かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

ストリーミングコンサート S席でお茶を

2020-06-13 10:58:54 | 日記

未明 徒然なるままに ケーブルテレビのアプリ操作でYoutubeに接続。

1985年11月10日、ドイツミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニーというコンサートホールこけら落としコンサートだ。

演目は、ブルックナー交響曲第5番、指揮セルジュ・チェリビダッケ、オケは、ミュンヘンフィルだ。

90分にわたるこの宇宙を彷徨うかのような長大かつ深遠なシンフォニーを、一気に聴く。

実は、ケーブルテレビのYoutubeが、あの演奏途中に興ざめするようなCMが入らず、まるで買ってきたDVDを再生するような気持ちにさせてくれるシロモノであることは知らなかった。

未明のボーっとした意識でありながら、1985年のコンサートホールにタイムスリップしたかのような心地にさせてくれた。生前、大の録画嫌いと評判だった巨匠の名演は、死後次々と映像化され、Youtubeにもアップロードされるようになった。ブルックナーシリーズは、まだまだありそうである。TVにつないだイヤホンでの視聴だが、デジタル時代にあって、ひと昔の専用オーディオ機器とそん色ない音質を提供してくれる。(と、自己満足しているにすぎないが)。しばし、ブルックナーの森を彷徨ってみよう。

年金生活者のコロナ後の新生活様式、移動費とコンサート代を払わんとも、月々のケーブルテレビ料金のみで、夢の音楽紀行をすることができる。ちなみに、今朝はミュンヘンに行ってきたのだ。(と、言い聞かせている。)

90分を超えるコンサートや映画になると、トイレットが気にかかるので、開演まえにお茶やアルコールを抑えざるを得ない世代となってしまった。オンラインだと、家のソファーに足を伸ばして、お茶をいただきながら視聴もできるし、もよおせば、一時中断だってできるのだ。(アーカイブなしのライブはそうはいかんが・・)

これからは、東京までの新幹線往復費用程度の良質なヘッドフォンを購入しての、24時間気兼ねのない部屋でのコンサート暮らしが、「当たり前」となるやもしれん。少し寂しいが。

 

指揮棒を振るチェリビダッケ

 

コロナのお陰で、さぞやアーテイストは大変だろう、オンラインコンサートでもどんどんやればいいのに、と思っていたところ、そのチェリビダッケを聴きながら、何気なくメールを開いていたところ、ソプラノの森麻季さんと昨年調布音楽祭で「後宮からの逃走」を指揮していたバッハコレギウムJPの鈴木優人さんが、ストリーミングコンサートを開くことを知った。「何と、S席が1000円!」(S席しかないのだが)

さっそく、購入!(売り切れはないみたい。)コンサート日より2週間、何度でも視聴できるというアーカイブ特典が長所でもあり短所だが、たとえ、1時間と短くても、購入した者にしか味わえない、「臨場感」というものは、それなりに感じることができるのだろう。初めての体験だが、どういうものだか味わってみたい。こんな、ささやかなことでもアーテイストを支援することができるのなら、どんどんやってほしいな。

ノートパソコンでのストリーミングコンサート。もちろん、イヤホンでの視聴だが、いまやパソコンできく音も、70年代の「FM Fan」時代を生きた人間としては、十分満足できる音質なのである。コンサートが、まちどおし。 

森麻季(ソプラノ)&鈴木優人(ピアノ)コンサート

 

森麻季さんのスタンドアローン(Youtube)

 

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