かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

去年今年(こぞことし)

2017-01-01 17:22:19 | 日記

去年今年貫く棒の如きもの(高浜 虚子)


毎年、新年になると、この句が浮かび、さまざまな解釈ができる句ではあるが、今日は昨日の明日に過ぎず、オイラは昨日のオイラで明日もオイラという定めはどうしようもなく、世間が新年だ、おめでたいだと糠喜びしているのを、あざ笑ってすますしかないか、この三が日。(世間は、忘れたようにまた日常に戻っていく。)

と、ひねくれた思想もないではないが、昨日の感動

① 大晦日にホタルが海岸をフラフラと浮遊しながら、飛翔していた。

上の写真下方中央やや左寄りの草陰に緑の光線を放って行く者は、決して「こわいもの」ではなく、ホタルなのである12月31日未明の、それも海岸なのである、ここが。日本の誰が、それを信じろというのか。

草むらで光っていたやつがいたので、スマホで撮って調べたら。八重山地方に生息する「オオシママドホタル」というお方だった。確かに、冬に光る。(といっても20度そこそこの気温だが。)ホタルであった。大晦日の幸運。



② そして、けさ2017年1月1日に午前5時に、星が見えたので歩いて10分の宮良海岸に降り立ち、三脚を広げた。昨日も、広げたが、南の空は、雲に隠れて十字星は見られず、本日、再戦。なんとか、夜明け前に、数枚だけ、十字を捉えた。元日の幸運。そして、白保海岸まで自転車に乗って、風に吹かれてしばし待てば、雲の間から、何とか初日がぬっと現れて、もやっと光り輝くという喜びにも出会った。昨日と今日は、特別の日であることを実感した。この、2日間に何ものかが住みたまうのではないか。

  春の海 風に吹かれて大河なる


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