指揮者井上道義さん(76)が来年末で引退することが決まって
いる。その時点で、井上さんは78歳。私などは、まだまだお若
いと思うのだが。
11月18日(土)、東京芸術劇場マエストロシリーズ--井上道
義/読売日本交響楽団のマーラー交響曲第2番「復活」を聴く。
チケットはとうに売り切れだ。井上さんを追っかけて。
今年の夏は2カ月間、休養も兼ねて(?)入院されたという。無
事の公演を喜ぶ。
井上さんいわく
「俺はまじめな話、もともと素人の音楽家のなれの果てのヨレヨ
レじじいをこれ以上経験したくないので引退しますが、今回の復
活は道義のことではないので皆さん誤解なさらないように」
14時開演なので、12時半ごろの電車に乗ろうかと、ネット検索
していたら、田園都市線がトラブルだというので、12時前に自
宅をあわてて飛び出す。
あざみ野駅まで行くと、とくに「遅延」の表示もないので、12
時4分発の急行に乗ったが、二子玉川からノロノロ運転になる。
あざみ野から渋谷まで、通常25分ほどのところ、1時間かかっ
た。
結局、池袋に13時半に到着。14時の開演に間に合ってよかった!
人生一秒先は何があるか分からない。
開演前、盛んに「本日の休憩はがざいません」のアナウンス。
トイレが混んでいる。
客席はどちらかといえば男性が多く、若い人も多い。
私の席は2階最後列、通路側だ。
<プログラム>
マーラー 交響曲第2番 ハ短調 「復活」
指揮:井上道義
Sop.:髙橋絵里
Mez.:林 眞暎(まえ)
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史[68])
管弦楽:読売日本交響楽団
14:03 オケが入場。ざっと目視で確認すると・・・・・・
指揮者の譜面台あり。弦楽五部は14-14-10-12-8。
コンマスは長原幸太氏。首席は、オーボエ荒木、フルートH.ドブ
リノヴ、クラリネット仲舘、ファゴット井上の各氏。チェロに遠
藤真理さんといったところかしらん。間違っていたらゴメンナサイ。
「マラ2」は最初と最後の楽章が長く。中間の3楽章は短い構造
だ。マーラー28歳時の作品。全曲初演は1895年35歳。若かった。
( )内は概算演奏時間。
(1)低弦による鋭い出だし。井上さんは基本的に拍を刻まなくて
いいところは振らず。fでは両足を広げ、左手を大きく突き上
げる。弦が強力だ。(23分25秒)
(第1楽章終了後、井上さんが指揮台を下りる。二人のソリスト
と約80人の合唱団が下手から登場。オルガニストも入場する。)
(2)アンダンテ・モデラートの三拍子。井上さんは指揮棒を置き、
指先まで駆使した指揮。弦のピチカートが静かなホールに響く。
ピチカートアンサンブルがすばらしい。(10分15秒)
(3)ティンパニの強打による出だし。ここでも、続く弦がいい。
井上さんは右手をグルっと大きく回したり。ここではクラリネ
ットのベルアップも登場。(10分50秒)
(4)すぐに、Alt.(Mez.)独唱「原光」。えんじ色のドレスの林さ
んがビックリするほどいい声を出す(当初は池田香織さんの予定
だった)。ドイツ語の子音と母音も見事だ。対訳を読んでいる
人は少ない。(5分10秒)
(5)すぐに、30分以上になる長大な終楽章。トロンボーン、トラ
ンペットのソロも上手い。展開部の速めのマーチではボーイン
グが激しくなり、オケに熱が入る。バンダも活躍。
開始20分ほどで、合唱が座ったまま静かに歌い出す。ここは、
pの子音がすばらしく、泣きそうになる。これぞLIVEのすばら
しさ!だ。濃灰色のドレスの髙橋さんが歌い出す。合唱はまだ
座ったまま。林さん(Mez.)が深い声。再びSop.髙橋さんが歌
う。
合唱がついに立つ。ここでも子音の「音量」が「適切」で上手
い。合唱の強いSop.パートもプロそのものだ。
バンダの人たちが静かにステージへ入る。
終盤はダイナミックで大きな音楽がまことに感動的だ。井上さ
んはfineで、半分顔が見えるほど勢いよく終わった。(34分5秒)
カーテンコール:井上さんはゆっくりと木管に近づき、オーボ
エ、フルート、クラリネット、ファゴット、トランペット、ト
ロンボーン・・・・・・と順に立たせていった。
再びの登場ではゾリも一緒に。オルガン、バンダグループにも
盛大な拍手が送られる。三澤さんにも大拍手。この日の合唱は
ソリストに負けず劣らずよかった。
マラ2は、(オケは当然として)二人のゾリ、合唱がポイント
だ。
井上さんはマーラーが得意な指揮者だと言われている。
その「見事さ」は、男性的なショルティ系のマラ2のように思
われる(ショルティの生は聴いていないのだが、彼のマーラーはいい)。
読響もロンドン交響楽団と遜色ない活躍。
CDにはなるのかしらん。なるとしたら、録音がうまく取れてい
るといいのだが。
80分の演奏お開き後は、またトイレが混雑していた。
プログラム(表紙)
チラシ
「井上道義と東京芸術劇場が歩んできた道」
12:02 あざみ野
13:04 渋谷まで1時間!通常の30分遅れ。
13:15 山手線工事のため、副都心線へ。なぜか副都心線もややdelay。
13:29
13:37 続々聴衆が詰めかける。
13:39 「完売御礼」のポスター
13:40 ポスターを順番に撮影
13:41
13:41
13:47
13:48 まもなく開演(2階席より)
<カーテンコール>
15:37 カーテンコールで 中に入ってオケを讃える井上さん
15:38
二人のソリスト(髙橋さん、林さん)合唱指揮者三澤さんととも
に。合唱団も起立。
15:39 大拍手に応える井上さん
15:42 退場する合唱団に盛んに拍手が送られる。
15:42 お開き後も井上さんひとり登場に大興奮。
15:42 ちょっとおどける井上さん
15:43
15:51
15:52
15:58 帰りも副都心線で
16:18 田園都市線はすべて「各停」になっていた。
16:53 無事にあざみ野着
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○11/19、ダンロップフェニックスで杉浦悠太(アマ、日大)が
優勝!同オープン初のアマチュア優勝&日本人最年少優勝の快
挙!
今年の藤井8冠、大谷の2度目の満票MVPと並ぶ快挙といえるか
しらん。
それはそれとして、あくまで個人的意見だが、勝利者インタビュ
ーで「ご声援、有難うございました」という時くらい、礼儀上、
帽子を取った方がいいのでは?
18番ホールのバーディーパット
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