かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

実るほど頭(コウベ)を垂れるトチボウズ

2020-06-27 11:23:37 | 日記

4月、彩りよく飾られたクリスマスツリーのようだったトチノキの花は、製造(受粉)担当の両性花とミツバチやハナバチを呼び込む営業担当だった雄花の共同作業により、めでたく受粉を成功させて、花弁やシベは美しく散って地に融けていった。

トチの子らは、5月のあたたかな風と、大きな葉っぱの呼吸のお陰でどんどん育ち、6月の梅雨空の生あたたかな霧雨に包まれる頃には、すっかりいがぐり頭をパンパンに膨らませている。この時点で、オイラはトチの子のことをトチボウズと名付けた。

やがて、万有引力によりトチボウズの重さに耐えられなくなったクリスマスツリーの枝は、腕を次第に押し下げ、トチボウズらにお辞儀をさせるかのように、低くそのイガグリ頭を垂れさせる。

「今年も、実らせてくれてありがとう。」

トチ親の大地に対するお礼なのである。

「こら!もっと頭を下げなさい!」

 

 

   

 

 

 

   

 

 

 

   

 

 

 

   

 


5月にトチの花を観察しに言った頃、川沿いに美しい赤みがかった若葉をながめて、何の木なのかとギモンにおもっていたが、6月26日にすっかり青葉となった葉っぱを確認したら、ヤマブドウのような分裂葉と不分裂葉が交じっていた。新芽が赤いことと合わせて

トウダイグサ科アカメガシワ

であることを知った。

アカメガシワの薬効

 

胃潰瘍や痔に効くらしい。こんど、大きな葉を4,5枚いただいて、試してみよう。

 

 

   

    5月11日

 

   

    6月26日

 

 

 

 

 

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