植物学者多田多恵子さんの「野に咲く花の生態図鑑」(河出書房新社)を借りてきて読んでいる。
多田さんのことは、以前、NHKラジオ「山カフェ」で知った。
多田さんは、一般向けにたくさんの図鑑やエッセイを出しており、今読んでいる本は、学者ぶった難解な記
述はなく、すらすら読み込めて、かといって単純な分かり切ったお話ということでもなく、目からウロコ!
のような植物の必死さと懸命さと賢さがつたわってきて、かつ、おもしろく、詩情があふれているので、ほ
かの本もたくさん読んで、いろいろと教えてもらおうという気持ちになった。
この本の巻末に❝生態学的❞ お散歩のススメ というコーナーがあり、13項目の身近な自然の学べるヒント
が書かれていたので、備忘録として、このブログに書きとどめておこう。
牧野博士の植物記は、植物となかよしになるには「採取と標本」をすすめているが、今日の一般人には、採
取は盗掘、森林法違反とみなされるおそれがあるので、ススメられないのだろう。(ちぎったり、食べてみるくらいは許してもらえる範囲なのだろう。)
今日の一般人は、「採取と標本」ではなくカメラの静止画や動画での「撮影とログによるサンプル保存」で対応していこう。
とにもかくにも、花を知ることで、虫も、動物も知ることができて、さらに、花も、虫も、動物も、地球の
お天気や季節や土や水とつながっていることも知ることができ、そんな授業時間をこれから過ごすだけで、
人生の後半戦、目いっぱいなのだろう。
1 立ち止まって見る
* 山を歩くのも散歩するのも、時間がかかってしまい、ちっとも運動にならないが。
2 しゃがんでみる
* イヌもネコもしゃがんで接すると近寄ってくる。
3 さわってみる
* トリカブトやウルシの仲間だけは、ちよつと。
4 裏返してみる 透かしてみる
* 夏ミカンやユズの葉を透かすと満天の星空が見えるって、どういうこと?
5 ちぎってみる
* ヨモギやサンショウの葉をちぎって匂いを嗅ぐのが好きです。
6 虫眼鏡で見る
* ヨドバシカメラで、ルーペを探してみようと思います。いまは、双眼鏡を逆にしてみていますが物足りない。
7 拾ってみる
* 海岸で貝殻やサンゴのかけらを拾った、あの感覚で木の実や落ち葉を拾ってみよう。
8 飾ってみる
* そのへんのセンスがないのを自覚しているが、挑戦してみましょう。
9 遊んでみる
* 昔ながらの草花遊び?知らねえな。
10 食べてみる
* この秋、どんぐりのコーヒーとオニグルミ入りアブラみそにチャレンジしよう。
11 描いてみる
* 拾ってきた宝物を色鉛筆で描いてみよう。
12 「フィールド」をつくろう
* 青葉山と蔵王に決めました。
13 記録してみる
* オシベとメシベにピントを合わせる落ち着きをもって、カメラを使いましょう。
ひさびさマクロレンズを持ち出したが、やはり手持ちではピントをとらえにくい。
シソ科 ムラサキシキブ
ブドウ科 ヤマブドウ