12月12日(土)、先週に引き続き、今週の土日も音楽会のレンチャン
である。
レンチャンだとブログにまとめる時間を作り出すのにいささか苦労す
る。細切れの時間で少しずつ書いていくしかない。
とは、さておき、今回の東響川崎定期は、ロシア人指揮者によるロシ
アン・プログラム。指揮のマルク・ゴレンシュテインは、知る人ぞ知る
(--私は知らなかった)、2002年から2011年まで、スヴェトラーノ
フの後任としてロシア国立交響楽団芸術監督兼首席指揮者を務めた
「巨匠」である。見るからに70~75歳のおじいさんかしらんと思って
調べたら、私より4歳上なだけだった!
ちなみに次回、今シーズン最後の川崎定期もロシア人指揮者による
チャイコフスキー/ショスタコーヴィチプログラムである。たまたまこう
なることもあるのだろう。
<プログラム>
1.ムソルグスキー(R=コルサコフ編) 交響詩「禿山の一夜」
2.ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲 op.43*
3.チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 op.64
指揮;マルク・ゴレンシュテイン
ピアノ;セルゲイ・カスプロフ*
コンサートマスター;グレブ・ニキティン
この日の作曲家の生没年は、
ムソルグスキー;1839~1881(42歳没)
ラフマニノフ;1873~1943(69歳)
チャイコフスキー;1840~1893(53歳)
全員が19世紀生まれである。
いつもながら、つたない感想を・・・・・・
私の席は、列の中央の席だが、この日は右隣3つが空席だった。や
はり通路寄りの方が何と言うのか圧迫感が少ないので、次シーズン
から通路寄りの席に変更してもらった。
また、いつもは14時開演だが、この日は17時開演。
1.ムソルグスキー(R=コルサコフ編) 交響詩「禿山の一夜」(概算
12分)
17時ジャストにオケが入場。1分後に長身のニキティンが入場。さら
にその1分後にゴレンシュテインが拍手に迎えられて登場。このあた
りは分刻みで予定どおりだ。
指揮者の譜面台はなく、暗譜の指揮。弦楽は、16型、対向配置では
ない。
有名曲。第1ステージからエンジン全開の演奏だった。ハープ(景山
さん)、クラリネット(吉野さん)、フルート(相澤さん)がお上手。ゴレン
シュテインは、演奏後の登場ではハープを立たせて下がった。
2.ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲 op.43*(25分)
5分ほどの休みの内にピアノが中央へ。弦楽は、14-12-10-8-7型。
セルゲイ・カスプロフ(ロシア人)は、30代半ば(36歳?)、長身(2m
?)、色白、短髪。現在、どんどん売出し中のようだ。
おそらく初めて聴く曲だろう。緩急織り交ざったおもしろい曲。「急」の
部分では超絶技巧を披露してくれたが、それ以上に「緩」のエスプレ
ッシーヴォがすばらしかった。
アンコールは、ヴィラ・ロボス作曲赤ちゃんの一族第1組曲「お人形
たち」7.道化人形、という超絶技巧だった。
カスプロフは、おじぎが朴訥。
--休憩--
ワイン一杯でほろ酔い気分。
3.チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 op.64
弦楽は再び16型に。
チャイ5の生演奏は、宇宿允人や小林研一郎など、むろん何回か聴
いているが、久しぶりだ。
ゴレンシュテインは、このステージも暗譜の指揮である。
第1楽章(15分30秒)
序奏-第1主題-第2主題-展開部-再現部第1主題-同第2主題
-コーダという典型的なソナタ形式で分かりやすい。
冒頭(運命の主題)、吉野さんのクラリネットがすばらしかった。チャイ
コフスキーのメロディーを聴いていると「音楽を聴ける幸せ」を感じる
(--第1楽章は短調だが)。
第2楽章(13分)
ヴィオラ、チェロ、コントラバスの低弦による開始。ここに来るといつも
ホルンが心配になるが、この日は上間さんだったかしらんのホルンソ
ロに安定感があった。
オーボエ(荒木さん*)、クラリネット(吉野さん)、ファゴット(福士さん)
の木管の女流トリオも好調。
ゴレンシュテインによる、波が打ち寄せるようなアゴーギク、デュナー
ミクの造り方もすばらしかった。
金管の鳴らし方がいささかロシア人指揮者風だろうか。
(*)オーボエセクションの首席は、荒絵里子さんと荒木奏美さんだが、
この日は荒木さんが入っていた。荒木さんは今年、国際オーボエコン
クール・軽井沢で日本人として初めて優勝した逸材だ。→こちら。
第3楽章(6分)
スケルツォの代わりにワルツ(Valse)が置かれている。三拍子に木管
が揺れる。ファゴットも大活躍。流れる音楽がすばらしい。
第4楽章(12分30秒)
第3楽章が終わると、一瞬の間で、アンダンテ・マエストーソが始まった。
切り替えがうまい。指揮は推進力を持って前へと進む。ティンパニも加
わったキレがすばらしい。後半は、全員そろってゴールへまっしぐら。
最後は金管のファンファーレで凱旋である。ゴレンシュテインは最後の
最後で大見得を切った。
ブラボーは叫ばずにいられない。数えたら5回叫んでいた。
ゴレンシュテインは、ホルン、オーボエ、クラリネット、ファゴット、フルー
ト等々次々に立たせていった。
minorer氏はなんと聴いたかしらん?
15:09
15:14 ドウダンツツジもやや落ち葉
15:16 バス停前のサザンカ
15:20 冬のしだれ桜
15:25 あざみ野駅前 写真左側に三井住友銀行、ローソンなど
15:27 あざみ野駅
15:34 あざみ野15時35分急行
15:43 溝の口駅
15:44 溝の口駅前
15:45 武蔵溝ノ口駅
15:50 同上
16:10 川崎着
16:12 JR川崎駅改札口前
16:13 左折してミューザ川崎へ
16:14
16:15
16:17
16:20
16:25 シンフォニーホール前
16:27 開場まもなく
16:29
16:29 モニターより
16:30 ホール内のショップ
16:31 岡本太郎(1911~1996)作
16:34
17:50 休憩時間の喫茶コーナー
17:56 白ワイン500円
19:03 終演後
19:08
19:09
19:13 関東では珍しい、親切な案内?
19:14 川崎駅から
19:35 武蔵溝ノ口着
19:38
19:42 溝の口より急行
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