11月15日(土)午後、今回の関西旅行の目的の一つである、デュメイを
聴きに関西フィル定期演奏会へ。
JRにて三ノ宮~大阪~福島と乗り継ぐ。
福島駅から北方へ徒歩700m、ザ・シンフォニーホールへ。
13時45分に着席。「~やんか~」という関西弁の響きがにぎやかだ。
今日は、S席、A席すべて売り切れである。
<オール・ベートーヴェン・プログラム>
1.ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲(*)
~休憩~
2.序曲「レオノーレ」第3番
3.交響曲第8番 ヘ長調
ヴァイオリン、指揮;オーギョスタン・デュメイ(関西フィル音楽監督)
ピアノ;上田晴子 チェロ;宮田 大(*)
1.ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲(*)
ヴァイオリン、指揮;オーギョスタン・デュメイ(関西フィル音楽監督)
ピアノ;上田晴子 チェロ;宮田 大(*)
オケは14型だろうか、チェロが7人、コントラバスが5人である。
指揮台の下手側にピアノ、上手側にチェロの席。指揮台に回転するイ
スがあり、その譜面台はオーケストラ側と客席側に1台ずつ置かれて
いる。
14時ジャスト、上田さん、チェロを持った宮田さん、巨人(--身長2m
はあるかしらん。)のデュメイの順で登場してきた。
三重協奏曲が演奏されるのは珍しい。それは、元々バロック時代の
様式だが、ベートーヴェンをはじめとして、トリプル・コンチェルトを聴
くのは初めてである。
(ちなみに、この曲にはカラヤン指揮の名盤がある。デュメイも聴いて
いるだろう)。これからも生演奏を聴けるかどうか。
第1楽章アレグロ ハ長調
ソナタ形式--であるから提示部-展開部-再現部-コーダと進む。
冒頭、チェロとコントラバスが第1主題を、その後第1ヴァイオリンが第
2主題を奏でる。
デュメイは、最初オケに向かって指揮し始めたが、その後は自らヴァ
イオリンを操り、前を向いてヴァイオリンを弾いたり、後ろを向いて指
揮をしたり、イスに腰掛けたり、立ち上がったりと忙しかった。ホール
の響きが実にすばらしい。
第2楽章ラールゴ 変イ長調
間奏曲風の短い曲。
第3楽章ロンド・アラ・ポラッカ ハ長調
第2楽章からattaccaで続く。A-B-A-C-A-Bーコーダのロンド
形式。
3人の掛け合いの妙がすばらしい。チェロパートは難しいようだが、
必死に弾いている。デュメイのエレガントなフレージングもブンダバー
だ。
3、4人から一斉にブラボーがかかった。カーテンコールを繰り返し、
楽譜を持った上田さんほか3人が登場。アンコールに入る。
これがまた涙が出るほどすばらしかった。パラディスの「シシリアー
ノ」(→こちら。)だった。
~休憩~
2.序曲「レオノーレ」第3番
オケ入場に大きな拍手。ここで拍手が来るのも珍しい。東京ではない
のではないかしらん。
弦楽器の構成は、1st12、2nd10、ヴィオラ8、チェロ7、コントラバス
5だ。デュメイは、中くらいの長さの指揮棒に、身体、おしりを動かす指
揮。静と動、pとfの対比ある演奏。ホールのクリアーな響きがすばらしい。
演奏後にトロンボーン等が退場。
3.交響曲第8番 ヘ長調
この曲が初演されたのは、第7番とともに1814年2月27日である。
ベートーヴェン自身はこの曲がお気に入りだったようだ。
デュメイもこの曲が好きなようだ。4年前の東京特別演奏会でもベト
8を指揮している。4楽章とも長調の曲である。
第1楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ 3/4ヘ長調 レガ
ートとマルカートのメリハリがいい。
第2楽章アレグレット・スケルツァンド 2/4変ロ長調 短い曲だが、
すばらしかった。
第3楽章テンポ・ディ・メヌエット 3/4ヘ長調 ホルンが頑張っていた。
第4楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ 2/2ヘ長調 デュメイの両手がせ
わしく動く。ここでも表情の対比がすばらしい。
演奏が終わると、デュメイは、フルート、クラリネット、ホルン、ファゴット
・・・・・・と立たせていった。
アンコールは、ビゼー「アダージェット」(「アルルの女」第1組曲より)
すばらしくデリカシーあふれる演奏で心にしみいるようだ。
最後は、コンマスとともに全員がおじぎしてお開き。また聴きに来たくな
った。東京公演もやってくれるといいのだが。
OB合唱団で、デュメイを聴いてきたと言ったら、CDを何枚か持ってま
すという人がいた。私は会社の上司から教えてもらったのだが、知る人
ぞ知る(知らざるは知らず?)なんですね~。
大阪駅で環状線に乗り換える 普通は○印
福島駅改札
森を抜けると
ザ・シンフォニーホール
休憩時間 喫茶コーナーに並ぶ 大阪は何事も合理的
広々としている
年末の「第九」発売中!
これを見ないと分からない(笑)
ホール前にて 音楽会らしからぬラフな格好
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