴァイオリンが第
 2主題を奏でる。

 デュメイは、最初オケに向かって指揮し始めたが、その後は自らヴァ
 イオリンを操り、前を向いてヴァイオリンを弾いたり、後ろを向いて指
 揮をしたり、イスに腰掛けたり、立ち上がったりと忙しかった。ホール
 の響きが実にすばらしい。

 第2楽章ラールゴ 変イ長調
 間奏曲風の短い曲。

 第3楽章ロンド・アラ・ポラッカ ハ長調
 第2楽章からattaccaで続く。A-B-A-C-A-Bーコーダのロンド
 形式。
 3人の掛け合いの妙がすばらしい。チェロパートは難しいようだが、
 必死に弾いている。デュメイのエレガントなフレージングもブンダバー
 だ。

 3、4人から一斉にブラボーがかかった。カーテンコールを繰り返し、
 楽譜を持った上田さんほか3人が登場。アンコールに入る。

 これがまた涙が出るほどすばらしかった。パラディスの「シシリアー
 ノ」(→こちら。)だった。

~休憩~

2.序曲「レオノーレ」第3番
 オケ入場に大きな拍手。ここで拍手が来るのも珍しい。東京ではない
 のではないかしらん。
 弦楽器の構成は、1st12、2nd10、ヴィオラ8、チェロ7、コントラバス
 5だ。デュメイは、中くらいの長さの指揮棒に、身体、おしりを動かす指
 揮。静と動、pとfの対比ある演奏。ホールのクリアーな響きがすばらしい。

演奏後にトロンボーン等が退場。

3.交響曲第8番 ヘ長調
 この曲が初演されたのは、第7番とともに1814年2月27日である。
 ベートーヴェン自身はこの曲がお気に入りだったようだ。

 デュメイもこの曲が好きなようだ。4年前の東京特別演奏会でもベト
 8を指揮している。4楽章とも長調の曲である。

 第1楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ 3/4ヘ長調 レガ
 ートとマルカートのメリハリがいい。
 第2楽章アレグレット・スケルツァンド 2/4変ロ長調 短い曲だが、
 すばらしかった。
 第3楽章テンポ・ディ・メヌエット 3/4ヘ長調 ホルンが頑張っていた。
 第4楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ 2/2ヘ長調 デュメイの両手がせ
 わしく動く。ここでも表情の対比がすばらしい。

 演奏が終わると、デュメイは、フルート、クラリネット、ホルン、ファゴット
 ・・・・・・と立たせていった。

アンコールは、ビゼー「アダージェット」(「アルルの女」第1組曲より)
すばらしくデリカシーあふれる演奏で心にしみいるようだ。


最後は、コンマスとともに全員がおじぎしてお開き。また聴きに来たくな
った。東京公演もやってくれるといいのだが。


OB合唱団で、デュメイを聴いてきたと言ったら、CDを何枚か持ってま
すという人がいた。私は会社の上司から教えてもらったのだが、知る人
ぞ知る(知らざるは知らず?)なんですね~。



大阪駅で環状線に乗り換える 普通は○印





福島駅改札


森を抜けると


ザ・シンフォニーホール








休憩時間 喫茶コーナーに並ぶ 大阪は何事も合理的


広々としている


年末の「第九」発売中!


これを見ないと分からない(笑)


ホール前にて 音楽会らしからぬラフな格好


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