ブログ掲載があと先になったしまったが、2月10日(日)三連休の中日に夕
方から東響川崎定期に出かけた。
川崎定期は本来ミューザ川崎で開催されるのだが、そこが東日本大地震
被害にあったため、横浜みなとみらいホールでの公演である。4月からは
ミューザ川崎がリニューアルオープンとなるので楽しみ!である。
この日のプログラムは、マーラー、フォーレ、ドビュッシーによる次の3曲で
あった。3人の作曲家の生没年は、マーラー1860~1911年、フォーレ
1845~1924年、ドビュッシー1862~1918年であり(--3人とも19
世紀中ごろの生まれである。)、3曲の作曲年代はいずれも1900年前後
である。
R.ワーグナーが亡くなったのが1883年であるから、これらの曲は「ワー
グナーの後に」というテーマでくくられるのかもしれない。
<プログラム>
1.マーラー 歌曲集「亡き子をしのぶ歌」(作曲1901~1904年)*
2.フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」(同1898~1899年)
3.ドビュッシー 交響詩「海」(同1903~1905年)
指揮;ユベール・スダーン
コントラルト;ナタリー・シュトゥッツマン*
コンサートマスター;グレブ・ニキティン
1.マーラー 歌曲集「亡き子をしのぶ歌」(作曲1901~1904年)
リュッケルトの詩、短調と長調が交互に配される。午後6時58分開演間
近のドラがなり、定刻の7時きっかりにオーケストラが入場。今日のオー
ボエは荒絵里子さん(上手から登場)である。弦楽は1stヴァイオリン12
~コントラバス6という12型。ややあって、黒のドレスを着た長身の女性
(シュトゥッツマン) とスダーンが登場した。
シュトゥッツマンは1965年生まれ。クリスティーネ・シェーファーと同い年
かしらん。
(1)太陽はかくも鮮やかに昇ろうとする
ニ短調、4/4拍子。荒さんの見事なオーボエソロで始まった。スダーンは
いつものように指揮棒を持たず、身体をゆらしながらの指揮。シュトゥッ
ツマンは暗い音色ですばらしい「声」。
(2)いまなるわかる それほどの冥(くら)き炎を
変ロ長調、4/4拍子。美しいコントラルト!。オーボエ、フルートの木管に
ホルンが美しくからむ。ハープもきいている。
(3)きみのお母さんが扉から入ってくると
ハ短調、4/4拍子。チェロのピツィカートにファゴットとイングリッシュホル
ンの美しい旋律がマーラーらしい。シュトゥッツマンは曲に没入、思い入
れを持って歌った。
(4)ふと思う あの子たちはちょっと出かけただけ
変ホ長調、2/2拍子。弦楽とホルンからファゴットとチェロのメロディーが
歌う。
(5)こんな嵐に
ニ短調、4/4拍子。最後第4節になってチェレスタが入ってきた。オケは
実に柔らかい音!最後は ppp で終わり、上に上がったスダーンの左手
が静かにゆっくりと降りた。拍手の嵐の中、シュトゥッツマンはとスダー
ンは両手で握手した。
マーラーのメロディー(歌)とオーケストレーションに酔うひと時だった。東
響の音は、とくにスダーン指揮で柔らかくすばらしい。
ただし、3階で聴く「音」は、やはり(!)声楽曲には遠すぎるのではない
だろうか。今回も歌詩が聴き取りづらかった。
2.フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」(同1898~1899年)
オペラではドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」が有名だが、最初に「ペ
レアスとメリザンド」を音楽化したのはフォーレだった。こちらも12型の弦
楽。
第1曲前奏曲
実に柔らかい、いい音。(先日の「タンホイザー」と同じオケ?)フランス
音楽らしいデュナーミク。
第2曲糸を紡ぐ女
短い曲。
第3曲シシリエンヌ
有名な曲。「シチリアーノ」といわれることもある。相澤さんのフルートが
響き渡った。
第4曲メリザンドの死
Molto Adagio。曲のタイトルは出版社が付けた。フランス音楽らしい
「気品」があった。
3.ドビュッシー 交響詩「海」(同1903~1905年)
この頃流行していた東洋趣味の影響を受けた曲。初版スコアの表紙に
は葛飾北斎『富嶽三十六景』の「神奈川沖波裏」が用いられていた。
1stヴァイオリン16~コントラバス8の16型の弦楽にハープ2台やパー
カッションも勢揃いの大編成。
第1曲海の夜明けから真昼まで
出だしの pp がすばらしかった。生(ライヴ)の醍醐味かしらん。後半は
大きく盛り上がり、ドラ(タムタム)も登場した。グア~ン。
第2曲海の戯れ
前曲でタムタムを叩いた女性は鉄琴に回る。フル-トをはじめオーボ
エ、クラリネットの木管が活躍。ここでもオケは実に柔らかい、いい音を
出してくれた。
第3曲風と海の対話
低弦による開始。オーボエ、フルート、クラリネット。最後にいたり金管
が盛り上がりをみせるが、節度を失わない音楽だった。
演奏が終わるとスダーンは深々とおじぎ。カーテンコールでは大拍手をさ
えぎり、「This year, Wagner, Verdi ・・・・・・」と話し始めた。定期には
大変珍しいアンコール。弦楽に乗って、ホルンからヴァイオリン・ソロへ。
初めて聴く曲だった(ワーグナー作曲「ヴェーゼンドンクの5つの詩」から
「夢」)。東響はいい演奏をするが、スダーンの時はひときわである。
<演奏会でのお願い>(東京交響楽団のプログラムp.2より)
1.チケットに記載された座席でご鑑賞ください
2.開演前に携帯電話の電源、時計のアラーム音はOFF
3.演奏中の飲食はご遠慮ください
4.演奏中はお静かに
5.咳、くしゃみをする際はハンカチで押さえましょう
6.周囲の視界を遮るような行為はやまましょう
7.開演後の入場を制限させていただきます
8.香水はひかえめに
9.録音・録画・写真撮影は禁止です
10.曲の余韻も演奏のうちです
なにごともマナーは大切ですね~。礼に始まり、礼に終わる、カナ?
