人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

【臨時増刊】新日本フィル第504回定期演奏会

2013-01-24 05:00:00 | 音楽

1月19日(土) 1週間前の土曜日は、長男の結婚式、新日本フィルの定期、
ワグネル定演と三つもスケジュールが重なってしまったので、新日本フィル
の定期をすみだトリフォニー(12日)からサントリー(19日)に振り替えてもら
った。新日本フィルのサントリー定期は初めてかもしれない。

千代田線「赤坂」で下車、ドトールを探したら、赤坂氷川公園前店があったの
で、アメリカンで一服。立花隆『天皇と東大Ⅱ 激突する右翼と左翼』を読む。
ノンフィクションは実におもしろい。



赤坂氷川公園前店 (注)分煙にはなっていない





サントリーホール到着、振替窓口でチケットを交換してもらう。普段はB席で
あるが、B席が売り切れのようで1,000円の割り増しを支払ってA席(1-21
-4)となった。入場後、座席を確認すると、私の好きな通路側であった。しか
も隣3つは空席という「好条件」に感謝!通路側が好きなことを事務局はご
存じなのかしらん、まさか!(笑)。

開演前は、コントラバス4人と木管のクラリネット(澤村さん)、ファゴット(井上
さんと石川さん)がおさらい中。
2時過ぎにオーケストラ、コンマスが入り、2時6分、長身(間違いなく180cm
以上はあるだろう。)のメッツマッハーが小走りに登場した。

メッツマッハーは、現在55歳、既にベルリン・フィル、ウィーン・フィルなどメジャ
ーとも共演し、来シーズンから新日本フィルのConductor in Residenceに
就任することになっている。
アルミンクが音楽監督を退任、新日本フィルは、メッツマッハー(独)、ハーディ
ング(英)の二枚看板となる。


<プログラム>
1.F.シューベルト 交響曲第7(8)番 「未完成」
2.A.ブルックナー 交響曲第9番(ノーヴァク版)
指揮;インゴ・メッツマッハー
コンサートマスター;崔文洙

当日のプログラムの共通点としては、①19世紀の作曲家、②ウィーン、③未
完成といったところ。細かなことをいえば、どちかも pp から始まる点だろうか。

1.F.シューベルト 交響曲第7(8)番 「未完成」
 メッツマッハーは暗譜、拍をキッチリ振るところと流れに任せて振らないとこ
ろを使い分けていた。出だしのリズムは pp の中にもきざみがシッカリ!dim.
する箇所では腰を落として1m近く沈んでいた。この曲としては、よく動く指揮
だったのではないかしらん。たとえていうなら、柔らかい、自然体ののウィーン・
フィルというよりはベルリン・フィル的な、<厳しい>「未完成」だった。
 最後も弱音で終了、10秒ほどの間があって、一斉に拍手となった。上の階
から「ボー」という声が掛かっていた。
 クラリネット(澤村さん)、オーボエ(古部さん)、フルート(白尾さん)が立たさ
れた。

2.A.ブルックナー 交響曲第9番(ノーヴァク版)
 この曲は指揮者の前に譜面台--スコアが用意されていたが、メッツマッハ
ーはそれをほとんど見ないで、指揮をしながらめくっていた。
 ブルックナーは、メッツマッハーの言葉を借りれば「あまりにも大胆な和声の
展開に夢中になり、後戻りできないところに入り込んでしまうことがある。音楽
は、まるで道を見失ったように響く。立ち止まり、途方に暮れてあたりを見回す」。
いかにもワーグナーの影響を受けた音がするかと思えば、突然お花畑が出
現したりする。(とくに壮大なAdagioは)北アルプスの自然とオーバーラップす
るような曲である。
 ブルックナーとサントリーHの響きに浸った60分間だった。私も含め多くの聴
衆がブラボーを叫んでいた。古部さん、白尾さん、澤村さん・・・・・・・と立たされ
ていった。

メッツマッハーとの再会(--次回は9月の『ワルキューレ』第1幕)が楽しみで
ある。なお、メッツマッハーはピアノも達者である。



13:38 開演前のサントリーホール


13:40 座席交換に並ぶ

ホール入場でたくさんのチラシをもらう。あれもこれも(聴きたい)と興味をそ
そられるが、キリがないのですべて破棄した(笑)。


当日のフォーメーションは対向配置で、ヴァイオリンが左右に分かれ、コント
ラバスが下手寄りにあった。



14:42 休憩中のロビー


16:07 終演後







夕食はマイ・フェイヴァリット スープストック


野菜と鶏肉のトマトシチュー 北海道産たらこのクリームシチュー


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