11月30日(日)今年で創立101年を迎えた早稲田大学グリークラブの第56回定演を
聴いた。「敵情視察」第二弾である。
会場は懐かしの東京厚生年金会館大ホール。ロビーも狭く、さすがに古さを感じ
る。私が大学現役としてこのステージに立ったのはもう34年以上前になる。
<プログラム>
1.川崎洋の詩による五つの男声合唱曲「やさしい魚」(指揮;井上雄介-学生)
2.カンタータ「土の歌」(指揮;岡本俊久)
--休憩--
3.ブラジル演奏旅行帰国報告ステージ(指揮;井上雄介-学生)
4.「夢の意味」(指揮;高谷光信)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ad/99925e13137c87a97f4c11f997c02ad7.jpg)
最初に、この日の出来を占う、早稲田大学校歌と「輝く太陽」の合唱。なかなかよ
かった。「輝く太陽」は好きだ。
1.は、いまや盛んに演奏される新実徳英氏。学生指揮者によるステージ。
なでるような指揮だったが、出てくる音楽は表情もありなかなかよかった。もっと
も、もう少し「主張」があってもよかったかしらん。伴奏も東混の若手伴奏者渡邊
純子さん(27)でよく付いていた。Topテノールの響きがそれこそなかなかよかった。
2.この曲を聴きたくて、2ヶ月前からこの日を楽しみにしていた。書きたいことは
たくさんある。
指揮者の岡本さんは学生時代早稲田グリーの学生指揮者だった。たしか私の1級上
で、卒業後、合唱指揮者の道へ進まれた方である。大学の合唱団の学生指揮者はそ
の代で音楽的に優れた人が選ばれるが、10年に一度くらいは本当に秀でた人が出
る。岡本さんもそういう方で、プロになってしまった。
この曲は元々混声合唱だが、作曲46年目にして、今回初めて作曲者自身が男声合唱
に編曲したものである。作曲者の佐藤眞さんも演奏後、客席で紹介された。
岡本さんは終始合唱と一緒に歌っていた(実際に声を出すわけではないが、一般に
は歌う方も歌いやすいと言われている。)が、右手の指揮棒による拍を左手の表情
を生かした指揮で時々前へ乗り出す。
第3「死の灰」の「悲しみの極まるところ」、第4「もぐらもち」の「わっはっは
わっはっは」、第5「天地の怒り」の「橋が流れる」、第6「地上の祈り」の「花咲
く限り」などなどやり過ぎ一歩手前の「日本語の語感」がすばらしく、筆舌に尽く
し難かった。日唱(日本合唱協会)で勉強されたのだろう、人間の声(これは楽器
よりはるかに難しい。)--「合唱」をさすがによく知っておられる。
この曲全体を通して、じっくり生を初めて聴いた。有名な「大地讃頌」は第7楽章
だが、第1楽章「農夫と土」から第6楽章「地上の祈り」があって、「大地讃頌」を
聴くと感激もひとしお、心に響いた。私は、いつもに較べればやや控えめながら会
場の1階でひとりブラボーを叫んだ。
大木惇夫(あつお)の詩には考えさせられた。団員もこの詩に共感を持って歌って
いたようだ。無論、岡本さんの力も大きい。
男声版初演にふさわしい演奏。終演後、岡本さんとバッタリ。「いや~、よかった
です。東京オラトリエンコール(来年の演奏会)も聴きに行きます」と申し上げ
た。
--休憩--
(この続きはまた明日(あした)。演奏会はまだまだ続く。)
聴いた。「敵情視察」第二弾である。
会場は懐かしの東京厚生年金会館大ホール。ロビーも狭く、さすがに古さを感じ
る。私が大学現役としてこのステージに立ったのはもう34年以上前になる。
<プログラム>
1.川崎洋の詩による五つの男声合唱曲「やさしい魚」(指揮;井上雄介-学生)
2.カンタータ「土の歌」(指揮;岡本俊久)
--休憩--
3.ブラジル演奏旅行帰国報告ステージ(指揮;井上雄介-学生)
4.「夢の意味」(指揮;高谷光信)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ad/99925e13137c87a97f4c11f997c02ad7.jpg)
最初に、この日の出来を占う、早稲田大学校歌と「輝く太陽」の合唱。なかなかよ
かった。「輝く太陽」は好きだ。
1.は、いまや盛んに演奏される新実徳英氏。学生指揮者によるステージ。
なでるような指揮だったが、出てくる音楽は表情もありなかなかよかった。もっと
も、もう少し「主張」があってもよかったかしらん。伴奏も東混の若手伴奏者渡邊
純子さん(27)でよく付いていた。Topテノールの響きがそれこそなかなかよかった。
2.この曲を聴きたくて、2ヶ月前からこの日を楽しみにしていた。書きたいことは
たくさんある。
指揮者の岡本さんは学生時代早稲田グリーの学生指揮者だった。たしか私の1級上
で、卒業後、合唱指揮者の道へ進まれた方である。大学の合唱団の学生指揮者はそ
の代で音楽的に優れた人が選ばれるが、10年に一度くらいは本当に秀でた人が出
る。岡本さんもそういう方で、プロになってしまった。
この曲は元々混声合唱だが、作曲46年目にして、今回初めて作曲者自身が男声合唱
に編曲したものである。作曲者の佐藤眞さんも演奏後、客席で紹介された。
岡本さんは終始合唱と一緒に歌っていた(実際に声を出すわけではないが、一般に
は歌う方も歌いやすいと言われている。)が、右手の指揮棒による拍を左手の表情
を生かした指揮で時々前へ乗り出す。
第3「死の灰」の「悲しみの極まるところ」、第4「もぐらもち」の「わっはっは
わっはっは」、第5「天地の怒り」の「橋が流れる」、第6「地上の祈り」の「花咲
く限り」などなどやり過ぎ一歩手前の「日本語の語感」がすばらしく、筆舌に尽く
し難かった。日唱(日本合唱協会)で勉強されたのだろう、人間の声(これは楽器
よりはるかに難しい。)--「合唱」をさすがによく知っておられる。
この曲全体を通して、じっくり生を初めて聴いた。有名な「大地讃頌」は第7楽章
だが、第1楽章「農夫と土」から第6楽章「地上の祈り」があって、「大地讃頌」を
聴くと感激もひとしお、心に響いた。私は、いつもに較べればやや控えめながら会
場の1階でひとりブラボーを叫んだ。
大木惇夫(あつお)の詩には考えさせられた。団員もこの詩に共感を持って歌って
いたようだ。無論、岡本さんの力も大きい。
男声版初演にふさわしい演奏。終演後、岡本さんとバッタリ。「いや~、よかった
です。東京オラトリエンコール(来年の演奏会)も聴きに行きます」と申し上げ
た。
--休憩--
(この続きはまた明日(あした)。演奏会はまだまだ続く。)
先程のご連絡いただき、早速アクセスさせてもらいました。
演奏会をお楽しみいただけたようで、
私といたしましてもお客様に満足いただける演奏会を開催することが出来て嬉しい限りです。
101年目以降も早稲グリは突っ走って?いきますので、何卒よろしくお願いいたします。
そして何より携帯が見つかったとのことで安心致しました。
演奏会レポート第二弾を楽しみにしておきます。
早速のコメントもMany Thanks!です。
演奏会では皆さんから若々しいエネルギーを頂
戴し、今週は元気一杯です(笑)
本当に有難うございました。先生方にもよろし
く!