当日のプログラム
表紙はグスタフ・クリムト ストックレー・フリーズ 狭き壁画の原図
ストックレー邸の食堂の壁画に使用された
横浜地下鉄桜木町からJR方面へ 普通は誰も撮らない?
みなとみらい地区と帆船日本丸
横浜みなとみらいホールチケットセンター
諏訪内晶子写真展 チャイコフスキー国際コンクール第1位 18歳の頃
横浜みなとみらいホール入口
休憩時間その1
休憩時間その2
休憩時間その3
* * * *
2月19日(火) 午後7時20分ごろ「かんだやぶそば」で火事。私はこの近
くの神田須田町「中よし」に時々お昼を食べに行くので、驚いた。
2月20日(水) うっかりミス
毎日、帰宅すると腕時計、財布、小銭入れ、定期券をまとめて所定の場所
に置いている。
この朝、いつものように財布と定期券をズボンのお尻のポケットに入れよう
としたが、あまりにかさばるので定期券を別にした(ラシイ)。
駅まで行って定期券を出そうとお尻のポケットに手を入れたら、財布しか入
っていない!あわててコートのポケットを探したが、そこにもない。あちゃー、
家に置いてきたのだと、やむなく430円の切符を買って電車に乗った。
会社近くまで来て、ベローチェに入ろうかと小銭入れをズボンのポケットか
ら出そうとしたら、そこに小銭入れと定期券が入っていた。無意識にそこに
入れたのだろう。一種のヒューマン・エラーであった。
2月21日(木) 朝、ベローチェにて読書。
立花隆『天皇と東大』を「Ⅳ」から「Ⅰ」に戻って読む
時は明治に福沢諭吉も登場 福沢諭吉を本格的に調べたら、きっとおも
しろいだろう(--私はまだこれからなのだが)
ベローチェ前の本郷通り 立春も過ぎ、朝の陽ざしが明るくなってきた
この日、OB練習前に夕食 野らぼーの讃岐うどん640円
OB練習(東京芸術劇場地下練習室)
この日は「チャイコフスキー歌曲集」の5、4、3の順に練習。
練習後、ピアノ伴奏をしてくださっている永澤友衣さんが金吉歌劇団のオ
ペラ「コジ・ファン・トゥッテ」のPR(永澤さんも伴奏者として出演)。
フィオルディリージ;小川嘉世
ドラベッラ;池端歩
フェルナンド;吉川響一
グリエルモ;金子真也
ドン・アルフォンソ;志村文彦
デスピーナ;辰巳啓子
ピアノ;粟根祐人、渡部史織、永澤友衣
また、坂上昌子先生の「先日はありがとうございました」とお葉書披露が
あった。
2月22日(金)
前日に引き続き立花隆『天皇と東大Ⅰ』を
朝のベローチェ
本を読んでいる人が多い(新聞を読んでいる人はほとんどいない)
午後、虎の門病院で肝臓の定期検査
担当は鈴木義之先生(医長)。先生とは10年以上のおつきあい。
この日は、AST(GOT) 41(H)、 ALT(GPT) 68(H)
「(標準値より高いけれど)まあまあですね~。次世代のお薬待ちですね~」
と4回目のインターフェロンは見合わせの方向
平成19(2007)年以来、薬など治療はせず、ずっと「経過観察中」である。
「B型・C型肝炎の患者の皆様へ
インターフェロン治療
核酸アナログ製剤治療の
医療費助成を行っています」
この日、23時からテレビ東京WBS「肝臓の病最新治療」に虎の門病院熊
田博光分院長兼部長が出演された。
最新の画像[もっと見る]
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
- 12/8 東響第98回川崎定期 J.ノット 6時間前
団員一同、公演に向けて精進致します。
ピアノ 永澤友衣
OB一同いつもお世話になっています。
金吉歌劇団のブログも(時々)拝見しています。
公演のご成功、お祈りしています!
横浜みなとみらいホールは、素晴らしいですね。
おとといに、よこすか芸術劇場に出かけてコンサートを聴いてきました。